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【リャードフのピアノ曲】怠け者の秀才が手掛けたピアニスティックな名作

サンクトペテルブルクの音楽一家に生まれ、著名な音楽家らからその楽才を認められていたロシアの作曲家、アナトーリ・リャードフ。

彼は、早くから音楽的才能を発揮しまわりから注目を集めていたものの、音楽に対する強い情熱は持ち合わせていませんでした。

そのため、作曲に関しても非常にマイペースだったといいます。

ただ、のんびりとした作曲活動のなかで生まれた作品はいずれも、才能を感じさせる秀作ばかり!

本記事では、そんなリャードフが遺した作品のなかから、彼が演奏を得意としていたピアノのための作品をご紹介します。

【リャードフのピアノ曲】怠け者の秀才が手掛けたピアニスティックな名作(11〜20)

練習曲と3つの前奏曲 Op.40 第3曲「前奏曲」Anatoly Lyadov

サンクトペテルブルグの名門音楽一家に生まれたリャードフは、幼少期から並外れた才能を発揮しました。

ロシア国立音楽院でリムスキー=コルサコフに師事し、作曲と教育の道を歩みます。

彼の作品はロシアの民俗的要素を色濃く反映した、繊細で詩情豊かな音楽性が特徴。

『練習曲と3つの前奏曲』の第3曲に収められた前奏曲は、彼らしい叙情的な美しさが凝縮された佳作です。

リャードフの世界観に触れたいピアノ経験者の方に、ぜひ弾いていただきたい作品です。

おわりに

音楽院の授業を欠席したり、教べんをとっていた音楽院をクビになったりなと、音楽に対してそれほど積極的ではなかったというアナトーリ・リャードフ。

しかし、遺された作品はいずれも、彼の楽才を感じさせる完成度の高いものばかりです。

やる気を奮い起こさなくてもあふれ出てしまうその才能を、作品を通して感じてみてはいかがでしょうか?