ジャズギター始めたての方の中には、アドリブソロが上達しない!
とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたに向けて、ジャズのアドリブソロで使えるスケールを習得する方法を解説したいと思います!
- 入門!ジャズ初心者におすすめの名曲
- ギターの効果的な練習方法。今すぐやめるべき無駄な練習とは?
- よく使われるジャズギターコードソロ。ツーファイブフレーズ3選
- サックス初心者におすすめの練習曲まとめ
- 【すごく役に立つ】ギタースケールを効率よく覚えるためのCAGEDシステム
- 作曲初心者も必見!定番のコード進行まとめ
- 【初心者】まずはこの曲から!ジャズ初心者のための練習曲まとめ
- ギター上達のために冬休み取り組みべき曲はこれ!
- 【冬休みで急成長】アコギ初心者におすすめな練習曲まとめ!
- 簡単コードで弾ける!アコギ初心者のための練習曲まとめ
- 【挑戦】エレキギター初心者のための練習曲
- 夏休みにレベルアップ!ギタリストにおすすめの練習曲
- コードでピアノ弾き語りに挑戦したい方必見!懐メロ~最新曲まで一挙紹介
- ギター初心者の方向けのカポなしで簡単に弾ける曲
- エレキベース初心者のための練習曲
- 【ギター】コード進行が簡単!弾き語りにオススメな邦楽まとめ
- ギターサウンドの奥深さ。ギターがかっこいい曲まとめ
- ピアノ伴奏パターン|伴奏付けや弾き語りに役立つアレンジをピックアップ
- メタル初心者のための練習曲。メタルギターの基本はこれでバッチリ!
コードトーンを練習してみたけどアドリブソロが上達しない!
ジャズでアドリブソロを弾きたいと思って調べてみると、「コード進行に沿ってきちんとコード感を出すためにコードトーンをしっかり覚えよう」といった情報をよく見かけると思います。
中には「コードトーンだけでもこんなにかっこいいソロが弾ける!」といった話も目にすると思います。
「ジャズはコードトーンが重要」という考えが根強いため、よく目にするこういった情報によってコードトーンを練習してみたものの、やっぱりうまくソロが弾けないということが起きがちだと思います。
なぜ、コードトーンだけではうまくソロが弾けないかというと、コードトーンは7th音とルート音の間以外は3度の音程であるため、順番に弾いてもハーモニックな動きが多くなってしまい、メロディックな響きが得られにくいという要素があります。
また、1オクターブ内に4音しかないため、順番に弾くとすぐに音が上がりきってしまう(もしくは下がりきってしまう)ということが起きたり、何より使える音数が少ないので難易度が高いという問題があります。
ではどうすれば良いのかというと簡単な話で、スケールを弾けば良いわけです。
冷静に考えてみれば、普段耳にするジャズミュージックのほとんどはコードトーンだけでなく、スケールの音が含まれているわけですから。
何のスケールを使えば良いのか
そもそもスケールとはなんぞやという話はここでは解説しませんので各自で調べていただくとして、ジャズでアドリブソロを弾くには何のスケールを使えば良いのかという話をします。
ジャズスタンダード曲ではII-V-I進行(ツーファイブワン進行)というものが頻出し、これはメジャーKEYだと「IIm7-V7-IM7」、マイナーKEYだと「IIm7(♭5)-V7-Im7」という進行になります。
「IIm7」などが何なのかわからない方は、ダイアトニックコードについて調べてみてくださいね。
参考:【実例付き】〜リレイテッドⅡm7〜 コードが分かると作曲が出来る!
「ダイアトニック以外のコードを使ってみよう!」編 その3
メジャーKEYで使われる「IIm7-V7-IM7」
ここではメジャーKEYのII-V-I進行で使えるスケールについて解説します。
IIm7に対応するスケールは「ドリアンスケール」、V7に対応するスケールは「ミクソリディアンスケール」、IM7に対応するスケールは「アイオニアンスケール(=メジャースケール)」となっており、ジャズスタンダード曲「枯葉」のKEY=B♭に合わせると下記のようになります。
上記を見ていただくと、●の位置が違うだけで、音の並びはすべて同じだということがわかると思います。
つまり、II-V-I進行は1種類の音の並びを覚えれば対応するスケールが弾けるということです。
なぜ音の並びが同じなのに、スケールの呼び方が変わるのかというと、詳しくは「チャーチモード」について調べていただければと思いますが、簡単に言えばメジャースケールとマイナースケールの関係と同じようなものです。
【アドバンス】チャーチモードスケールは覚えなくていいのか?
つまり、メジャーKEYではメロディなどでメジャースケールの基音が一番重要になり、マイナーKEYではマイナースケールの基音が一番重要になるというのはわかると思いますが、それぞれのチャーチモードにも特有のコード進行やメロディが存在し、その中ではドリアンスケールやらミクソリディアンスケールやらを意識した音使いが必要とされるということです。
実はこれはジャズスタンダードではあまり重要ではなく、一部の曲(So whatなど)を除けば明確なチャーチモードの進行はほぼ出てきません。
つまり、ドリアンスケールやミクソリディアンスケールといった呼称は、別にチャーチモードから来ているわけではなく、単にどこの音をスケールの開始音にしているかという便宜的なものに過ぎないということです。
では、ジャズを弾く上でこれらの(便宜的な)チャーチモードスケールを覚える必要がないのかというとそうではなく、1種類の音の並びであるこれらのスケールを別々なスケールであると覚えていることで、それぞれのコード上で瞬時にスケールを使い分けられるようになります。
例えば、ジャズスタンダード曲「酒とバラ日々」の中では、Gm7が2小節続いたあと、B♭m7が2小節続くという部分がありますが、この部分は転調をしているので両コードともIIm7という扱いになり、スケールはGドリアンスケールとB♭ドリアンスケールが対応します。
この時、ドリアンスケールを、アイオニアンスケールの2番目の音から弾き始める、というように覚えていると、Gm7ではFアイオニアンスケールを思い出す必要があり、B♭m7ではA♭アイオニアンスケールを思い出す必要があるため、ロスが生じます。
また、それぞれのコードのルート音と使用するスケールの開始音は同じ音で思い出した方が当然弾きやすくなります。
このように、ジャズのアドリブソロを弾く上で、それぞれのコードに対応したスケールを覚えることは非常に重要になります。