ギター初心者にもおすすめ。マーシャルアンプのディストーション・エフェクター Marshall GV-2
今回は、Marshall GV-2 Guv’nor Plusの紹介です。
本器はIbanez TS-9(Maxon OD-9)、BOSS OD-1と並び、ディストーションペダルの御三家と呼ばれたMarshall Guv’norの後継機種として開発されました。
本家Guv’norを超えるほどのパワーとトーンを備え「セットアップの一つに加える事はマーシャルアンプを1台加えるのと同じくらいの効果がある」と言われるほどの魅力的なディストーションペダルです。
基本操作はいたってシンプル
銀色に輝くボディに備わる6つのコントロールノブは、左から「GAIN」「BASS / DEEP」「TREBLE / MID」「VOLUME」。
「BASS / DEEP」「TREBLE / MID」はそれぞれ2段ツマミとなっており、見た目には4つのコントロールノブですが実際は6つ。
それぞれのコントロールノブの働きは以下の通り。
GAIN・・・歪み量の調整。
クランチからディストーションまでこのノブで音作りが可能BASS・・・低音域の調整DEEP・・・中低域の調整TREBLE・・・高音域の調整MID・・・中音域の調整VOLUME・・・音量の調整
単なるディストーションペダルではない
通常のオーバードライブペダルやディストーションペダルは1つのTONEノブで音域を調整する物が多いですが、本器は元々3バンドのイコライザー(しかも効きが良い!
)が備わっており、かなりの音作りが楽しめる事がわかります。
ドンシャリ(BASSとTREBLEを上げてMIDを下げる)でバッキングや、MID上げ目でのリードなんかがすぐに頭に浮かびますね。
このあたりが単なるディストーションペダルではなく「セットアップにマーシャルアンプをもう1台」というキャッチを裏付けています。
また、特筆すべきは「DEEP」コントロール。
本家Guv’norには存在していないコントロールで、「本家を超える」とうたう所以はここにあるのではないでしょうか。
中低域の調整で伝統的なマーシャルアンプの音から近代的なマーシャルアンプの音まで作りこめるという優れモノです。
もはやディストーションペダルというよりはプリアンプと呼んでもいいのではないでしょうか。
正真正銘のマーシャル・サウンド
実際の音の方は、適当なアンプの前段に接続する事でマーシャルアンプ風のキャラクターを得る事ができます。
あくまで「マーシャルアンプ風」としたのは、接続するアンプによっても違いますし、セッティング次第でも変わるからです。
とはいえ、正真正銘マーシャルによる歪みですので、クオリティは折り紙付きです。
オススメの使い方
オススメの使い方は、本器だけで音作りをする場合はバッキング。
いわゆる「マーシャルらしい音」が出せると思います。
リードであのマーシャルの音が出したい場合は、本器の前段にブースター(オーバードライブペダルなど)を噛まして音圧を稼ぐ事でバンドアンサンブルに埋もれる心配がなくなると思います。
ただ付属の3バンドイコライザーが効きは良いものの音がこもりがちになるという欠点があります。
これは後段に繋ぐアンプをドライブさせるなど、アンプ側で調整する必要があるかもしれません。
ファースト・ディストーションにも最適
以上のように機能面では申し分ないディストーションペダル、Marshall GV-2 Guv’nor Plus。
これで価格が新品でも1万円を切るなどコストパフォーマンスは抜群。
見た目もダイキャスト製で重厚。
安価なペダルにありがちの安っぽさがないのも良いです。
初級者の方の一つ目のエフェクターとして安心してオススメします。
まずはガンガン使い込んで物足りない部分がでてきたら他のペダルで補っていけば良いと思います。
もちろん上級者の方こそこういう便利なペダルを上手に使ってたりするんですけどね。
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Marshall GV-2 Guv’nor Plus、使えるペダルです。