RAG MusicWorld Music
素敵な世界の音楽
search

ミニマルミュージックの名曲|マイナーな作品も登場

現代音楽を語る上で外せないジャンルの1つ、ミニマルミュージック。

名前を聞いたことがあっても定義まではよく分からないといった方も多いのではないでしょうか?

ミニマルミュージックの定義は意外にもシンプルで、主に同じような旋律をひたすらに反復することを意味します。

雰囲気としては基本的にアンビエントミュージックに近い感じですね。

今回はそんなミニマルミュージックの名曲をセレクトしました。

マイナーな作品も登場するので、すでにミニマルミュージックが好きな方もぜひチェックしてみてください。

ミニマルミュージックの名曲|マイナーな作品も登場(11〜20)

Salve ReginaArvo Part

ミニマルミュージックというと多くの方が癒やし系の楽曲をイメージするかと思います。

もちろんそういった曲調の作品がミニマルミュージックの大半を占めているのですが、なかにはホラーな曲調をイメージさせるような楽曲も存在します。

それが、こちらの『Salve Regina』。

男女混声のコーラスを主体とした作品で、一般的なミニマルミュージックとは違い、繰り返すフレーズの時間が長めに仕上げられています。

ぜひチェックしてみてください。

Fearful SymmetriesJohn Adams

ミニマルミュージックを代表する作曲家の1人、ジョン・アダムズさん。

ややこしいことにミニマルミュージックにはジョン・アダムズという名前を持つ作曲家が3人も居るのですが、一般的にジョン・アダムズといえば、こちらの『Fearful Symmetries』をリリースしているジョン・クーリッジ・アダムズさんを指します。

この曲はミニマルミュージックの王道と呼べる作品で、冒険に出かける前のワクワクした雰囲気を感じさせる名曲です。

MothertongueNico Muhly

Nico Muhly : “Mothertongue” (Pt. 1: Archive)
MothertongueNico Muhly

一定の音程で歌い続ける声を多重録音した不思議な楽曲『Mothertongue』。

作曲したニコ・ミューリーさんは、アイスランドの歌姫、ビョークさんのほか、ロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのボーカルとして有名なルー・リードさん、圧倒的な歌唱力でオペラとポップミュージックを融合した作品を発表しているルーファス・ウェインライトさんなど、さまざまなミュージシャンと共演してきたことでも知られています。

クラシックの作曲家という枠にとらわれない彼の活躍に注目ですね!

The Side of Man and WomankindTony Conrad

『The Side of Man and Womankind』は、アメリカの作曲家、トニー・コンラッドさんとドイツのクラウトロック・バンド、ファウストが共同で制作した楽曲です。

ミニマムミュージックだけでなく、音程が変化しない音が長く持続するドローンミュージックと呼ばれるジャンルの古典的名作として知られています。

メロディーだけでなくリズムにもほとんど変化がなく、ひたすら同じようなサウンドの反復ですが、日本の雅楽にも近い神聖で儀式的な世界観が感じられる楽曲です。

AtticaFrederic Rzewski

ミニマムミュージックの中に政治的、社会的メッセージをこめた作品で知られるアメリカの作曲家、フレデリック・ジェフスキーさん。

彼の楽曲『Attica』は、1971年にアッティカ刑務所で起きた囚人の暴動事件に触発されて制作されました。

“Attica is in front of me.”というナレーターのセリフが繰り返され、そこにドローンを含めたサウンドが加わっていきます。

ただ聴き流すだけの音楽ではない、『音楽を通じて社会を少しでもよくしたい』というフレデリック・ジェフスキーさんの情熱が聴く人の心を揺さぶります。

おわりに

今回はミニマルミュージックの名曲を紹介していったわけですが、ひとくちにミニマルミュージックといってもノイズに近いものだったり、アンビエントに近いものだったり、さまざまな作品がありましたね。

個人的にはアンビエントに近いミニマルミュージックの方が、本質である反復を深く味わえると思います。

ラグミュージックでは今回の記事の他にも現代音楽を紹介している記事がございます。

ぜひそちらもチェックしてみてください。