ミニマルミュージックの名曲|マイナーな作品も登場
現代音楽を語る上で外せないジャンルの1つ、ミニマルミュージック。
名前を聞いたことがあっても定義まではよく分からないといった方も多いのではないでしょうか?
ミニマルミュージックの定義は意外にもシンプルで、主に同じような旋律をひたすらに反復することを意味します。
雰囲気としては基本的にアンビエントミュージックに近い感じですね。
今回はそんなミニマルミュージックの名曲をセレクトしました。
マイナーな作品も登場するので、すでにミニマルミュージックが好きな方もぜひチェックしてみてください。
ミニマルミュージックの名曲|マイナーな作品も登場(11〜20)
The Little Match Girl PassionDavid Lang

ミニマル・ミュージックというと誰もがインストゥルメンタルの作品をイメージするのではないでしょうか?
確かに基本はインストゥルメンタルのジャンルなのですが、中にはボーカルを主体としたミニマル・ミュージックが存在します。
その中でも特にオススメしたい作品が、こちらの『The Little Match Girl Passion』。
讃美歌とミニマル・ミュージックをミックスさせた作品で、重厚なメロディーでありながらリラックスできる雰囲気も感じさせてくれます。
VelvetMikael Sapin

初心者の方はミニマルミュージックのイメージがつかみづらいかと思います。
そんな方にオススメしたい作品が、こちらの『Velvet』。
典型的なミニマルミュージックの特徴であるピアノを主体とした作品で、悲しい曲調でありながらも癒やし系のメロディーにまとめられています。
フレーズを繰り返すことから、単調としたイメージがあるかもしれませんが、もともとのフレーズに深みがあるので、聴き続けても飽きがこないすばらしい作品です。
Diffractions 1Mark Fell

ミニマルミュージックは同じ旋律を繰り返すため癒やし系のサウンドにかたよる傾向にあります。
そういった曲も十分に魅力的なのですが、ミニマルミュージックを深く掘り下げた方にとっては刺激が足りないこともあると思います。
そんな方にオススメしたい作品が、こちらの『Diffractions 1』。
和風なテイストに仕上げられた作品でミニマルミュージックの特徴である繰り返しが使われているのですが、複雑な曲調にまとめられているため、毎回変化を感じるんですよね。
個性的なミニマルミュージックが好きな方は必聴です。
RainlightMax Richter

ドイツ生まれのイギリスの作曲家、マックス・リヒターさんの作品『Rainlight』は、まさにミニマムミュージックというような、抑揚のない静かな旋律が反復する楽曲です。
それなのに、聴いているうちに独特の深い世界観が徐々に広がっていくのが興味深いですね。
おやすみ前や、心を静かに落ち着けたいときに聴くのにぴったりの曲と言えるでしょう。
また、読書や、ゆったりと考え事をするときのサウンドとしてもよさそうですね!
ProverbSteve Reich

ミニマムミュージックの大御所として知られるアメリカの作曲家、スティーヴ・ライヒさん。
彼が1995年に発表した『Proverb』は、同じような旋律が続きながらも、徐々に緊張感やエネルギーに満ちていく展開が魅力です。
彼の音楽は、1970年代に活躍したロックバンドのキング・クリムゾンから、1990年代から活動を続けるエレクトロ・グループのアンダーワールドまでさまざまなミュージシャンに影響を与えています。
さらに、2012年にはイギリスのロックバンド、レディオヘッドの楽曲を再構築したアルバム『レディオ・リライト』を発表するなど、彼自身もジャンルの枠にとらわれることもなく、活躍を続けています。