【三善晃のピアノ曲】現代日本音楽の巨匠が手掛けた珠玉の作品を厳選
1933年に生まれ、2013年に惜しまれつつもこの世を去った現代日本を代表する作曲家、三善晃さん。
東京大学文学部仏文科に進学し、在学中にパリ音楽院に留学し研さんを積むという異色の経歴を持つ三善さんは、持ち合わせた音楽的才能と文才が遺憾なく発揮された多くの合唱曲を遺したことでも知られています。
本記事では、そんな彼の作品のなかでもピアノのために書かれた楽曲に焦点を当て、作曲の背景や作品の特徴とあわせてご紹介していきます。
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【三善晃のピアノ曲】現代日本音楽の巨匠が手掛けた珠玉の作品を厳選(11〜20)
2台ピアノのための組曲「唱歌の四季」第1曲「朧月夜」三善晃

現代日本を代表する作曲家の1人である三善晃さん。
彼が作曲した2台ピアノのための組曲『唱歌の四季』は、日本の伝統的な唱歌を四季ごとに描いた壮大なピアノ作品です。
元来合唱と2台ピアノのために書かれた本作は、三善独自のハーモニーとアレンジによって、原曲の美しさとはまた異なる深い表現力を獲得しています。
童謡から生まれた作品でありながら、クラシカルな洗練さと斬新さを兼ね備えた、唯一無二の世界……。
懐かしくも新鮮な感覚で日本の四季を味わえる、夢のような1曲です。
日本人なら誰もが知っているメロディの数々を、改めてピアノで味わってみたい方にオススメしたい作品です!
ピアノ小品集「海の日記帳」第23曲「わんぱくさざえ」三善晃

三善晃さんが48歳の時に作曲したピアノ小品集『海の日記帳』。
この作品集に収められた第23曲は『わんぱくさざえ』と名付けられたとってもキュートな1曲です。
ポップで明るいリズムに乗って、元気いっぱいに遊ぶさざえの姿が音で描かれています。
曲中には「もぐらたたき」を思わせるアクセントもあり、ユーモアたっぷりの仕上がりに。
途中で疲れを見せながらも、最後はハイテンションでキメる展開にワクワクが止まりません。
三善さんならではの感性に、子供心をくすぐられる1曲を、想像力をはたらかせながら、楽しく演奏してみてはいかがでしょう。
おわりに
親しみやすい曲から、現代音楽らしい難解な曲まで、幅広い作品を手掛けた三善晃さん。
彼の世界観や音楽に対する思いは、ピアノ曲だけでなく、合唱曲や声楽作品を聴くことでより共感しやすくなります。
三善作品にチャレンジしてみたいと思った方は、ぜひ三善さんが手掛けたさまざまなジャンルの作品に触れつつ、理解を深めながら取り組んでみてください。