如何にもヴィンテージ・エフェクターというような印象深いオレンジのボディカラーにボタンタイプのフットスイッチ、コントロールもSPEEDのツマミがひとつだけ、という非常にシンプルなルックスが特徴のMXR社Phase90は、フェイザーの元祖と言っても過言ではないモデルです。
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フェイザーのスタンダードへ
そのフェイズサウンドは未だにプロ・アマ問わず多くのギタリストに支持され、同社のPhase45、100のシリーズはもちろん、他社のフェイザーと比較してもスタンダードな位置づけとなっています。
Phase90が日本で発売されたのは1975年頃なので、実に40年近くも前のことになります。
発売当時の70年代に台頭したファンク・ミュージックやクロスオーバーのなどのジャンルでは、ギタリストにとってフェイザーは欠かせないエフェクターでした。
MXRがPhase90を発表する前にも、マエストロやユニヴァイヴといった有名メーカーからフェイズサウンドを生むエフェクターは発表されていたのですが、いずれもエフェクターとしては大型で、しかも高価だったこともあって一気に普及するような状態ではありませんでした。
ギタリストの間で爆発的にヒット
そこに手のひらサイズのコンパクトなPhase90が登場したことで、当時のギタリストの間で爆発的にヒットしたことは容易に想像できます。
もちろん、コンパクトさだけがヒットの原因ではなく、そのサウンドが受け入れられたことは言うまでもありません。
また、ファンクやクロスオーバー系のギタリストだけでなく、ハードロックのギタリストにもマスト・アイテムとして普及しています。
https://www.youtube.com/watch?v=d8vJ1OvCqxM
フェイズ・サウンドとは
それほどギタリストにとって人気があるPhase90ですが、ギターを始めて間もない初心者を始め、若い年齢層のミュージシャンにとってフェイズ・サウンドというもの自体馴染みが薄いかもしれません。
フェイズ・サウンドとは、リアルタイムの音と位相を変えた音の二つを干渉させ、いわゆる「うねり」を作り出した音のことです。
ロータリー・スピーカー
元々はキーボードに用いられるロータリー・スピーカーの効果を電子的に作りだそうとして開発されました。
ロータリー・スピーカーとは、スピーカーそのものを回転させることによって、音が近づいたり遠ざかったりする効果を物理的に生み出すものです。
走り過ぎて行く救急車などのサイレン音が変化する“ドップラー効果”といえば想像しやすいでしょう。
エフェクターとしてのフェイザー自体は結果的にドップラー効果とは異なる音色を生み出していますが、その独特なサウンドは欠かせないものとしてギタリストやキーボーディストに広く使用されています。
これ以上ないほどシンプルなコントロール
Phase90の使用法はその大きな特徴でもある、たったひとつのSPEEDコントロールを調整することでうねりの速度を変え、様々なサウンドを生み出すことが出来ます。
ハードロック系の歪みが深いサウンドの場合はコードを強く弾いた場合や低音弦のカッティング時に使用すると効果的です。
また、歪みを抑えた音でのアルペジオを弾く場合やフェイザー自体のうねりを強調したい場合は、ギターのボリュームを絞るのがコツです。
そのサウンドは、一聴しただけではフェイザーというよりもワウをかけたように聴こえるかもしれません。
しかし、ギタリスト自身が常に足を上下させてリアルに操作するワウよりも、格段に安定したうねりと空間系のエフェクトを掛けたような独特のサウンドはフェイザーならではのものです。
モデルラインナップ
Phase90は現行のモデルの他に、1970年代に同製品が発表された当時の筆記体のロゴを模した復刻版やミュージシャンモデルも発売されています。
現行モデルは長い歴史の中で様々なマイナー・チェンジが施されてきたので、本物のヴィンテージPhase90や復刻版とはサウンドが異なります。
現行モデルやミュージシャンモデルの方が好みという人もいれば、復刻版のマイルドなサウンドの方が好みという人ももちろんいます。
この辺りはあくまでも好みになるので、それぞれのPhase90を試してみて選べば良いでしょう。