今回は「ボックスポジションで速弾きフレーズを!」と題しまして、ペンタトニックスケールを使ったフレージングアイディアを、中級者以上の方を対象にお届けしたいと思います。
出来るだけ分かりやすく、スタジオやライブでの現場に役に立つようなアイディアや、フレーズ、その考え方を紹介していきたいと思います。
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ペンタトニックスケールとは?

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まずは、今回のアプローチの源となるスケール、ペンタトニックスケールとは、どんなスケールなんでしょうか?
解析してみましょう!
ちなみにスケールとは「音階」のことで、始まり(起点)とする一つの音から、1オクターブ上のその音に行くまでに通る音の階段のことです。
「ドレミファソラシド」はCメジャースケールと呼びますが、スタートのドからオクターブ上のドの行くまでに7つの音を経由していきますよね?
この7つの音の階段の総称がスケール名であり、それぞれの音の間には、均一ではない音程差(インターバル)が存在していて、その音程差がスケールの個性を形作っています。
そしてその音の階段の数には、決まりがあるわけではなく、ペンタトニックスケールは、5つの音で構成されています。
参考:今さら聞けない!
ペンタトニックスケールの基本
ルート(起点・根音)、短3度、4度、5度、短7度、ルート(1オクターブ上の起点・根音)の音です。
今回は、使用頻度の高い、Amペンタトニックスケールのポジションで検証しましょう。
このポジションは、様々なギター本やレクチャー本などで取り上げられているので、みなさんもご存知ですよね?
ペンタトニックスケールは、5音構成という音数の少ないスケールであり(7音構成であるナチュラルマイナースケールの2ndと6thをスキップしたスケール、とも言い表せる)、どういうフレージングをしても、ごつごつした、ロックっぽい響きになるという特徴があります。
今回は、スケールブロックの中の「弾きやすいポジション」を使ってシーケンスフレーズのアプローチを考えてみましょう。
ボックスポジション
さて、ボックスポジションとは、スケールブロック(スケールの音を指板上に置いた図)から、視覚的に分かりやすく、かつ弾きやすいポジションの音の固まり(ボックス)のコトです。
ペンタトニックスケールから、4つの音を抜き出し、2つの弦上で同じ(もしくは近い)ポジションになる音のボックスを選びます。
※Amペンタトニックスケールのポジション
- 「6弦 3F、5F」「5弦 3F、5F」で、1つのボックス
- 「5弦 5F、7F」「4弦 5F、7F」で、1つのボックス
- 「4弦 5F、7F」「3弦 5F、7F」で、1つのボックス
- 「3弦 5F、7F」「2弦 5F、8F」で、1つのボックス
- 「2弦 8F、10F」「1弦 8F、10F」で、1つのボックス
が、出来上がります。
これらのボックスを使って、高速かつスムーズなシーケンスフレーズを創ってみましょう!
もちろん他のブロックポジションでも、異弦同フレットのボックスポジションは多数見つけることが出来ます。
フレージングは、このようにしてみました!
1つ1つのボックスでの音の配列を同じにするコトで、合理的かつレガートに速く弾くことが出来ます!

いかがですか?
1つのボックスでの音の配列パターンは、これの他にも様々に作り出すことが出来ますよね?
自分の得意なパターンを使ってみるのも良いでしょう。
ぜひ、自分なりの音使いや指使いを模索して、オリジナリティ溢れるパターンを創ってみてください!
スケールについての細かな説明は、また別の機会に掘り下げていくことにします。
それでは、また!
加納修でした!






