テレビ時代劇の人気主題歌・テーマ曲まとめ
日本の映画やテレビドラマの歴史において重要なジャンル、それが時代劇です。
元々は映画の中で発展していった時代劇が後にブームとしては衰退するも、以降はテレビに活躍の場を移して多くの名作を生み出し続けてきました。
時代劇で人気スターとなって世に出た俳優も多いですが、記憶に残る名テーマ曲や主題歌も時代劇を語る上では欠かせない要素ですよね。
こちらの記事では、代表的な時代劇のテーマ曲ならびに主題歌をまとめて紹介しています。
2000年代以降に制作されたドラマも含めて紹介していますから、世代を問わず楽しめる内容となっていますよ!
テレビ時代劇の人気主題歌・テーマ曲まとめ(1〜10)
大江戸捜査網テーマ玉木宏樹

変拍子を駆使した複雑でダイナミックな構成が特徴的な楽曲ですね。
玉木宏樹さんによって1970年に手がけられたこの曲は、『大江戸捜査網』の物語と見事に融合し、時代劇テーマソングの金字塔として多くの人々に親しまれています。
フルオーケストラによる躍動感あふれる音楽性は、番組が描く勧善懲悪のストーリーにぴったり。
西洋的なオーケストレーションと独特のリズムが、視聴者に緊張感と躍動感を同時に提供する仕上がりとなっていますよ。
1979年には劇場用映画公開に合わせて新録されるなど、複数のバリエーションが存在するのも魅力的。
時代劇ファンはもちろん、音楽愛好家にもぜひ聴いてほしい一曲です。
あゝ人生に涙あり里見浩太朗、横内正

里見浩太朗さんと横内正さんのデュエットによる楽曲は、人生の喜びと悲しみを歌い上げる、心に響く名曲です。
1973年にリリースされ、長寿時代劇『水戸黄門』の主題歌として親しまれてきました。
和楽器と管楽器が織りなす壮大な曲調に乗せて、二人の歌声が人生の機微を表現しています。
1980年代から90年代にかけて何度も再発売され、世代を超えて愛され続けています。
人生に迷ったとき、困難に直面したとき、この曲を聴けば勇気をもらえるはずです。
涙の後には必ず笑顔が待っているという希望のメッセージが、聴く人の心を温かく包み込んでくれますよ。
暴れん坊将軍のテーマ菊池俊輔

1978年1月に放送開始したテレビ朝日系列の時代劇『暴れん坊将軍』のオープニングテーマとして登場したこの楽曲は、視聴者に強烈な印象を残す曲調とメロディで知られていますね。
菊池俊輔さんの作品によく見られるペンタトニックと力強いブラスサウンド、テンポの速い16ビートが特徴的です。
特に「成敗テーマ」と呼ばれる殺陣シーン用のBGMは、劇的な展開に合わせた重厚なリズムで、視聴者を一気に作品の世界に引き込みます。
本作は日本国内で親しまれ、学校の運動会や高校野球の応援歌としても使われるなど、幅広いシーンで愛用されているんですよ。
勇ましさや躍動感が特徴的な本作は、劇中の勇壮な場面を一層引き立てる効果抜群。
エネルギッシュな気分を味わいたい時や、やる気を出したい時におすすめの1曲です!
オープニング・テーマ津島利章

津島利章さんが手掛けた『鬼平犯科帳』のオープニングテーマは、時代劇音楽の金字塔として長く愛され続けている名曲ですね。
重厚なオーケストレーションと緊張感あふれるリズムが、江戸の世の厳しさと主人公・平蔵の複雑な心情を見事に表現しています。
本作は1989年にスタートしたテレビドラマシリーズのために作られ、津島さんのアルバム『鬼平犯科帳 TVシリーズ音楽集』に収録されているんですよ。
中村吉右衛門さん主演の人気シリーズを彩る音楽として、時代劇ファンにはたまらない一曲。
歌詞こそないものの、ストーリーの「静」と「動」を巧みに表現した構成は必聴です。
華のうちに松方弘樹

テレビ朝日系列の時代劇ドラマ『名奉行 遠山の金さん』のエンディングテーマとして起用された楽曲は、松方弘樹さんが主演を務める作品で自ら歌唱することでさらなる話題を呼びました。
吉幾三さんが作詞・作曲を手掛け、昭和歌謡らしい男の哀愁を描き出した本作。
1993年12月にリリースされ、松方さんの低く渋い歌声が劇中の遠山の金さんのイメージと重なり、ファンの心を掴みました。
安らぎを求めて歩く男の姿や、桜の儚さにたとえられた人生の美しさを歌う歌詞は、時代劇ファンや演歌ファンの心に深く響きます。
人生のはかなさや男の生き様を感じたい方にぴったりの一曲ですよ。
ねがい西郷輝彦

切なくも温かみのあるメロディが印象的な楽曲が、人気時代劇ドラマの主題歌として記憶に残っています。
儚さや希望、葛藤を抱えながら生きる人々の姿を描いた歌詞は、ドラマの世界観と見事に調和しています。
1976年8月にリリースされたこの曲は、同年放映の「江戸を斬る」第3部以降のオープニングテーマとして使用され、視聴者から強い支持を受けました。
西郷輝彦さんの繊細で力強い歌唱が、ドラマの魅力をさらに引き立てています。
人生に迷ったとき、この曲を聴いて心に寄り添う温かさを感じてみてはいかがでしょうか。
荒野の果てに山下雄三

1970年代、テレビドラマの主題歌は大衆文化の重要な一部でした。
その頃デビューを飾ったのが山下雄三さんのこの楽曲です。
愛を失った男の孤独と哀しみを、荒野を旅する姿に重ねて描いた歌詞は、聴く者の心に深く刻まれます。
力強くも哀愁を帯びたメロディが、人生の苦悩や愛の尊さを思い起こさせるのです。
本作は1972年11月25日、ミノルフォン・レコードからシングルとしてリリースされ、『必殺仕掛人』の主題歌として使用されました。
ドラマとともに多くの視聴者の記憶に残り、今なお愛され続ける名曲。
失恋や人生の岐路に立ったとき、この曲を聴いて心を奮い立たせてみてはいかがでしょうか。