【ピアノソロ】フルートの名曲をピアノで演奏!おすすめの作品をピックアップ
切ない音、悲しげな音、爽やかな音、深みのある音……さまざまな音色で幅広い表現が可能な木管楽器の花形的存在、フルート。
その魅力を思う存分味わえる数々の名曲を、ピアノで演奏してみませんか?
本記事では、フルートソロや協奏曲の名曲、フルートで演奏される機会の多いクラシックの有名作品をピックアップしました。
「多彩な表現が可能」という共通点を持つフルートとピアノ。
ぜひ、フルート作品をピアノで演奏した際の雰囲気の違いにも注目しながらお楽しみください。
【ピアノソロ】フルートの名曲をピアノで演奏!おすすめの作品をピックアップ(1〜10)
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

フランスの作曲家、ガブリエル・フォーレ作曲の『シシリエンヌ Op.78』は、1898年に作曲された室内楽曲です。
「シシリエンヌ」は「シチリアーノ」などとも呼ばれるイタリアのシチリア島で生まれた舞曲。
透明感あふれるフルートの音色での演奏は非常に印象的ですが、楽器がピアノに変わることで重厚感が増すような気がしませんか?
舞曲の演奏では、特有のリズムを際立たせることが重要!
緩急や強弱を利用して、軽やかでありながらも深みのある演奏に仕上げましょう。
歌劇「カルメン」より「間奏曲」Georges Bizet

ジョルジュ・ビゼー作曲の歌劇『カルメン』は、オペラ作品の中でもトップクラスの人気を誇り、その劇中歌も幅広く愛されています。
中でも『間奏曲』は、華やかな曲が多い『カルメン』の中でも異質な存在感を放つ、穏やかなフルートの音色に心癒される1曲です。
フルートの美しいレガートは、弾いた瞬間から音が減衰していくピアノでは完璧には再現できません。
だからこそ、ピアノならではの『間奏曲』を目指して、繊細かつ多彩な音色で温かみあふれる音楽に仕上げましょう。
フルートソナタ 第2番 変ホ長調 BWV1031 第2楽章「シチリアーノ」J.S.Bach

ヨハン・セバスティアン・バッハの『フルートソナタ第2番変ホ長調 BWV1031』の第2楽章『シチリアーノ』は、著名なピアニストによる演奏が数多く残されているピアノソロでも人気の高い作品です。
落ち着きのあるメロディは、繊細さを深みを兼ね備えたピアノで演奏することで、より心に深く刺さる音楽へと変化します。
この曲はバッハの作品とされていますが、現在ではバッハの作品ではないとする説が有力なのだそう。
謎が多い神秘的なところも、なんだか魅力的に感じられますよね。
タイスの瞑想曲Jules Massenet

ジュール・マスネ作曲の『タイスの瞑想曲』は、その美しく繊細なメロディで知られ、ドラマや映画のBGMとしても多用されている名曲です。
もともとバイオリンのために作られたこの曲は、彼の歌劇『タイス』の中で、愛する人を思い祈りをささげるシーンを彩ります。
ピアノソロで演奏することで、心揺さぶる旋律がピアノの鍵盤の上で躍動し、フルートの演奏とは一味違う魅力を感じることができるでしょう。
ぜひ、この情緒豊かな曲を色彩豊かなピアノで奏でてみてください。
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「葦笛の踊り」Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが手掛けた3大バレエ音楽の一つ『くるみ割り人形』の劇中曲である『葦笛の踊り』は、フルート特有の輝かしい音を繊細かつ豊かな響きが強烈に印象に残る1曲です。
しかし、2台ピアノやピアノ連弾で演奏される機会も多いため、ピアノソロバージョンにそれほど違和感がない方も多いかもしれませんね。
浮足立つ様子を表すようなワクワク感に満ちたメロディと軽やかな伴奏で、原曲の雰囲気を保ちつつピアノならではの演奏を目指しましょう。