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【ピアノソロ】フルートの名曲をピアノで演奏!おすすめの作品をピックアップ

切ない音、悲しげな音、爽やかな音、深みのある音……さまざまな音色で幅広い表現が可能な木管楽器の花形的存在、フルート。

その魅力を思う存分味わえる数々の名曲を、ピアノで演奏してみませんか?

本記事では、フルートソロや協奏曲の名曲、フルートで演奏される機会の多いクラシックの有名作品をピックアップしました。

「多彩な表現が可能」という共通点を持つフルートとピアノ。

ぜひ、フルート作品をピアノで演奏した際の雰囲気の違いにも注目しながらお楽しみください。

【ピアノソロ】フルートの名曲をピアノで演奏!おすすめの作品をピックアップ(1〜10)

タイスの瞑想曲Jules Massenet

Massenet – Meditation from Thais – pianomaedaful
タイスの瞑想曲Jules Massenet

ジュール・マスネ作曲の『タイスの瞑想曲』は、その美しく繊細なメロディで知られ、ドラマや映画のBGMとしても多用されている名曲です。

もともとバイオリンのために作られたこの曲は、彼の歌劇『タイス』の中で、愛する人を思い祈りをささげるシーンを彩ります。

ピアノソロで演奏することで、心揺さぶる旋律がピアノの鍵盤の上で躍動し、フルートの演奏とは一味違う魅力を感じることができるでしょう。

ぜひ、この情緒豊かな曲を色彩豊かなピアノで奏でてみてください。

バレエ音楽「くるみ割り人形」より「葦笛の踊り」Pyotr Tchaikovsky

【聞いたことあるけど曲名知らない24】ソフトバンクCMのあの曲 – チャイコフスキー – くるみ割り人形より「あし笛の踊り」クラシックピアノ – Classical Piano – CANACANA
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「葦笛の踊り」Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが手掛けた3大バレエ音楽の一つ『くるみ割り人形』の劇中曲である『葦笛の踊り』は、フルート特有の輝かしい音を繊細かつ豊かな響きが強烈に印象に残る1曲です。

しかし、2台ピアノやピアノ連弾で演奏される機会も多いため、ピアノソロバージョンにそれほど違和感がない方も多いかもしれませんね。

浮足立つ様子を表すようなワクワク感に満ちたメロディと軽やかな伴奏で、原曲の雰囲気を保ちつつピアノならではの演奏を目指しましょう。

Earth村松崇継

Earth  村松崇継 ピアノソロ
Earth村松崇継

村松崇継が作曲した『Earth』は日本を代表するフルート奏者、高木綾子さんのために書かれた作品で、彼女のアルバムにも収録されています。

やさしく温もりあふれるフルートで奏でる美しいメロディと伴奏とのハーモニーが非常に心地よい作品ですが、ピアノのみで演奏することで原曲が持つ繊細さに加え、より深みや力強さを感じられる演奏に仕上がります。

フルートの名曲ですのでピアノソロで演奏される機会は少ないですが、フルートとピアノのアンサンブルとはまた違った雰囲気や聴き心地を楽しんでみてくださいね。

【ピアノソロ】フルートの名曲をピアノで演奏!おすすめの作品をピックアップ(11〜20)

ミュージカル「キャッツ」より「メモリー」Andrew Lloyd Webber

ミュージカル『キャッツ』の劇中歌『メモリー』は、かつて美しく非常に魅力的な猫であったグリザベラが、老いた自分を嘆き、美しく輝いていた過去におもいをはせながら歌う、切なくも美しい楽曲です。

もとはオーケストラと歌唱で演奏されますが、あまりに有名なことからフルートやピアノソロでも頻繁に取り上げられています。

フルート、ピアノともに楽譜も複数出版されているので、ぜひ、自分のレベルや好みに合った編曲で演奏を楽しんでみてください。

亜麻色の髪の乙女Claude Debussy

亜麻色の髪の乙女 /La fille aux cheveux de lin/ドビュッシー/Debussy/クラシックピアノ/classic piano/CANACANA
亜麻色の髪の乙女Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの代表作『亜麻色の髪の乙女』は、『前奏曲集 第1巻』に収められているピアノ独奏用の作品です。

フルートで演奏される機会も多く、ピアノの優雅な響きとは異なる魅力楽しめます。

聴く者の心をつかむ情緒あふれるメロディは、ピアノの音色では落ち着きを放った響きに、フルートの音色では爽やかな響きに感じられます。

まるで同じ曲とは思えないほど異なる印象を与える両者の演奏を聴き比べしてみるのもオススメです。

組曲「子供の領分」第5曲「小さな羊飼い」Claude Debussy

ドビュッシー:小さな羊飼い(2020ピティナコンペ課題曲)pf. 江夏 真理奈:Koka, Marina
組曲「子供の領分」第5曲「小さな羊飼い」Claude Debussy

クロード・ドビュッシー作曲の組曲『子供の領分』は、もともとピアノのための作品ですが、第5曲の『小さな羊飼い』はフルートで演奏される機会も多いため、フルートに慣れ親しんだ方にとってもなじみのある作品といえるのではないでしょうか。

穏やかな付点リズムに導かれるメロディは、遠く牧歌的な情景へと思いをはせさせます。

ぜひ、ピアノ版、フルート版、それぞれの演奏を聴き比べてみてください。

きっと、どちらの演奏にも新たなエッセンスを加えられるはずです。

歌曲集「白鳥の歌」第4曲「セレナーデ」Franz Schubert

Schubert – Ständchen (Serenade), piano solo version – with score
歌曲集「白鳥の歌」第4曲「セレナーデ」Franz Schubert

フランツ・シューベルトが残したドイツリートの歌曲集『白鳥の歌』。

第4曲の『セレナーデ』は、曲集の中でも最も有名な作品で、フルートやピアノの独奏曲としてもたびたび取り上げられています。

マンドリンのようなピアノ伴奏にフルートが加わればより優雅で上品な雰囲気に、すべての音をピアノでカバーすれば伴奏と一体感のある豊かな響きに仕上がります。

歌詞のない楽器での演奏でどれだけ原曲の持つ切なさを表現できるか、ぜひチャレンジしてみてください!