【ピアノソロ】フルートの名曲をピアノで演奏!おすすめの作品をピックアップ
切ない音、悲しげな音、爽やかな音、深みのある音……さまざまな音色で幅広い表現が可能な木管楽器の花形的存在、フルート。
その魅力を思う存分味わえる数々の名曲を、ピアノで演奏してみませんか?
本記事では、フルートソロや協奏曲の名曲、フルートで演奏される機会の多いクラシックの有名作品をピックアップしました。
「多彩な表現が可能」という共通点を持つフルートとピアノ。
ぜひ、フルート作品をピアノで演奏した際の雰囲気の違いにも注目しながらお楽しみください。
【ピアノソロ】フルートの名曲をピアノで演奏!おすすめの作品をピックアップ
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊の踊り」Christoph Willibald Gluck

クリストフ・ヴィリバルト・グルック作曲の歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』の劇中曲である『精霊の踊り』は、冥界を描く名場面で奏でられる楽章です。
フルートの伸びの良さと空気感を含んだ軽やかな響きが、この曲の持つ穏やかで温かい雰囲気をより引き立てています。
ピアノでは、フルートのようなロングトーンやレガートを、同じように表現するのは難しいですが、ピアノ独自の力強さや繊細さが加わることで、聴き手に新たな感動を提供してくれます。
ぜひ一度「この曲はフルートで演奏するもの!」という先入観を捨てて聴いてみてください。
きっと曲の新たな魅力やピアノの無限の可能性に気づいていただけるはずです。
牧神の午後への前奏曲Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが作曲した『牧神の午後への前奏曲』は、フルートが生み出す幻想的な音世界を鮮やかに描き出している作品です。
この曲がピアノで奏でられると、また新たな魅力が息づきます。
フルート独特の澄んだ響きはピアノ演奏することで豊かな響きへと変わり、つかの間の幻観をおぼえるような体験ができます。
フルートの名曲をピアノ演奏で楽しみたい方にはもちろん、フルートの名曲の新たな解釈に触れたいすべての方にオススメの作品といえるでしょう。
ハンガリー田園幻想曲 Op.26Franz Doppler

フルート作品の作曲者として知られているハンガリーの作曲家、フランツ・ドップラーの『ハンガリー田園幻想曲 Op.26』は、もともとフルートと管弦楽のために作曲された作品です。
「フルート以外の演奏は想像できない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ピアノでの演奏からは、原曲とはまた違った魅力を感じられます。
ハンガリー民族音楽の情熱が感じられるフレーズを、強弱や緩急をたっぷりつけて弾けば、大きな感動を呼ぶこと間違いなし!
フルートの演奏に捉われず、ピアノならではの演奏を目指すのもよいのではないでしょうか。
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

フランスの作曲家、ガブリエル・フォーレ作曲の『シシリエンヌ Op.78』は、1898年に作曲された室内楽曲です。
「シシリエンヌ」は「シチリアーノ」などとも呼ばれるイタリアのシチリア島で生まれた舞曲。
透明感あふれるフルートの音色での演奏は非常に印象的ですが、楽器がピアノに変わることで重厚感が増すような気がしませんか?
舞曲の演奏では、特有のリズムを際立たせることが重要!
緩急や強弱を利用して、軽やかでありながらも深みのある演奏に仕上げましょう。
「アルルの女」第2組曲 第3曲「メヌエット」Georges Bizet

ジョルジュ・ビゼーが作曲した劇付随音楽の中から、演奏会用に数曲をピックアップし組曲の形にまとめた作品のうちの一つである『「アルルの女」第2組曲』。
その中でも特に有名であり、さまざまな楽器によって演奏されているのが、第3曲の『メヌエット』です。
遠くの笛の音が響き渡っているようなフルートでの演奏、感情に訴えかけるよなピアノでの演奏、どちらも甲乙つけがたいほど魅力的ですので、ぜひ聴き比べしてみてください。