タイトルを見る、聴くだけでついつい主題歌をくちずさみたくなりますよね。
今回は宮崎駿監督作品「崖の上のポニョ」の主題歌、挿入歌をまとめてご紹介させていただきます。
現実のようで、でもどこかファンタジーな世界観。
淡くやわらかいタッチの線で描かれたキャラクターたちが画面の中を所狭しと走り回る様子、色彩感豊かな表現が心に残っている方は多いはず。
きっとまた「崖の上のポニョ」が観たくなる、そんな音楽ばかりが揃っております!
崖の上のポニョの歌。主題歌・挿入歌(1〜10)
ひまわりの家の輪舞曲麻衣

宗介の母、リサが働くデイケアサービスセンター、ひまわりの家のイメージソングです。
歌うのはこの曲を作曲した久石譲の娘でシンガーソングライターの麻衣。
ひまわりの家にいるお年寄りたちがもしこうだったらこうしたい、ああしたいという人生最後の願いのようなものが込められた曲です。
やりたいことがたくさんあるのに、それができない切なさを麻衣のやわらかく優しい歌声に乗せて表現されています。
崖の上のポニョ藤岡藤巻 & 大橋のぞみ

2008年公開「崖の上のポニョ」の主題歌です。
主題歌は公開よりも半年以上も前となる2007年12月5日に異例の先行発売となりました。
この曲の歌手の決定には偶然が大きく作用していて、デモを歌うために呼ばれた大橋のぞみの歌を監督の宮崎駿が魅了されオファーしたそうです。
母の愛久石譲

この曲を聴くと、母親の優しい雰囲気が伝わってきますね!
「母の愛」というタイトル通り、母親が子供を包み込んでいるような、母性愛に満ちた曲になっています。
劇中ではポニョの母親と宗介の母親という2人の母親が出てきます。
「崖の上のポニョ」では母親の存在がかなりポイントになっています。
この曲を聴きながら、母親に注目してみてください!
宗介のなみだ久石譲

崖の上のポニョに登場する5才の男の子、宗介の名前がタイトルに入った「宗介のなみだ」です。
いつも明るく元気な宗介。
そんな宗介のなみだを切ないピアノの旋律で表現しています。
短い曲ですが、明るい宗介とは違った雰囲気で印象に残る曲です。
5才というともっとわんわんと泣くイメージですが、正義感の強いしっかり者の宗介だからこそのこの音色なんでしょうね。
母と海の讃歌久石譲

これも「母の愛」と同様に母性愛を感じさせる一曲に仕上がっています。
タイトルにある「讃歌」とは辞書を見ると「ほめたたえる気持ちを表す歌」とあります。
母親も海もこの映画にとって、とても重要な存在です。
一般的に考えても、生み育てる対象は違いますが、どちらも偉大な存在です。
母親や海の重要性、偉大さをメッセージとしてこの曲に込めたのかもしれません。
発光信号久石譲

「モールス信号」がこの映画では宗介と父親の連絡手段として使われています。
小さい宗介がモールス信号を使えることに驚いてしまいます(笑)。
さて、曲全体はとてもシンプルな構成で、信号の単純な感じを表現しています。
しかし、曲の途中に転調などがあり、それが曲に深みを与えています。
宗介の父親は船員なので、船上の過酷さなども転調によって表現しているのかもしれませんね。
ポニョの子守唄大橋のぞみ

2008年に発売された「崖の上のポニョ イメージアルバム」に収録されています。
歌っているのは、主題歌も担当し大ブレイクした大橋のぞみ。
タイトルの通りゆったりとした子守唄で、自然と目をつぶってじっくり聴いてしまいます。