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【ラモーのピアノ曲】バロック音楽の巨匠が遺したクラヴサン作品を厳選

1683年にフランスで生まれた作曲家、ジャン=フィリップ・ラモー。

父親がオルガニストであったことから、幼少期から音楽になれ親しんでいたといわれており、とりわけ多くのクラヴサンのための楽曲を遺したことで知られています。

本記事では、そんなラモーの作品のなかから、現代においてピアノ演奏でも親しまれているクラヴサン作品を厳選!

作曲の背景やピアノ演奏動画とあわせてご紹介していきます。

バロック作品の演奏法をマスターしたい方や、バロック時代の作品がお好きな方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

もくじ

【ラモーのピアノ曲】バロック音楽の巨匠が遺したクラヴサン作品を厳選

クラヴサン曲集と運指法 第1番(第2組曲)第6、7曲「リゴドン」Jean-Philippe Rameau

フランスバロック音楽の代表的作曲家、ジャン=フィリップ・ラモーの『クラヴサン曲集と運指法』に収められた『リゴドン』。

ラモーが生きた18世紀前半は、まだピアノが発明される以前の時代でした。

そのためこの曲集に含まれる作品は、ピアノの前身であるクラヴサンのための練習曲となっています。

本曲は第1リゴドンと第2リゴドンが繰り返されるスタイルで演奏されますが、どちらもバロック音楽特有の装飾的な旋律が印象的。

バロック音楽の演奏スタイルを学びたい方や、美しい装飾音符にチャレンジしたい方にオススメの作品です。

クラヴサン曲集と運指法 第2番(第3組曲)第3曲「溜め息」Jean-Philippe Rameau

フランス・バロック音楽を代表する作曲家ラモーが遺した『クラヴサン曲集と運指法』のなかの1曲『溜め息』は、彼のクラヴサン曲のなかでも特に内省的な表情をたたえた作品。

タイトルから感じ取れるように、ため息をつくような嘆きの感情を繊細に表現しています。

当時の奏法にのっとった装飾音の数々は聴き手を魅了し、豊かな和声の彩りは現代のピアニストをも虜にするでしょう。

バロック音楽の美意識に触れたい方、ラモーの音楽世界を味わいたい方にぜひオススメの1曲です。

新クラヴサン組曲集 第2番(第5組曲)第5曲「雌鶏」Jean-Philippe Rameau

フランスのバロック時代を代表する作曲家ジャン=フィリップ・ラモーは、クラヴサンのための作品で名高い作曲家で、40歳を過ぎてから発表した音楽理論書『音楽調和論』は、音楽界に大きな影響力を与えました。

そんな彼が手掛けた『新クラヴサン組曲集 第2番』に収録されているキュートなタイトルでおなじみの『雌鶏』は、は雌鶏の鳴き声や動きを音で巧みに表現したユーモアあふれる1曲。

バロック音楽の演奏法を学びたい方や、動物や自然に関する作品に興味のある方にオススメです。

おわりに

バロック時代の作曲家、ジャン=フィリップ・ラモーのクラヴサン作品をご紹介しました!

現代ではピアノで演奏されることの多いこれらの作品ですが、クラヴサンでの演奏を聴くことで楽曲への理解が深まり、雰囲気もつかみやすくなります。

演奏に挑戦する際は、ぜひピアノとクラヴサン両方の演奏を参考にしながら練習してみてくださいね。