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【ロッシーニのピアノ曲】ロマン派オペラの大家が手掛けた名曲を厳選

ロマン派を代表するオペラ作曲家であり、美食家としても知られるイタリアの作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニ。

『セビリアの理髪師』や『ウィリアム・テル』などは、今なお高い人気を誇り、オペラ作品としてだけでなく、さまざまな楽器や編成による演奏で親しまれています。

本記事では、そんなロッシーニの作品のなかから、ピアノのための作品やピアノ編曲版で演奏されることも多い名曲をピックアップ!

作曲の背景や曲の特徴とともにご紹介します。

【ロッシーニのピアノ曲】ロマン派オペラの大家が手掛けた名曲を厳選(1〜10)

歌劇「アルジェのイタリア女」より「序曲」Gioachino Rossini

Ouverture “L’italiana in Algeri” (G. Rossini) – piano version – Silvio Rossini
歌劇「アルジェのイタリア女」より「序曲」Gioachino Rossini

ジョアキーノ・ロッシーニは、19世紀前半のイタリアオペラの作曲家として知られています。

驚くべき速さと効率で多くのオペラ作品を生み出した彼が1813年に発表した『アルジェのイタリア女』は、彼の代表的なコミックオペラの一つです。

本作の序曲は、作品全体の雰囲気を予告するかのように、軽快でユーモアにあふれた音楽が特徴的。

オーボエによる印象的なソロや、ロッシーニお得意の「クレッシェンド」も随所にちりばめられ、聴く者を物語の世界へと誘います。

オペラの序曲としてだけでなく、オーケストラの人気レパートリーとしても親しまれている本作。

ロッシーニの音楽の魅力を存分に味わえる1曲です。

歌劇「セビリアの理髪時」より「前奏曲」Gioachino Rossini

ロッシーニ「セビリアの理髪師 前奏曲」/クリスティアン・アガピエ:Rossini“Il Barbiere di Seviglia”by Cristian Agapie
歌劇「セビリアの理髪時」より「前奏曲」Gioachino Rossini

イタリアの作曲家ジョアキーノ・ロッシーニは、ロマン派初期のオペラ作曲家として知られ、特にコミックオペラの分野で大きな成功を収めました。

オペラ『セビリアの理髪師』は、彼の代表作の一つで、華やかで躍動感あふれる音楽が魅力です。

この作品の序曲は、オペラ全体の雰囲気を巧みに表現しており、コンサートでも頻繁に演奏される人気曲となっています。

厳かな導入部から始まり、静かな部分から次第に盛り上がりを見せる展開は、ロッシーニ作品の特徴である華やかさと喜びに満ちた雰囲気を感じさせてくれます。

オペラファンだけでなく、クラシック音楽が好きな方にもオススメの1曲です。

老いの過ち 第12巻「アルバムのための幾つかのささいなこと」第1曲「何でもない事:アレグレット」Gioachino Rossini

イタリアのオペラ作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニの晩年の作品は、彼の遊び心あふれる個性が色濃く反映されています。

『老いの過ち』と題された全14巻からなる曲集には、日常の小さな出来事を象徴するような軽快で親しみやすいメロディが収められており、老後の穏やかな余生を音楽で表現しているかのようです。

特に第12巻のなかの1曲『何でもない事』は、洗練された技巧とユーモアに富んだ楽しい作品。

ロッシーニの音楽的な幅広さを感じられる本作は、クラシック初心者からベテランまで、どなたにもオススメしたい魅力的な曲です。

【ロッシーニのピアノ曲】ロマン派オペラの大家が手掛けた名曲を厳選(11〜20)

音楽の夜会 S.424 R.236 第9曲「ラ・ダンツァ」Rossini=Liszt

[Jandó Jenő] Rossini-Liszt: Soirées Musicales No.9-La Danza, Tarantella Napolitana
音楽の夜会 S.424 R.236 第9曲「ラ・ダンツァ」Rossini=Liszt

イタリアのロマン派を代表するオペラ作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニ。

その華麗な旋律は、オペラのみならずピアノ曲としても愛され続けています。

なかでもフランツ・リストによる『音楽の夜会』の第9曲『ラ・ダンツァ』は、ロッシーニの作品の魅力を存分に引き出した名編曲として知られています。

タランテラのリズムに乗せて奏でられる、情熱的でダイナミックな音楽。

ナポリの祝祭的な雰囲気とともに、生命力にあふれた世界が鮮やかに描かれます。

ピアノの技巧を駆使したアレンジは、まさに圧巻の一言。

ロッシーニとリストのコラボレーションから生まれたこの作品を、ぜひじっくりと味わってみてください。

おわりに

ロッシーニのピアノ作品は決して多くありませんが、ロッシーニの象徴であるオペラ作品の序曲や名アリアは、ピアノによる演奏でも親しまれています。

原曲との響きの厚みや雰囲気の違いを楽しみながら、ピアノ演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか?