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【ロッシーニのピアノ曲】ロマン派オペラの大家が手掛けた名曲を厳選

ロマン派を代表するオペラ作曲家であり、美食家としても知られるイタリアの作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニ。

『セビリアの理髪師』や『ウィリアム・テル』などは、今なお高い人気を誇り、オペラ作品としてだけでなく、さまざまな楽器や編成による演奏で親しまれています。

本記事では、そんなロッシーニの作品のなかから、ピアノのための作品やピアノ編曲版で演奏されることも多い名曲をピックアップ!

作曲の背景や曲の特徴とともにご紹介します。

【ロッシーニのピアノ曲】ロマン派オペラの大家が手掛けた名曲を厳選(1〜10)

老いの過ち 第12巻「アルバムのための幾つかのささいなこと」第1曲「何でもない事:アレグレット」Gioachino Rossini

イタリアのオペラ作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニの晩年の作品は、彼の遊び心あふれる個性が色濃く反映されています。

『老いの過ち』と題された全14巻からなる曲集には、日常の小さな出来事を象徴するような軽快で親しみやすいメロディが収められており、老後の穏やかな余生を音楽で表現しているかのようです。

特に第12巻のなかの1曲『何でもない事』は、洗練された技巧とユーモアに富んだ楽しい作品。

ロッシーニの音楽的な幅広さを感じられる本作は、クラシック初心者からベテランまで、どなたにもオススメしたい魅力的な曲です。

老いの過ち 第9巻「ピアノ、バイオリン、チェロ、ハルモニウム、ホルンのためのアルバム」第7曲「わが最後の旅のための行進曲と思い出」Gioachino Rossini

ロッシーニ:老いの過ち 第9巻 「ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、ハルモニウム、ホルンのためのアルバム」 わが最後の旅のための行進曲と思い出  pf. 林川 崇:Hayashikawa, Takashi
老いの過ち 第9巻「ピアノ、バイオリン、チェロ、ハルモニウム、ホルンのためのアルバム」第7曲「わが最後の旅のための行進曲と思い出」Gioachino Rossini

ピアノ、室内楽、声楽作品を中心に、晩年のロッシーニが情熱を注いだ『老いの過ち』シリーズ。

その第9巻に収められた『わが最後の旅のための行進曲と思い出』と題された1曲には、自身のオペラの旋律を引用しつつ、人生を振り返るような感慨深さが感じられます。

ユーモアと皮肉を交えながらも、彼の音楽への愛と探究心が注がれた本作は、ロッシーニならではの多彩な作曲技法がうかがえる、クラシック音楽ファンにはたまらない名作といえるでしょう。

音楽の夜会 S.424 R.236 第9曲「ラ・ダンツァ」Rossini=Liszt

[Jandó Jenő] Rossini-Liszt: Soirées Musicales No.9-La Danza, Tarantella Napolitana
音楽の夜会 S.424 R.236 第9曲「ラ・ダンツァ」Rossini=Liszt

イタリアのロマン派を代表するオペラ作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニ。

その華麗な旋律は、オペラのみならずピアノ曲としても愛され続けています。

なかでもフランツ・リストによる『音楽の夜会』の第9曲『ラ・ダンツァ』は、ロッシーニの作品の魅力を存分に引き出した名編曲として知られています。

タランテラのリズムに乗せて奏でられる、情熱的でダイナミックな音楽。

ナポリの祝祭的な雰囲気とともに、生命力にあふれた世界が鮮やかに描かれます。

ピアノの技巧を駆使したアレンジは、まさに圧巻の一言。

ロッシーニとリストのコラボレーションから生まれたこの作品を、ぜひじっくりと味わってみてください。

【ロッシーニのピアノ曲】ロマン派オペラの大家が手掛けた名曲を厳選(11〜20)

老いの過ち 第6巻「如才のない子供たちのためのアルバム」第7曲「妻への愛撫」Gioachino Rossini

イタリアの作曲家ジョアキーノ・ロッシーニは、『セビリアの理髪師』や『ウィリアム・テル』などの作品で知られるオペラ作曲家です。

彼が晩年に作曲したピアノ曲集『老いの過ち』に収められている本作は、妻への愛情を込めて書かれた優しく穏やかな曲調が特徴的。

繊細で洗練されたメロディは、聴く人の心を癒し、温かな気持ちにさせてくれます。

作曲家の人柄や音楽性を感じられるこの曲は、ピアノを演奏する人はもちろん、クラシック音楽を愛する全ての人におすすめしたい1曲です。

大切な人を思いながら、心を込めて弾いてみませんか?

おわりに

ロッシーニのピアノ作品は決して多くありませんが、ロッシーニの象徴であるオペラ作品の序曲や名アリアは、ピアノによる演奏でも親しまれています。

原曲との響きの厚みや雰囲気の違いを楽しみながら、ピアノ演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか?