【ウェーバーのピアノ曲】ドイツオペラの創始者が手掛けた珠玉の名曲
オペラ『魔弾の射手』や『オベロン』の作曲者として知られ「ドイツロマン派の重要作曲家」「ドイツオペラの創始者」などと称される1786年生まれの音楽家、カール・マリア・フォン・ウェーバー。
彼はオーケストラで初めて指揮棒を用いた人物ともいわれており、オーケストラの配置を現在に近い形に改めたことでも知られています。
本記事では、オペラ作品や管弦楽曲が取り上げられることの多いウェーバーの作品のなかから、ピアノ独奏曲やピアノを含む編成で演奏される作品を厳選してご紹介します!
【ウェーバーのピアノ曲】ドイツオペラの創始者が手掛けた珠玉の名曲(1〜10)
ロンド・ブリランテ Op.62Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要作曲家であり、ドイツオペラの創始者として知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。
『ロンド・ブリランテ Op.62』は、そんな彼が残したピアノ作品の一つで、『華麗なロンド』などのタイトルでも親しまれています。
この曲は、1819年にドレスデンの宮廷のサロンで演奏するために作曲されたもので、上品な華やかさと次々とやってくるオペラを思わせる場面転換が魅力的な作品となっています。
技術的な難易度はありますが、音楽の流れに乗りやすいメロディと構成になっているため、丁寧に練習を重ねれば演奏会で披露できる1曲になるでしょう。
ピアノソナタ 第2番 変イ長調 Op.39Carl Maria von Weber

ドイツのロマン派音楽の初期を代表する作曲家であり、ドイツ・オペラの発展に多大な貢献をしたカール・マリア・フォン・ウェーバー。
『ピアノソナタ 第2番 変イ長調 Op.39』は、彼のピアノ作品のなかでもとりわけ重要な位置を占めています。
このソナタはクラシック様式から叙情性や劇的要素を取り入れたロマン派への移行期の作品で、ピアノならではの技巧的で色彩豊かな響きが魅力。
4楽章それぞれに感情を込めた表現が求められ、特に最終楽章のロンドは優雅さと華やかさを兼ね備えた演奏が鍵となるでしょう。
ピアノを学ぶ上級者にぜひ取り組んでほしい大曲です。
ピアノソナタ 第1番 ハ長調 Op.24Carl Maria von Weber

ドイツの作曲家、カール・マリア・フォン・ウェーバーは、ロマン派初期の重要な人物のひとりです。
彼の作品は、鮮やかなハーモニーとオーケストレーション、中央ヨーロッパの民族音楽の要素が特徴的で、ドイツオペラの発展に大きく貢献しました。
ウェーバーのピアノソナタ作品のなかでも、『ピアノソナタ第1番 ハ長調 Op.24』は技術的な要求が高く、作曲者自身の大きな手のサイズを生かした演奏技法が求められます。
4つの楽章から成るこのソナタは、各楽章で驚きの展開が用意されており、特に最終楽章は、終わりなき旋律と疾走感で聴衆を魅了します。
飛躍的なスケールやアルペジオ、トッカータ風の重音など、高度な技術が要求される本作は、ロマン派ピアノ音楽の挑戦的なレパートリーとして、上級者にオススメの1曲です。
ピアノ小協奏曲 ヘ短調 Op.79Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要な作曲家、そして「ドイツオペラの創始者」と称されるカール・マリア・フォン・ウェーバー。
彼の『ピアノ小協奏曲』は、一つの連続した楽章で構成された「協奏曲風小品」とも呼ばれる作品です。
中世の情景を思わせるロマンティックな物語に基づいた本作では、遠征中の騎士を思う城の女主人の心情が情熱的かつ技巧的なピアノで表現されています。
オーケストラも物語性を高めるよう巧みに用いられた、まさにウェーバーならではの作品といえるでしょう。
8つの小品 Op.60 第7曲「行進曲」Carl Maria von Weber

ロマン派の始まりに活躍した才能豊かな作曲家、カール・マリア・フォン・ウェーバー。
彼が残した『8つの小品 Op.60』の第7曲は、勇ましい兵隊の行進を思わせる魅力的なピアノ曲。
力強いリズムに乗せて華やかに展開するメロディは、まるでオペラのワンシーンのようにドラマティックです!
両手の掛け合いも絶妙で、聴く人を引き込む表現力が光ります。
ピアノ経験者なら誰もが演奏してみたくなる、挑戦しがいのある1曲といえるのではないでしょうか。
舞踏への勧誘-華麗なロンド Op.65Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要作曲家として知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。
生まれつきの障害はありましたが、幼少期から音楽の才能を示し、父親のもと神童になるべく学びました。
『舞踏への勧誘』は、1819年に作曲されたピアノのためのロンドで、華やかで情熱的ながらも洗練されたスタイルが特徴。
舞踏会での男女の駆け引きが描かれており、ロマンティックな情景を繊細に表現しています。
社交ダンスの楽しさに誘われるような魅力にあふれた本作は、ピアノを学ぶ全ての人にオススメしたい1曲です。
ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.11Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要作曲家であり、オペラ『魔弾の射手』で知られるカール・マリア・フォン・ウェーバーの『ピアノ協奏曲 第1番』。
ウェーバー自身によって1811年に初演されたこの曲は、3つの楽章から構成され、モーツァルトやベートーヴェンの影響が感じられつつも、彼独自の革新性が光る作品に仕上がっています。
なかでも珍しい編成の第2楽章は室内楽的な美しさで聴く者を魅了し、技巧的な演奏は聴衆を興奮の渦に巻き込みます。
ピアノ協奏曲の名曲を味わいたい方にぜひオススメしたい1曲です。






