【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!
「オペラ王」の異名を持つイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ。
彼が作曲した『椿姫』『リゴレット』『アイーダ』などの歌劇は、いずれも人気作品として世界中で頻繁に上演されており、劇中で演奏される序曲やオペラアリアは、演奏会にて単独で取り上げられることも珍しくありません。
今回は、そんなオペラ界の巨匠ヴェルディの作品のなかから、数少ないピアノ曲、ピアノ独奏で演奏されることも多い作品、そして、他の作曲家によるピアノ編曲版でも親しまれている楽曲をご紹介します!
【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!(1〜10)
歌劇「椿姫」による演奏会用幻想曲 Op.78Giuseppe=Thalberg

19世紀を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニストであり作曲家でもあったタールベルクが、ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇『椿姫』のメロディをもとにつくり上げた、華麗なピアノ技巧がさく裂する『歌劇「椿姫」による演奏会用幻想曲 Op.78』。
そのドラマティックな旋律と、タールベルク独自の「三手技法」と呼ばれる独創的な演奏スタイルによって、まるでオペラの一場面がよみがえるかのような、臨場感あふれる演奏を堪能できます。
オペラファンの方や、超絶技巧に挑戦したいピアノ上級者にもオススメの名曲です。
乾杯の歌(歌劇「椿姫」より)Giuseppe Verdi

イタリア・オペラの巨匠ジュゼッペ・ヴェルディの代表作、歌劇『椿姫』の劇中歌『乾杯の歌』は、作品中で最も有名な楽曲で、ピアノをはじめさまざまな楽器による演奏でも親しまれています。
華やかな宴会の雰囲気を描いた本曲は、人生の一瞬一瞬を大切にしようとするメッセージに満ちた名曲。
パーティーや祝宴のBGMとしても最適ですが、その音楽性の高さから、本格的なクラシック音楽の入門曲としてもオススメです。
楽しげな雰囲気と気品高く優雅な曲調を、ピアノ演奏で堪能してみてはいかがでしょうか?
凱旋行進曲(歌劇「アイーダ」より)Giuseppe Verdi

イタリア・オペラ界の巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディの代表作『アイーダ』の劇中で演奏される壮麗な『凱旋行進曲』!
エジプトとエチオピアの戦いを背景に、悲恋に身を焦がす主人公たちの姿を壮大なスケールで描いた作品のなかで、勝利に沸くエジプト軍の祝賀シーンを華麗に彩る1曲です。
金管楽器を中心としたきらびやかな響きとともに繰り広げられるパレードの情景は、聴く者すべての心を躍らせずにはいられません。
オペラのシーンを思い浮かべ、勝者の喜びを想像しながら演奏しましょう!
歌劇「アイーダ」より 神前の踊りと終幕の二重唱 S.436Giuseppe=Liszt

ピアノの魔術師フランツ・リストが手掛けた編曲作品『歌劇「アイーダ」より 神前の踊りと終幕の二重唱』。
『アイーダ』の重要なシーンをピアノ独奏の形で見事に再現した珠玉の1曲です。
前半の神聖な儀式の踊りは荘厳でありながら悲しげな雰囲気を漂わせ、後半の2人の深い愛情と絶望を象徴する美しいメロディは、聴く者の心を揺さぶります。
リストの卓越した編曲技術と感情表現が、オペラの感動をピアノで見事に表現。
ピアノ音楽愛好家にとって重要な作品といえるでしょう。
行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って(歌劇「ナブッコ」より)Giuseppe Verdi

19世紀イタリア・オペラの巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディが手掛けた珠玉の合唱曲『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って』は、歌劇『ナブッコ』の劇中歌。
バビロニア捕囚となったヘブライ人たちの悲しみと憧れが描かれており、故郷への切なる思いが胸を打ちます。
美しいメロディと力強い合唱が融合した本作は、民族の団結と自由への希望を今に伝えます。
オペラファンのみならず、合唱曲が好きな方、イタリアの文化や歴史に興味がある方にもオススメの名曲です。
さようなら過ぎ去った日々よ(歌劇「椿姫」より)Giuseppe Verdi

イタリア・オペラを代表する作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ。
彼の初期から中期の代表作である『椿姫』は、美しいメロディに乗せて主人公ヴィオレッタの悲劇を巧みに描いた秀作です。
クライマックスを飾るアリア『さようなら過ぎ去った日々よ』は、ヴィオレッタの複雑な心情を克明に表現した名曲。
過去への別れと愛する人への思いを繊細に歌い上げる本作は、聴く者の心に深く染み入ります。
ピアノで演奏する際は、楽しかった日々を振り返りながら悲しみに暮れるヴィオレッタの気持ちを想像しながら弾いてみましょう。
ジプシーの踊りGiuseppe Verdi

イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ作品に登場するジプシーのキャラクターの多くは、悲しい運命を背負った女性たち。
ピアノ曲『ジプシーの踊り』は、そんな彼女たちが抱えるもの悲しさや寂しさを音に表したかのような切ないメロディが心に突き刺さる1曲です。
初級者向けのピアノ教本に収録され、子供向けピアノコンクールの課題曲にもなっている取り組みやすい作品のため、ピアノを始めて間もない方々の練習曲にもピッタリですよ!