【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!
「オペラ王」の異名を持つイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ。
彼が作曲した『椿姫』『リゴレット』『アイーダ』などの歌劇は、いずれも人気作品として世界中で頻繁に上演されており、劇中で演奏される序曲やオペラアリアは、演奏会にて単独で取り上げられることも珍しくありません。
今回は、そんなオペラ界の巨匠ヴェルディの作品のなかから、数少ないピアノ曲、ピアノ独奏で演奏されることも多い作品、そして、他の作曲家によるピアノ編曲版でも親しまれている楽曲をご紹介します!
もくじ
- 【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!
- 凱旋行進曲(歌劇「アイーダ」より)Giuseppe Verdi
- 怒りの日(「レクイエム」より)Giuseppe Verdi
- 行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って(歌劇「ナブッコ」より)Giuseppe Verdi
- ジプシーの踊りGiuseppe Verdi
- 乾杯の歌(歌劇「椿姫」より)Giuseppe Verdi
- 女心の歌(歌劇「リゴレット」より)Giuseppe Verdi
- 「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434Giuseppe=Liszt
- 歌劇「アイーダ」より 神前の踊りと終幕の二重唱 S.436Giuseppe=Liszt
- 歌劇「椿姫」による演奏会用幻想曲 Op.78Giuseppe=Thalberg
- さようなら過ぎ去った日々よ(歌劇「椿姫」より)Giuseppe Verdi
- ワルツGiuseppe Verdi
- 序曲(歌劇「運命の力」より)Giuseppe Verdi
- 無言歌Giuseppe Verdi
【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!
凱旋行進曲(歌劇「アイーダ」より)Giuseppe Verdi

イタリア・オペラ界の巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディの代表作『アイーダ』の劇中で演奏される壮麗な『凱旋行進曲』!
エジプトとエチオピアの戦いを背景に、悲恋に身を焦がす主人公たちの姿を壮大なスケールで描いた作品のなかで、勝利に沸くエジプト軍の祝賀シーンを華麗に彩る1曲です。
金管楽器を中心としたきらびやかな響きとともに繰り広げられるパレードの情景は、聴く者すべての心を躍らせずにはいられません。
オペラのシーンを思い浮かべ、勝者の喜びを想像しながら演奏しましょう!
怒りの日(「レクイエム」より)Giuseppe Verdi

その最高の音楽的才能と感情表現で知られるジュゼッペ・ヴェルディ。
彼の代表的な合唱作品として知られる『レクイエム』のなかでも特に印象的な楽章『怒りの日』は、映画のテーマ曲やCMソングにも起用されており、クラシック音楽になじみのない方々にとっても身近な曲といえるのではないでしょうか。
劇的かつ荘厳なオーケストラと合唱による迫力満点の演奏は、まるで最後の審判の恐怖と畏怖の念を味わっているかのよう。
激しいテンポと強烈なリズム、ダイナミクスの大胆な変化が、人間の無力さと魂の深淵を見事に表現しています。
行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って(歌劇「ナブッコ」より)Giuseppe Verdi

19世紀イタリア・オペラの巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディが手掛けた珠玉の合唱曲『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って』は、歌劇『ナブッコ』の劇中歌。
バビロニア捕囚となったヘブライ人たちの悲しみと憧れが描かれており、故郷への切なる思いが胸を打ちます。
美しいメロディと力強い合唱が融合した本作は、民族の団結と自由への希望を今に伝えます。
オペラファンのみならず、合唱曲が好きな方、イタリアの文化や歴史に興味がある方にもオススメの名曲です。
ジプシーの踊りGiuseppe Verdi

イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ作品に登場するジプシーのキャラクターの多くは、悲しい運命を背負った女性たち。
ピアノ曲『ジプシーの踊り』は、そんな彼女たちが抱えるもの悲しさや寂しさを音に表したかのような切ないメロディが心に突き刺さる1曲です。
初級者向けのピアノ教本に収録され、子供向けピアノコンクールの課題曲にもなっている取り組みやすい作品のため、ピアノを始めて間もない方々の練習曲にもピッタリですよ!
乾杯の歌(歌劇「椿姫」より)Giuseppe Verdi

イタリア・オペラの巨匠ジュゼッペ・ヴェルディの代表作、歌劇『椿姫』の劇中歌『乾杯の歌』は、作品中で最も有名な楽曲で、ピアノをはじめさまざまな楽器による演奏でも親しまれています。
華やかな宴会の雰囲気を描いた本曲は、人生の一瞬一瞬を大切にしようとするメッセージに満ちた名曲。
パーティーや祝宴のBGMとしても最適ですが、その音楽性の高さから、本格的なクラシック音楽の入門曲としてもオススメです。
楽しげな雰囲気と気品高く優雅な曲調を、ピアノ演奏で堪能してみてはいかがでしょうか?
女心の歌(歌劇「リゴレット」より)Giuseppe Verdi

イタリアオペラ界の巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディの代表作『リゴレット』から生まれた、あまりにも有名なアリア『女心の歌』。
軽やかでキャッチーなメロディに乗せて、公爵が女心の移ろいやすさを歌い上げる場面は、オペラの名シーンとして知られています。
一方で、華やかな旋律の裏には女性蔑視の態度が透けて見え、男尊女卑の時代背景が浮き彫りに。
ヴェルディは音楽の力で、登場人物の本質と、それがもたらす悲劇を巧みに表現しているのです。
ヴェルディが音楽で訴えたかったことは何だったのか……考えをめぐらせながら、ピアノで演奏してみるのもオススメです。