【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!
「オペラ王」の異名を持つイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ。
彼が作曲した『椿姫』『リゴレット』『アイーダ』などの歌劇は、いずれも人気作品として世界中で頻繁に上演されており、劇中で演奏される序曲やオペラアリアは、演奏会にて単独で取り上げられることも珍しくありません。
今回は、そんなオペラ界の巨匠ヴェルディの作品のなかから、数少ないピアノ曲、ピアノ独奏で演奏されることも多い作品、そして、他の作曲家によるピアノ編曲版でも親しまれている楽曲をご紹介します!
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【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!(1〜10)
女心の歌(歌劇「リゴレット」より)Giuseppe Verdi

イタリアオペラ界の巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディの代表作『リゴレット』から生まれた、あまりにも有名なアリア『女心の歌』。
軽やかでキャッチーなメロディに乗せて、公爵が女心の移ろいやすさを歌い上げる場面は、オペラの名シーンとして知られています。
一方で、華やかな旋律の裏には女性蔑視の態度が透けて見え、男尊女卑の時代背景が浮き彫りに。
ヴェルディは音楽の力で、登場人物の本質と、それがもたらす悲劇を巧みに表現しているのです。
ヴェルディが音楽で訴えたかったことは何だったのか……考えをめぐらせながら、ピアノで演奏してみるのもオススメです。
怒りの日(「レクイエム」より)Giuseppe Verdi

その最高の音楽的才能と感情表現で知られるジュゼッペ・ヴェルディ。
彼の代表的な合唱作品として知られる『レクイエム』のなかでも特に印象的な楽章『怒りの日』は、映画のテーマ曲やCMソングにも起用されており、クラシック音楽になじみのない方々にとっても身近な曲といえるのではないでしょうか。
劇的かつ荘厳なオーケストラと合唱による迫力満点の演奏は、まるで最後の審判の恐怖と畏怖の念を味わっているかのよう。
激しいテンポと強烈なリズム、ダイナミクスの大胆な変化が、人間の無力さと魂の深淵を見事に表現しています。
「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434Giuseppe=Liszt

19世紀の作曲家フランツ・リストは、卓越したピアノ演奏技術と革新的な作曲スタイルで知られています。
彼の代表作『「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434』は、ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇『リゴレット』の旋律を華麗なピアノ独奏用に編曲した作品です。
リストは原曲のドラマチックな要素を巧みに取り入れ、各登場人物の感情を音楽で表現しています。
技巧的なパッセージがちりばめられたこの曲は、演奏者の高度な技術と表現力が求められる一方で、聴く者を魅了する美しさと躍動感にあふれています。
【ヴェルディのピアノ曲】オペラ王が手掛けた珠玉の名作を厳選!(11〜20)
無言歌Giuseppe Verdi

「オペラ王」と称されるイタリアの偉大な作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ。
オペラ作品で知られる彼ですが、実は魅力的なピアノ曲も手掛けていたのをご存じでしたか?
『無言歌』は、言葉を必要としない純粋な感情表現を追求した作品。
親密で繊細なタッチが印象的な本作は、多くのドラマティックな作品を遺したヴェルディの才能が垣間見える名曲です。
オペラとは一味違う彼の魅力を堪能できるこの曲は、温かみのある優しい音色を奏でるあなたにこそ弾いていただきたい1曲です。
ワルツGiuseppe Verdi

19世紀イタリアオペラ界の巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディ。
彼が手掛けたピアノ独奏のための作品はごくわずかですが、いずれも発表会やコンクールでたびたび演奏されています。
本作『ワルツ』も、そのうちの一つ。
オペラのなかのパーティーシーンを思い起こさせるような華やかなメロディと軽やかなリズムが、ワクワクした気持ちにさせてくれます。
ヴェルディのオペラが好きな方はぜひ、彼の世界観を思う存分味わえるピアノ小品に挑戦してみてくださいね。
序曲(歌劇「運命の力」より)Giuseppe Verdi

イタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディが手掛けた歌劇『運命の力』の『序曲』には、オペラ全体を象徴する重要な曲調がふんだんに盛り込まれており、重厚な運命のテーマから、主人公たちの愛や葛藤、戦いと絶望が生き生きと描かれています。
ピアノ編曲版では、楽器の音色によって、人間の複雑な感情がより豊かに表現されているのが印象的。
ヴェルディが描く壮大な世界観に浸りながら、ピアノでの演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか?
おわりに
曲名を見てピンとこなくても、聴いた瞬間「この曲だったんだ!」と結びつく。
ヴェルディの名作は、コンサート会場に限らずさまざまな場所で流れており、私たちの記憶に刻まれています。
今度は、これらの名曲をより深く味わうべく、ピアノ演奏でも楽しんでみてはいかがでしょうか?