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後期ロマン派の巨匠~アントン・ブルックナーのピアノ曲まとめ

後期ロマン派の巨匠~アントン・ブルックナーのピアノ曲まとめ
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後期ロマン派の巨匠~アントン・ブルックナーのピアノ曲まとめ

重厚で壮大、長尺な大作を基本とする交響曲の大家……アントン・ブルックナーに対してそんなイメージを持っている方がほとんどではないでしょうか。

オーストリアの作曲家にしてオルガニスト、後期ロマン派を代表する存在の一人であるブルックナーですが、実は非少ないながらもピアノ曲を残しているのですよ。

2021年には日本のピアニスト、原由莉子さんがブルックナーのピアノソロ曲だけを集めたコンサートを開催して大反響を得たそうです。

そんなブルックナーのピアノ曲を初めて知るという方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてくださいね。

後期ロマン派の巨匠~アントン・ブルックナーのピアノ曲まとめ(1〜10)

秋の夕べの静かな想い WAB.123Anton Bruckner

Anton Bruckner – Stille Betrachtung an einem Herbstabend, WAB 123
秋の夕べの静かな想い WAB.123Anton Bruckner

ロマン派時代を代表するオーストリアの作曲家ブルックナーの珍しいピアノ曲『秋の夕べの静かな想い』は、初級から中級レベルの演奏者にもオススメできる親しみやすい作品です。

約4分の曲の中には、秋の夜にふさわしいしっとりとした情感が凝縮されており、どこかショパンを彷彿とさせるニュアンスも感じられます。

楽曲自体は比較的アクセスしやすいものの、右手のメロディと左手の伴奏を巧みに織り交ぜながら演奏するには一定の技術も必要とされるでしょう。

交響曲の大家として知られるブルックナーのピアノ曲は非常に貴重であり、彼の知られざる一面を味わえる魅力に溢れています。

シュタイアーマルクの人びと WAB.122Anton Bruckner

Bruckner, Anton (c. 1850): Steiermärker, WAB 122 — Francesco Pasqualotto
シュタイアーマルクの人びと WAB.122Anton Bruckner

後期ロマン派の巨匠アントン・ブルックナー。

交響曲やミサ曲の大作で知られる彼ですが、実は親しみやすい響きのピアノ小品も残しているんです。

1850年頃に作曲された『シュタイアーマルクの人びと』は、オーストリア南部の民謡をモチーフにした性格的な作品。

軽快でフォークロア調の旋律は、ブルックナーの故郷への愛着を感じさせます。

シンプルな構造ながら温かみのある音楽性は、彼の大作とはまた違った魅力。

クラシック初心者の方にもおすすめしたい、ブルックナーの隠れた名曲です。

ピアノ小品 変ホ長調 WAB.119Anton Bruckner

Anton Bruckner – Klavierstück in E-flat Major, WAB 119
ピアノ小品 変ホ長調 WAB.119Anton Bruckner

『ピアノ小品 変ホ長調 WAB.119』は、オーストリアの偉大な作曲家のアントン・ブルックナーが1856年に作曲した作品で、演奏時間が約1分30秒と非常に短くブルックナーの他の大作とは一線を画す作品です。

この小品からは、彼の内面的な感受性や繊細さが感じ取れるでしょう。

パブリックドメインに属するこの曲は、ブルックナーのピアノ作品の中でも親しみやすく、彼のピアノ曲を弾いてみたいという方にも適した作品と言えそうですね。

カドリール トレニス:パテーティコ WAB.121Anton Bruckner

後期ロマン派の巨匠アントン・ブルックナーが、若き日に作曲したピアノ合奏曲『カドリール トレニス:パテーティコ WAB.121』をご存じでしょうか。

オーストリアの作曲家にしてオルガニストのブルックナーは、重厚で壮大、そして長尺な交響曲の大家として知られていますが、ピアノ曲の作品も残されているのです。

全6つの楽章から成るこの曲は、ロマンティックでありながら軽快で親しみやすい雰囲気を持っています。

特に「トレニス:パテーティコ」の部分は情緒的な深みが感じられ、若きブルックナーの才能の片鱗を感じさせてくれます。

クラシック音楽に馴染みのない方にもおすすめできる作品です。

カドリール 夏:アレグレット WAB.121Anton Bruckner

1854年頃に書かれたピアノ四手のためのダンス音楽『カドリール』は、後期ロマン派の巨匠アントン・ブルックナーが手掛けた全6部構成の親しみやすい作品。

特に「夏:アレグレット」は軽快なリズムが印象的で、ブルックナーのピアノ曲の中でも比較的馴染みやすい一曲と言えるでしょう。

交響曲とは一味違う、家庭的で心温まるブルックナーの一面を味わえる作品です。

クラシック初心者からピアノ愛好家まで、幅広い層に楽しんでもらえそうですね。

カドリール 羊飼いの少女:グラツィオーソ WAB.121Anton Bruckner

重厚で壮大な交響曲で知られるブルックナーですが、意外にもピアノ曲も手掛けていたことをご存知でしたか?

『カドリール 羊飼いの少女:グラツィオーソ WAB.121』は、彼の初期のロマンティックなスタイルを示す作品の1つです。

6つの異なるセクションから成り、特に「パストゥレル」では優雅で軽快なメロディが印象的で、まるで牧歌的な情景が目に浮かぶよう。

ピアノ教育用としても使われることが多いこの曲は、ブルックナーの意外な一面を感じられる作品といえるでしょう。

クラシック初心者の方にもオススメの、親しみやすい魅力に満ちた曲です。

カドリール 長ズボン:アンダンテ コン モート WAB.121Anton Bruckner

アントン・ブルックナーといえば、交響曲の巨匠として知られていますが、実は彼もピアノ曲を残しているのです。

『カドリール』と題された一連の舞曲の中の1曲である『アンダンテ コン モート』は、落ち着いた速度で演奏される小品です。

ブルックナーらしからぬ軽快で明るい雰囲気を持っており、クラシック初心者の方にもおすすめできる1曲です。

全6曲から成るこの舞曲は、1854年に29歳の時の作品で、各楽章は1分30秒以内という短い演奏時間ながら、それぞれ個性的な表情を見せてくれます。

気軽に楽しめるブルックナーの魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

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