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【ピアノ楽譜】憧れのクラシック|著作権フリーの作品を一挙紹介

【ピアノ楽譜】憧れのクラシック|著作権フリーの作品を一挙紹介
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【ピアノ楽譜】憧れのクラシック|著作権フリーの作品を一挙紹介

バロック、古典、ロマン、近現代、そして現代……時代の流れとともにクラシック音楽も変化を遂げましたが、各時代の背景や思想が反映された名曲たちは、時を越えて多くの人々に愛され続けています。

今回は、そんな歴史の深いクラシック音楽の中から、「演奏してみたい曲」「憧れの曲」として挙げられることの多いピアノの名曲を集めました。

本記事でご紹介している曲はすべて著作権フリーのため、無料で楽譜をダウンロードできるのも魅力的!

さっそくご自宅でダウンロード&プリントアウトして、練習を始めてみませんか?

【ピアノ楽譜】憧れのクラシック|著作権フリーの作品を一挙紹介

亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel

辻井伸行 / ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1899年に作曲した、ピアノ曲としてよく知られる名作。

パヴァーヌとは、16世紀から17世紀にかけて宮廷で踊られていた舞踏の一種です。

初めて聴く人でも心地よく世界観に浸れ、印象派の美しさを感じられるこの作品は、発表会曲としても人気で、それほど高難度ではありません。

しかし、優美さと繊細さを表現するためには丁寧な練習が必要!

上品な雰囲気を出せるよう、角のないやわらかい音で演奏しましょう。

1910年にはラヴェル自身により管弦楽版へ編曲され、より幅広い聴衆に親しまれています。

ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

美しい月の夜は…【月の光/Clair de Lune】ドビュッシー 清塚信也
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

夜空にぼんやりと浮かぶ月を表すような穏やかで美しいメロディが印象的な、クロード・ドビュッシーの名曲。

ドビュッシーの初期の作品である『ベルガマスク組曲』のなかでももっとも有名であり、クラシックの演奏会のみならず、映画やCMなどにもたびたび起用されています。

1905年に改訂版が出版されたこの曲は、静けさと神秘性に満ちており、ポール・ヴェルレーヌの詩に触発されたとされています。

幻想的な雰囲気や夜の静寂さを表現した本作は、ピアノという楽器の可能性を存分に引き出しています。

神秘的な雰囲気の曲調は、静かな秋の夜長に聴くのにピッタリ!

演奏することで、独特の世界観を楽しみながら、芸術の秋を満喫するのもオススメですよ。

ノクターン 第2番 Op.9-2Frederic Chopin

ショパン/ノクターンOp.9-2/Chopin/NocturneOp.9 No.2/ピアノ/Piano/弾いてみた/CANACANA
ノクターン 第2番 Op.9-2Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家、フレデリック・ショパンの名曲。

ショパンの作品のなかでは比較的演奏しやすい曲ですが、左手の跳躍や装飾音のような右手の細かい音符を美しく演奏するのは容易ではありません。

しかし、原曲の雰囲気を損なわない程度に音数を最小限に絞ったアレンジであれば、ピアノを始めたばかりの方でも十分にチャレンジ可能!

1831年に作曲された本作は、1956年のアメリカ映画『愛情物語』の主題曲としてアレンジされるなど、幅広いジャンルで親しまれています。

クラシックの名曲への挑戦は、ピアノを練習するモチベーションアップにもつながるでしょう。

子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

夢見心地な美しい旋律に思わずうっとりしてしまう、ロベルト・シューマンの名曲。

19世紀ドイツを代表するロマン派の作曲家シューマンが、1838年に作曲した曲集『子供の情景 Op.15』の一曲として知られています。

ピアノで奏でられる柔らかな音色は、子供の純粋な心や夢を描き出し、聴く人の心に深い感動を与えます。

本作は、その美しさゆえに映画のテーマ曲としても使用され、1947年のハリウッド映画「愛の歌」でも印象的に用いられました。

シンプルながら心に響く旋律は、音楽を愛するすべての人におすすめの一曲です。

ジムノペディ 第1番Erik Satie

Khatia Buniatishvili – Erik Satie: Gymnopédie No.1
ジムノペディ 第1番Erik Satie

フランスが生んだ異端児、エリック・サティが1888年に作曲した3つのピアノ曲の1つ。

サティの代表作ともいえる本作は、水彩画を連想させるような透明感あふれる楽曲です。

ゆったりと進んでいくなかに時折あらわれる悩ましい和音に、苦しみや切なさを感じます。

聴いている印象以上に和声が複雑なため、はじめは譜読みに戸惑うかもしれません。

ただ、この和声がサティの作品の特徴であり魅力的なポイントですので、一つひとつの音を覚えるというより、響きを体に覚え込ませる感覚で練習を進めてみましょう!

心にじんわり染みてくる穏やかな作品なので、眠る前や心を落ち着かせたいときにおすすめです。

パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番 嬰ト短調「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

ピアノを弾く者にとって憧れの曲の一つであるフランツ・リスト作曲の『パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番 嬰ト短調』。

「鐘」を意味する『ラ・カンパネラ』のタイトルで親しまれているこの曲は、超絶技巧を要するリストの代表作です。

高速で繰り返される2オクターブの跳躍をはじめとする、奏者を苦しめるパッセージが数多く盛り込まれた難曲ですが、弾きこなせたときの満足感はきっと格別!

ピアニストの演奏のようにテンポを上げるのは難しいですが、雰囲気を味わうためにゆっくり音を追ってみるのもよいのではないでしょうか?

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