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後期ロマン派の巨匠~アントン・ブルックナーのピアノ曲まとめ

重厚で壮大、長尺な大作を基本とする交響曲の大家……アントン・ブルックナーに対してそんなイメージを持っている方がほとんどではないでしょうか。

オーストリアの作曲家にしてオルガニスト、後期ロマン派を代表する存在の一人であるブルックナーですが、実は非少ないながらもピアノ曲を残しているのですよ。

2021年には日本のピアニスト、原由莉子さんがブルックナーのピアノソロ曲だけを集めたコンサートを開催して大反響を得たそうです。

そんなブルックナーのピアノ曲を初めて知るという方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてくださいね。

後期ロマン派の巨匠~アントン・ブルックナーのピアノ曲まとめ(1〜10)

カドリール 雌鶏:アマービレ WAB.121Anton Bruckner

交響曲や宗教音楽の大家として知られるアントン・ブルックナーですが、数は少ないながらもピアノ曲もいくつか手掛けています。

1854年頃に作曲された『カドリール』は、とても親しみやすい楽曲で、6つの部分から成るこの作品は、ブルックナーが自身の生徒のために書き下ろしたこともあって演奏技術を磨くのに最適ですね。

特に「雌鶏:アマービレ」の楽章は、愛らしい雰囲気が印象的。

難解な作品が多いブルックナーですが、この曲は初心者にもオススメできる1曲です。

幻想曲 ト長調 WAB.118Anton Bruckner

Anton Bruckner – Fantasie in G Major, WAB 118. {w/ score.}
幻想曲 ト長調 WAB.118Anton Bruckner

オーストリアの作曲家にしてオルガニスト、アントン・ブルックナーは後期ロマン派を代表する巨匠の一人です。

交響曲や宗教音楽の大家として知られるブルックナーですが、実は非常に個性的で感情的なピアノ曲も少ないながらも残しています。

1868年に作曲された『幻想曲 ト長調 WAB.118』は、そんなブルックナーのピアノ作品の中でも珍しい存在。

二部構成のこの作品は、穏やかでリリカルな第一部と、活動的で力強い第二部から成り、わずか3分半ほどの演奏時間の中に作曲家の内面が凝縮されています。

ブルックナーの新たな一面を発見したい方にぜひおすすめしたい名曲です。

思い出 変イ長調 WAB.117Anton Bruckner

アントン・ブルックナーの作品の多くは重厚で壮大、長尺な大作が特徴的ですが、実はピアノ曲も少ないながら残しているのです。

その中でも『思い出』は、1868年頃に作曲された比較的知られていない小品。

約5分の演奏時間の中に、ブルックナーの内省的で情感豊かな音楽性が凝縮されています。

歌詞はありませんが、音楽自体の調和や旋律、ダイナミクスによって彼の深い感情表現が見事に描かれているのです。

ブルックナーの交響曲に馴染みのある方はもちろん、初めて彼の作品に触れる方にもぜひオススメしたい名曲です。

後期ロマン派の巨匠~アントン・ブルックナーのピアノ曲まとめ(11〜20)

カドリール フィナーレ:ポコ アニマート WAB.121Anton Bruckner

後期ロマン派を代表するオーストリアの作曲家アントン・ブルックナーは、重厚で壮大なスケールの交響曲で知られていますが、実はピアノ作品も残しているのです。

『カドリール』は1854年頃に作曲されたピアノ四手のためのダンス音楽で、6つの異なるセクションから成り立っています。

各部分は特定のダンス形式に基づいており、クラシックなダンスのリズムとメロディーが印象的。

ブルックナーの他のピアノ作品同様、初期作品群に属し、オーケストラ作品とは一味違う軽快で親しみやすい魅力があります。

ピアノを学ぶ方はもちろん、ブルックナーをもっと身近に感じたい方にもおすすめの作品です。

槍騎兵のカドリーユ WAB.120 第1番Anton Bruckner

1850年頃に作曲された『槍騎兵のカドリーユ WAB.120』は、6つのセクションからなる四手連弾のための作品で、19世紀の社交ダンス「カドリーユ」に基づいた軽快な舞曲の要素が含まれています。

交響曲の重厚な印象とは異なる、よりカジュアルで親しみやすいブルックナーの一面が垣間見える貴重な作品といえるでしょう。

クラシック初心者の方にもおすすめできる、ブルックナーの多様な才能を感じられる1曲です。

槍騎兵のカドリーユ WAB.120 第2番Anton Bruckner

アントン・ブルックナーによる初心者にもオススメのピアノ作品『槍騎兵のカドリーユ』。

後期ロマン派の代表的な作曲家で知られるブルックナーですが、実は短めの親しみやすいピアノ曲も残しており、本作もその一つ。

1850年代に自身の生徒向けに書かれた、4つのパートで構成されるコンパクトなダンス曲で、オーストリアの民俗舞踏を思わせる軽快な響きが魅力です。

それぞれのパートで独自の旋律とリズムが展開され、重厚な交響曲とは一味違った表情を感じられるでしょう。

ブルックナー初心者の方にこそ、ぜひ触れていただきたい作品です。

槍騎兵のカドリーユ WAB.120 第3番Anton Bruckner

アントン・ブルックナーが世に残した数少ないピアノ曲の中でも『槍騎兵のカドリーユ』は、1850年頃に書かれた軽快でリズミカルな舞曲集として親しまれている作品です。

特に第3番は約3分20秒の演奏時間を要する作品。

社交ダンスであるカドリーユの特徴を捉えた、繰り返される旋律が印象的。

ブルックナーの交響曲に親しんでいる方には新鮮な魅力が感じられるはず。

気軽に楽しめるピアノ小品を探している方にもおすすめできる1曲です。