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【ウェーバーのピアノ曲】ドイツオペラの創始者が手掛けた珠玉の名曲

オペラ『魔弾の射手』や『オベロン』の作曲者として知られ「ドイツロマン派の重要作曲家」「ドイツオペラの創始者」などと称される1786年生まれの音楽家、カール・マリア・フォン・ウェーバー。

彼はオーケストラで初めて指揮棒を用いた人物ともいわれており、オーケストラの配置を現在に近い形に改めたことでも知られています。

本記事では、オペラ作品や管弦楽曲が取り上げられることの多いウェーバーの作品のなかから、ピアノ独奏曲やピアノを含む編成で演奏される作品を厳選してご紹介します!

【ウェーバーのピアノ曲】ドイツオペラの創始者が手掛けた珠玉の名曲(1〜10)

オペラ「魔弾の射手」序曲Carl Maria von Weber

【長尺】魔弾の射手序曲(ウェーバー) ピアノ:佐藤卓史|全音ピアノピース#084▶1:00~演奏スタート▶ドイツ国民オペラの記念碑的作品▶魔法の弾丸が登場する民話が題材▶名曲ですが長くて大変でした
オペラ「魔弾の射手」序曲Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要作曲家として知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

そんな彼が作曲したオペラ『魔弾の射手』の序曲は、オペラの重要な音楽的主題を短時間で表現した名曲としてピアノ編曲版でも親しまれています。

善と悪の選択を問いかけるかのようなオーケストラの膨張に始まり、狩猟のホルンを思わせる美しいコラールや、不穏なトレモロで表される悪魔のテーマなど、ドラマチックな展開が印象的。

主人公の心情も巧みに描かれ、暗い力に打ち勝つ愛を暗示するような音楽は、聴く者の心を揺さぶります。

ピアノ、フルートとチェロのための三重奏曲 ト短調 Op.63Carl Maria von Weber

ドイツのロマン派初期を代表する作曲家、カール・マリア・フォン・ウェーバーが遺した室内楽作品のひとつが、この『ピアノ、フルートとチェロのための三重奏曲 ト短調 Op.63』です。

ウェーバーは『魔弾の射手』や『オベロン』などのオペラ作品で知られる一方、ピアノ曲にもその才能を発揮しました。

本作はウェーバーの友人で、フルーティストのフィリップ・ユングのために書かれたもの。

通常のバイオリンの代わりにフルートが用いられているのが特徴的です。

憂いを帯びた情緒的な第1楽章から始まり、ロマンティックな雰囲気が全編を通して感じられます。

牧歌的な旋律が印象的な第3楽章「牧人の嘆き」は、ゲーテの詩に基づいており、ウェーバーならではの叙情性が発揮されています。

ピアノ三重奏曲の名曲を、ぜひ味わってみてください。

大ポロネーズ Op.21Carl Maria von Weber

Weber — Grand Polonaise in E-Flat Major (Op.21) (Endres)
大ポロネーズ Op.21Carl Maria von Weber

『ドイツオペラの創始者』と称されるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

若くして音楽の才能を発揮し、ドイツロマン派の重要な作曲家として活躍しました。

そんな彼のピアノ作品のなかでも、1808年に作曲された『大ポロネーズ』は華やかで印象的な曲調が魅力の1曲です。

主題の堂々とした旋律に、独創的なハーモニーと技巧的なパッセージが織り交ぜられ、ウェーバーならではの表現力が存分に発揮されています。

力強さと優雅さを兼ね備えたこの曲は、ピアノの魅力を存分に味わえる作品といえるでしょう。

ロマン派音楽に親しみたい方や、演奏技術に磨きをかけたい中上級者の方にもオススメです。

【ウェーバーのピアノ曲】ドイツオペラの創始者が手掛けた珠玉の名曲(11〜20)

6つの小品 Op.3 第4曲「アンダンテと変奏曲」Carl Maria von Weber

ウェーバー:6つの小品 アンダンテと変奏曲,Op.3-4,J12  pf. 中井恒仁/武田美和子 ピアノデュオ:Piano Duo: Nakai, Nobuhito/ Takeda, Miwako
6つの小品 Op.3 第4曲「アンダンテと変奏曲」Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要な作曲家として知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

『6つの小品 Op.3』の第4曲『アンダンテと変奏曲』は、穏やかでリリカルなアンダンテ部分から始まり、主題を異なる形で繰り返しながら、技術的な要求度を少しずつ高めていく変奏曲です。

ロマンティックな要素は控えめで、より古典的な形式と技術に重点を置いた作品ですが、ピアノ連弾の魅力を存分に引き出す曲として評価されています。

ピアノを学ぶ方にぜひ挑戦していただきたい1曲です。

ドイツ舞曲Carl Maria von Weber

ウェーバー:ドイツ舞曲  pf. 末松 茂敏:Suematsu, Shigetoshi
ドイツ舞曲Carl Maria von Weber

ドイツオペラの創始者としても知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

彼は音楽一家に生まれ、幼少期から音楽教育を受け、父親からモーツァルトのような神童になることを期待されていたのだそう。

そんなウェーバーが遺した『1ドイツ舞曲』は、15歳の頃に手掛けた作品で、若き才能の片りんが感じられます。

優雅でリズミカルな12曲のピアノ独奏曲は、さまざまなリズムとメロディで、豊かな感情表現にあふれています。

若き天才の情熱と創造性を体感できる本作は、クラシックピアノを学びたいすべての方にオススメしたい名曲です。

ビアンキのアリア「こちらへおいで、美しいドリーナ」による7つの変奏曲 Op.7Carl Maria von Weber

ロマン派音楽の初期において、オーケストラの指揮や配置を改革し、オペラ作曲家としても知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

彼が遺したピアノ独奏のための作品『ビアンキのアリア「こちらへおいで、美しいドリーナ」による7つの変奏曲 Op.7』は、イタリアのオペラ作曲家ビアンキのアリアをテーマにした変奏曲で、華麗なテクニックと表現の幅を感じる作品です。

変奏ごとにさまざまなスタイルが登場し、情感豊かなメロディが次々と展開されます。

ウェーバーのロマンティックな音楽性と革新的な作曲技法を堪能できる、ピアノ愛好家にぜひオススメしたい1曲です。

ワルツ イ長調Carl Maria von Weber

ドイツロマン派初期の巨匠、カール・マリア・フォン・ウェーバー。

彼の手によって生み出されたピアノ独奏曲『ワルツ イ長調』は、その華麗なるメロディと軽快なリズムで聴く者を魅了します。

この曲は、ウェーバーがフランス皇后マリー・ルイーズのために作曲した6曲のうちの一つで、上品な雰囲気のなかにも親しみやすさが感じられる作品となっています。

ウェーバーのピアノ曲の特徴である技巧的な難易度と豊かな感情表現が見事に融合した本作は、ピアノ愛好家のみならず、クラシック音楽ファン全般にオススメしたい1曲です。