【和歌山の宝】坂本冬美の歌いやすい曲
和歌山県出身の女性演歌歌手、坂本冬美さん。
猪俣公章さんの弟子としての印象が強い彼女ですが、女性演歌歌手の重鎮、二葉百合子さんに師事していた経歴もあります。
そのため、安定した歌唱力を持っており、演歌はもちろんのこと、歌謡曲やポップスも歌い上げます。
今回はそんな坂本冬美さんの楽曲のなかでも、特に歌いやすい作品をピックアップしました。
人気の作品も多数登場しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
【和歌山の宝】坂本冬美の歌いやすい曲
ずっとあなたが好きでした坂本冬美

坂本冬美さんのポップスのなかでも、特に人気が高い作品『ずっとあなたが好きでした』。
恐らく、「いいちこ」のCMでビリー・バンバンが歌っているのを聴いたことがある方は多いのではないでしょうか?
本作は演歌のように複雑なこぶしは一切登場しません。
全体を通して抑揚が強調されているため、シャウトやロングトーンといった難しい要素もないため、演歌に苦手意識を持っている方でも歌えるでしょう。
さらに、音域もかなり狭い部類の作品なので、カラオケの2次会などでも問題なく発声できるという特徴もあります。
坂本冬美さんの楽曲のなかでも、屈指の歌いやすさをほこるので、ぜひチェックしてみてください。
桜の如く坂本冬美

温かみのある快活なメロディーとリリックでファンの間でも人気の高い作品『桜の如く』。
デビュー25周年を記念してリリースされたシングルということもあり、超絶技巧を魅せる楽曲というよりは、親しみやすい演歌に仕上げられています。
こぶしの難易度は低めで、同じ母音で何度も音程を上下させることは珍しく、そこまで力強いパートもありません。
ただ、サビ終わりの部分で、シャウトという声をがならせる発声が登場するので、そこだけは注意が必要です。
紀ノ川坂本冬美

坂本冬美さんの出身地でもある和歌山の有名都市、紀ノ川を舞台にした作品『紀ノ川』。
二葉百合子さんの『岸壁の母』にも通ずる、悲哀に満ちた歌詞が特徴の作品で、全体を通して切ない雰囲気に仕上げられています。
全体を通して、抑揚がしっかりと効いているのですが、力強いパートがあるわけではないので、声量を抑えるところでしっかりと抑えていれば、それなりの完成度に聞こえます。
本格的な演歌ではあるものの、こぶしの登場回数も少ないので、ボーカルテクニックという観点から見ても歌いやすい楽曲と言えるでしょう。
酔中花坂本冬美

2022年にリリースされた坂本冬美さんの楽曲『酔中花』。
二葉百合子さんに師事を受けたいた坂本冬美さんですが、晩年は難しい演歌の他にも、キャッチーな演歌にも取り組んでいます。
その中でも特に歌いやすい作品が、本作です。
こぶしがまったく登場しないわけではありませんが、全体的な難易度は低く、何度も音程を上下させるようなこぶしは登場しません。
音域はやや広めですが、声が裏返ってしまったとしても、聞き手にとってはこぶしのように聞こえるので、声域が狭い方でも歌いやすい楽曲です。
ほろ酔い満月坂本冬美

妖艶かつ情熱的なメロディーで人気を集めた坂本冬美さんの名作『ほろ酔い満月』。
本作は演歌というよりも歌謡曲の要素が強く、演歌の代名詞であるこぶしはほとんど登場しません。
唯一登場するこぶしはサビ部分のラストなのですが、ここもこぶしというよりは、やや強いビブラートといった感じのこぶしなので、明確に音程を上下させる必要はありません。
もちろん、ビブラートが必須なので、一般的なポップスよりは高い難易度をほこりますが、演歌歌手の楽曲としては無類の歌いやすさをほこります。