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サティのピアノ曲|音楽の異端児が手掛けたはかなく美しい作品たち

サティのピアノ曲|音楽の異端児が手掛けたはかなく美しい作品たち
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「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」の異名で知られるフランスの作曲家、エリック・サティ。

パリ音楽院在学中に指導教授から「君には才能がない」と見限られ除籍になるなど、神童やエリートの多い音楽家の世界では異例の道をたどった彼の音楽には、変わり者と称された彼の独特な世界観が淡い色彩を思わせる不思議なハーモニーとなって表れています。

本記事では、そんなサティの代表作のなかから、ピアノのために書かれた美しい楽曲の数々をご紹介いたします。

サティのピアノ曲|音楽の異端児が手掛けたはかなく美しい作品たち(1〜10)

バレエ – 幻想・ワルツNEW!Erik Satie

サティ: ワルツ – バレエ – 幻想・ワルツ[ナクソス・クラシック・キュレーション #ファンタジー]/Erik, Satie: Valse-ballet – Fantaisie-valse
バレエ - 幻想・ワルツNEW!Erik Satie

『ジムノペディ』などで知られるフランスの作曲家エリック・サティさん。

彼がまだ10代の1885年当時に作曲したのが、こちらの『バレエ – 幻想・ワルツ』です。

一般的にイメージされる静ひつな作風とは異なり、ショパンや当時のサロン音楽を思わせる愛らしい旋律が特徴的ですね。

春の陽気のような明るさと、ふと影が差すようなサティらしいアンニュイさが同居しており、聴く人の心を軽やかに弾ませてくれます。

1887年7月に出版されたこれら初期の小品は、サティの原点を知るうえでも貴重な作品といえるでしょう。

どこか懐かしさを感じるワルツのリズムに身を委ね、春の訪れを感じながら、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?

ワルツ-バレエÉrik Satie

20世紀音楽の鬼才と称され、独自の音楽観を貫いた作曲家、エリック・サティ。

彼が1885年に作曲したピアノ曲『ワルツ-バレエ』は、コンパクトな作品でありながら、はかないワルツのリズムと浮遊感のあるハーモニーからサティらしい独創的な音楽世界を感じられる1曲です。

型破りな作風で知られるサティですが、本作は比較的初期の作品で、彼の作曲家としての原点が垣間見える1曲といえるでしょう。

ピアノ学習者はもちろん、音楽の新しい可能性に触れたい方にもおすすめです。

官僚的なソナチネÉrik Satie

独特な世界観で知られるフランスの作曲家、エリック・サティ。

『官僚的なソナチネ』はムツィオ・クレメンティのソナチネのパロディとして作曲されました。

本作は、官僚的な堅苦しさや単調さをサティならではのユーモアを交えつつ皮肉たっぷりに描いた作品で、社会への風刺が巧みに表現されています。

一方で、斬新な和声やリズムを用いることで、古い音楽の型を打ち破る意欲も感じられます。

音楽と社会に革新をもたらしたいという、サティの熱い思いに触れてみてはいかがでしょうか。

ヴェクサシオンErik Satie

フランス出身の作曲家エリック・サティは、非凡な才能と独創性で知られる作曲家。

彼の人生は型破りで奇抜なエピソードに事欠きませんが、それらはサティの音楽に深い影響を与えました。

『ヴェクサシオン』は、1893年の恋人との別れを経て作曲されたとされている作品で、サティの内面が色濃く映し出されています。

そしてなんといっても特徴的なのは、840回もの反復を指示する常軌を逸した試み!

彼の精神性の表れと捉えることもできる本作で、集中力と体力の限界に挑戦してみては?

「星たちの息子」の3つの前奏曲Erik Satie

サティ ”星たちの息子”への3つの前奏曲 / 高橋アキ
「星たちの息子」の3つの前奏曲Erik Satie

音楽界の異端児と称された作曲家エリック・サティが1891年に手掛けた『「星たちの息子」の3つの前奏曲』は、彼の音楽キャリアの転機となった重要な作品です。

神秘的な雰囲気を醸し出すこの曲には、サティ独自の実験的アプローチが顕著に表れており、ミニマリズム音楽の先駆けとも評されています。

一風変わった演奏指示とともに、小節線や拍子記号を排除した楽譜を用いて演奏される本作は、耳慣れない響きをもたらします。

ゆったりと心にしみわたる旋律に身を委ねながら、この曲に込められた深遠なるメッセージを感じ取ってみてはいかがですか?