【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ
皆さんはアルペジオ、という音楽用語をご存じでしょうか。
いわゆる和音、コードを構成している音を1音ずつ弾いていくことを指し、ギターを弾いている方であればおなじみの言葉ですよね。
ピアノのアルペジオも基本的にはギターと同じで弾き語りの伴奏などにも使える手法ですが、クラシックのピアノ曲を弾く上でも避けては通れないものなのですね。
こちらの記事では、右手の主旋律であれ左手の伴奏であれアルペジオが印象的に使われているクラシックのピアノ曲をまとめて紹介しています。
ピアノ独奏曲を中心として、ピアノ協奏曲なども含めた激しくかっこいい、そして美しいアルペジオの魅力をぜひ味わってみてください!
【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ(1〜10)
幻想即興曲-第4番 嬰ハ短調 遺作 作品66Frederic Chopin

ロマン派の巨匠ショパンは、ポーランド生まれのピアニスト兼作曲家。
7歳で初めての作品を残すなど、幼少期から音楽の才能を示しました。
1834年に作曲された本作は、高度な技巧と詩的感性が凝縮された名曲です。
華麗な16分音符と3連符のポリリズムが特徴で、中間部では美しい旋律が印象的。
ショパンは生前、この曲の公表を望みませんでしたが、1855年に友人により出版されました。
ピアノ独奏曲を中心に、技術を磨きたい方や、ロマン派音楽の魅力を味わいたい方におすすめです。
ピアノソナタ第14番「月光」 第3楽章Ludwig van Beethoven

『月光ソナタ』として広く知られている、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの『ピアノソナタ第14番』。
静寂と暗闇の中でぼんやり浮かぶ月の光を表すかのような静かで悲しげな第1楽章が有名ですが、怒りが爆発したような激しさをともなう第3楽章も、多くのクラシックファンをとりこにしています。
火花を散らすように駆け上がっていく冒頭のアルペジオは、しびれるようなかっこよさ!
一度聴いたら、脳裏に焼き付いて離れません。
12の練習曲 作品10 第1番 ハ長調Frederic Chopin

フレデリック・ショパンが残した27曲のピアノ練習曲は、音楽性に優れた作品として知られています。
また、高度なテクニックを要することから、コンクールや音楽大学受験の課題曲にも採用されています。
その中でも『12の練習曲 作品10 第1番 ハ長調』は、非常に難易度の高い楽曲です!
猛烈なスピードで上下する右手のアルペジオを、クリアな音で粒をそろえて演奏するのは至難の業!
この曲のキラキラした華やかさを表現するには、演奏者の不断の努力が必要なのです。
春の歌Felix Bartholdy

ドイツ・ロマン派を代表する作曲家フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディのピアノ独奏曲をご紹介しましょう。
1842年に作曲された本作は、ピアノ独奏曲集『無言歌集』第5巻に収録されています。
軽快なアルペジオの伴奏に乗せて、春の訪れを喜ぶ気持ちが表現されているんです。
歌詞はないものの、明るく軽やかな旋律が春の喜びや新しい始まりを象徴しているんですよ。
メンデルスゾーンの繊細な感性と卓越した作曲技術が光る一曲です。
ピアノを学び始めた方から上級者まで、幅広い方におすすめですよ。
春の訪れを感じたい時に聴いてみてはいかがでしょうか。
TARKUS for pianoEmerson Lake&Palmer
有名なプログレッシブ・ロックバンド、エマーソン・レイク&パーマーの曲をピアノアレンジで弾いている動画です。
1971年に発表された約20分におよぶ組曲で、戦争や宗教への批判がテーマとなっています。
キース・エマーソンさんの卓越したキーボード演奏が光る本作は、7つのセクションで構成されており、複雑なリズムと旋律が特徴です。
1974年8月、カリフォルニア・ジャム・フェスティバルでの演奏は、バンドの最高潮とされています。
クラシック音楽とロックの融合に興味がある方におすすめです。
冒頭からプログレッシブ・ロックらしい痺れるようなかっこいいアルペジオを多用した壮大な曲調は、ピアノ愛好家の心をつかむことでしょう。
プレリュード Op.40-1(カプースチン 8つの演奏会用練習曲)Nikolai Kapustin

1984年に作曲された『8つの演奏会用練習曲 Op.40』の第1曲目は、ニコライ・カプースチンさんの独自の音楽スタイルを象徴する作品です。
カプースチンさんは1937年生まれのロシアの作曲家兼ピアニストで、クラシック音楽とジャズの融合で知られています。
本作は明るくリズミカルなラテンのリズムが特徴的で、両手で目まぐるしく奏される16分音符が打楽器的な効果を生み出します。
ピアノ1台でジャズコンボが演奏しているような錯覚をもたらす本作は、クラシックとジャズの境界を超えた新しい音楽表現として注目されています。
ジャズやラテン音楽に興味のあるクラシックピアノ愛好家におすすめの1曲です。
「木枯らし」エチュードFrederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家ショパンの練習曲、通称『木枯らしのエチュード』をご紹介します。
1836年に完成したこの曲は、右手の高速な分散和音と左手の跳躍が特徴的です。
激しい旋律や技巧的な要素が冬の強風を連想させることから、この名前で親しまれているんですよ。
ピアノ独奏曲なので歌詞はありませんが、音楽だけで木枯らしの様子を表現しているのがすごいですね。
難易度が高く、演奏者には高度な技術と表現力が求められます。
ピアノが好きの方はもちろん、自然の力強さを音楽で感じたい方にもおすすめですよ。