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【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ

皆さんはアルペジオ、という音楽用語をご存じでしょうか。

いわゆる和音、コードを構成している音を1音ずつ弾いていくことを指し、ギターを弾いている方であればおなじみの言葉ですよね。

ピアノのアルペジオも基本的にはギターと同じで弾き語りの伴奏などにも使える手法ですが、クラシックのピアノ曲を弾く上でも避けては通れないものなのですね。

こちらの記事では、右手の主旋律であれ左手の伴奏であれアルペジオが印象的に使われているクラシックのピアノ曲をまとめて紹介しています。

ピアノ独奏曲を中心として、ピアノ協奏曲なども含めた激しくかっこいい、そして美しいアルペジオの魅力をぜひ味わってみてください!

【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ(1〜10)

ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36Sergei Rachmaninov

角野 隼斗/ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36(1931年版、全楽章)(2018PTNA特級二次)Rachmaninoff – Piano Sonata No.2 Op.36
ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフは、生涯で2つのピアノソナタを残しています。

そのうちの1曲である『ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36』は、ドラマチックで重厚な雰囲気で人気の作品です。

3楽章を通してロシア正教の鐘の音を模したフレーズが繰り返され、激しさをともなうアルペジオも多用されています。

しかし、ただ激しいだけではなく、神の救いのような穏やかさや幸せに満ちた雰囲気を感じられる部分もあります。

ぜひ、場面の変化を楽しみながら聴いてみてください。

ソナタ・ファンタジー (ピアノ・ソナタ 第 1番) 作品 39Nikolai Kapustin

ニコライ・カプースチンさんは1937年ウクライナ生まれのロシアの作曲家兼ピアニストです。

クラシック音楽とジャズの融合で知られ、20世紀の多作な作曲家の一人です。

紹介している作品は1984年に作曲された全4楽章のピアノソナタで、演奏時間は約18分40秒です。

クラシックの形式美とジャズの自由さを兼ね備え、複雑なリズムと和声、即興的な要素が特徴的です。

本作は、カプースチンさんの創造性と技術が結集した作品で、クラシックとジャズの境界を超えた新しい音楽の可能性を示しています。

独特な音楽性と高い技術性を持つ本作は、挑戦的な曲を求めるピアニストにおすすめです。

練習曲作品10-12 ハ短調『革命のエチュード』Frederic Chopin

4K – 革命のエチュード – ショパン – 高音質 – Etude Op.10 No.12 – Chopin – ピアノ – piano – CANACANA
練習曲作品10-12 ハ短調『革命のエチュード』Frederic Chopin

19世紀のポーランドが生んだ天才、フレデリック・ショパン。

ショパンの代表作の一つが、激しいアルペジオが印象的なこの曲です。

左手の荒々しい流れと右手の力強い旋律が、祖国への思いを雄弁に物語ります。

1831年頃の作曲で、ポーランドの蜂起と深く関わっているんですよ。

ショパンの技巧と感情表現が見事に融合した名曲で、多くのピアニストに愛されています。

ピアノ初心者の方には難しいかもしれませんが、クラシック音楽のパワフルな魅力を味わいたい方にぜひおすすめです。

アルペジオの美しさと激しさを堪能できる一曲、ぜひ聴いてみてくださいね!

【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ(11〜20)

フィナーレ Op.40-8(カプースチン 8つの演奏会用練習曲)Nikolai Kapustin

ニコライ・カプースチンさんは1937年生まれのロシアの作曲家兼ピアニストです。

クラシック音楽とジャズを融合させた独自のスタイルで知られ、20世紀および21世紀の最も多作な作曲家の一人とされています。

1984年に作曲された『8つの演奏会用エチュード Op.40』は、カプースチンさんの代表作の一つです。

本作は、ソナタ形式で構成され、力強く推進力に満ちたジャズ的な要素が特徴です。

スウィングやブギウギ、ロック、ラテンのリズムなど、多彩な音楽ジャンルの要素を取り入れており、聴衆を飽きさせない構成となっています。

クラシック音楽の構築性とジャズの語法を融合させた音楽に興味がある方におすすめです。

ポロネーズ第6番変イ長調 作品53 「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin

感謝!50万人 – 英雄ポロネーズ – ショパン- Polonaise No.6 “Heroique” Op.53 – Chopin – クラシック – ピアノ -piano- CANACANA
ポロネーズ第6番変イ長調 作品53 「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin

『英雄ポロネーズ』としてあまりにも有名な、フレデリック・ショパンの『ポロネーズ第6番変イ長調 作品53』。

曲中の伴奏の随所にアルペジオが使われていますが、もっとも印象的なのは、左右の手で英雄の登場を知らせるかのようにかき鳴らされる中間部のはじめのアルペジオ!

聴く者の期待感を高めるこのアルペジオのあと、高度なテクニックを要する左手のオクターブの連続が始まります。

ぜひ、場面と気持ちを切り替えるきっかけとなるアルペジオにも注目しながら聴いてみてくださいね。

闘う者たち植松伸夫

ゲーム音楽界の巨匠、植松伸夫さんが作曲した『ファイナルファンタジーVII』の戦闘曲です。

IからVIまでの従来の戦闘開始イントロを廃止し、新たな試みとして制作されました。

壮大で緊張感のある曲調が特徴で、主に通常戦闘曲として使用されています。

ファイナルファンタジーVIIの音楽はシリーズの中でも高い評価を受け、さまざまなアレンジやカバーが存在します。

2004年に制作されたピアノコレクション版はCDと楽譜とともに発売され、そこに収録された楽曲たちはゲーム音楽のファンはもちろん、クラシック音楽を愛する方にもおすすめの1曲となりました。

とても技巧的にアレンジされ、リズム、跳躍やオクターブ、そしてアルペジオの技術が必要ですが、練習を重ねれば周囲を圧倒させる演奏になるはずです。

アラベスク第1番Claude Debussy

アラベスク第1番/ドビュッシー/Arabesque No.1/Debussy/クラシック/Classic/ピアノ/Piano/CANACANA
アラベスク第1番Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの初期の作品である『2つのアラベスク』。

アラベスクとは「アラビア風の」を意味する言葉で、イスラム美術に見られる曲線的な模様のことを指します。

アルペジオが多用された『アラベスク第1番』は、まさに曲線が絡み合う模様の美しさを、そのまま音楽に表したかのような作品です!

左手による上下するアルペジオと、リズムのまったく異なる右手のメロディーが自然に美しく絡み合い、癒やしの音楽を紡いでいます。

大人になってピアノを習い始める方々からも人気の高い作品の1つです。