【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ
皆さんはアルペジオ、という音楽用語をご存じでしょうか。
いわゆる和音、コードを構成している音を1音ずつ弾いていくことを指し、ギターを弾いている方であればおなじみの言葉ですよね。
ピアノのアルペジオも基本的にはギターと同じで弾き語りの伴奏などにも使える手法ですが、クラシックのピアノ曲を弾く上でも避けては通れないものなのですね。
こちらの記事では、右手の主旋律であれ左手の伴奏であれアルペジオが印象的に使われているクラシックのピアノ曲をまとめて紹介しています。
ピアノ独奏曲を中心として、ピアノ協奏曲なども含めた激しくかっこいい、そして美しいアルペジオの魅力をぜひ味わってみてください!
【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ(21〜30)
12の練習曲 作品25 第1番 変イ長調 「エオリアン・ハープ」Frederic Chopin

『エオリアン・ハープ』『牧笛』とも呼ばれている、フレデリック・ショパンの『12の練習曲 作品25 第1番 変イ長調』。
高度なテクニックを要するショパンのエチュードの中でも、比較的演奏しやすい曲とされています。
なめらかなアルペジオの中で、メロディーラインが浮かび上がるように鳴り響く、とても穏やかで美しい作品です。
癒やされる曲調は、練習曲であることを忘れてしまうほど!
ふんわり漂うようなアルペジオと、和声の移り変わりを楽しみながら、聴いてみてください。
12の練習曲 作品8 第12番 嬰ニ短調Aleksandr Skryabin

アレクサンドル・スクリャービンが、フレデリック・ショパンの12の練習曲を意識してまとめ上げたとされている『12の練習曲 作品8』。
最終曲である『第12番 嬰ニ短調』は、練習曲とは思えないほど、情熱的でドラマチックな作品です。
激しく鳴り響く左手のアルペジオの上に、オクターブの右手のメロディーが重なり、最後まで勢いよく駆け抜けていきます。
左手のアルペジオの音域は、広いところでなんと4オクタープ!
ぜひ、鍵盤上を縦横無尽に行き来するピアニストの指にも注目しながら、聴いてみてくださいね!
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846 前奏曲J.S.Bach

音楽の父と呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハが鍵盤楽器のために作曲した、全2巻からなる『平均律クラヴィーア曲集』。
第1巻に収録されている『第1番 前奏曲』は、のちにシャルル・グノーの歌曲『アヴェ・マリア』の伴奏に使用されたことでも知られる、穏やかで美しい1曲です。
アルペジオで自然に移り変わっていくシンプルな構成で、装飾や劇的な変化はありません。
しかし、きっと聴いているうちに心が静まっていくのを感じられ、ピアノの音色が心の奥に浸透していく感覚を味わえるでしょう。
【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ(31〜40)
幻想曲 ハ長調 作品15 D760 「さすらい人幻想曲」Franz Schubert

フランツ・シューベルトが、『幻想曲 ハ長調 作品15 D760』は、第2楽章にシューベルトが作曲した別の曲で、歌曲『さすらい人』の旋律が引用されていることから、『さすらい人幻想曲』とも呼ばれています。
全4楽章で構成されており、全曲を通してアルペジオが使われていますが、特に4楽章の左手のアルペジオが非常に難しいとされています。
この曲は、のちにフランツ・リストによってピアノ協奏曲版と2台ピアノ版に編曲されたものが出版されています。
各バージョンでアルペジオの扱いがどのように変わっているか、聴き比べてみるのもオススメですよ!
おわりに
いかがだったでしょうか。
アルペジオが活躍するピアノ曲を中心に選んでみました!
アルペジオが印象的で効果的に使われ方をしているピアノ曲の共通点は、高速で激しいものであっても美しく滑らかな響きのものであっても、楽曲全体の流れるようなグルーヴを生み出しているのですよね。
ピアニスト志望の方であれば、繰り返し練習することでアルペジオをマスターすれば、あなたの演奏の表現力も間違いなく格段に向上しますよ!
ピアノが弾ける方はお気に入りの1曲を見つけてぜひレパートリーにしてみてください。
記事を見て頂きありがとうございました。