【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ
皆さんはアルペジオ、という音楽用語をご存じでしょうか。
いわゆる和音、コードを構成している音を1音ずつ弾いていくことを指し、ギターを弾いている方であればおなじみの言葉ですよね。
ピアノのアルペジオも基本的にはギターと同じで弾き語りの伴奏などにも使える手法ですが、クラシックのピアノ曲を弾く上でも避けては通れないものなのですね。
こちらの記事では、右手の主旋律であれ左手の伴奏であれアルペジオが印象的に使われているクラシックのピアノ曲をまとめて紹介しています。
ピアノ独奏曲を中心として、ピアノ協奏曲なども含めた激しくかっこいい、そして美しいアルペジオの魅力をぜひ味わってみてください!
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もくじ
- 【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ
- 幻想即興曲-第4番 嬰ハ短調 遺作 作品66Frederic Chopin
- 「木枯らし」エチュードFrederic Chopin
- TARKUS for pianoEmerson Lake&Palmer
- 春の歌Felix Bartholdy
- 練習曲作品10-12 ハ短調『革命のエチュード』Frederic Chopin
- ピアノソナタ第14番「月光」 第3楽章Ludwig van Beethoven
- ソナタ・ファンタジー (ピアノ・ソナタ 第 1番) 作品 39Nikolai Kapustin
- フィナーレ Op.40-8(カプースチン 8つの演奏会用練習曲)Nikolai Kapustin
- プレリュード Op.40-1(カプースチン 8つの演奏会用練習曲)Nikolai Kapustin
- 12の練習曲 作品10 第1番 ハ長調Frederic Chopin
- 闘う者たち植松伸夫
- ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36Sergei Rachmaninov
- ポロネーズ第6番変イ長調 作品53 「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin
- ピアノ協奏曲第2番Sergei Rachmaninov
- 水の戯れJoseph Ravel
- スペイン狂詩曲 S.254Franz Liszt
- ピアノのための12の練習曲 第2部 11.「組み合わされたアルペッジョのための練習曲」Claude Debussy
- アラベスク第1番Claude Debussy
- ピアノソナタ ハ長調 K.545 第1楽章Wolfgang Amadeus Mozart
- 子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy
- 8つの演奏会用練習曲 作品40 第8曲:終曲Nikolay Kapustin
- 3つの演奏会用練習曲 第3曲「ため息」Franz Liszt
- スケルツォ・フォコーソ 作品34Charles Valentin Alkan
- 「パガニーニ大練習曲」より第4曲「アルペジオ」Franz Liszt
- 2つのアラベスク 第1番 ホ長調Claude Debussy
- クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann
- トルコ風ロンドJohann Burgmüller
- 8つの演奏会用練習曲 Op.40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin
- 12の練習曲 作品8 第12番 嬰ニ短調Aleksandr Skryabin
- 幻想曲 ハ長調 作品15 D760 「さすらい人幻想曲」Franz Schubert
- 12の練習曲 作品25 第1番 変イ長調 「エオリアン・ハープ」Frederic Chopin
- 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846 前奏曲J.S.Bach
【クラシック】アルペジオがかっこいいピアノ曲まとめ(1〜20)
ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフは、生涯で2つのピアノソナタを残しています。
そのうちの1曲である『ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36』は、ドラマチックで重厚な雰囲気で人気の作品です。
3楽章を通してロシア正教の鐘の音を模したフレーズが繰り返され、激しさをともなうアルペジオも多用されています。
しかし、ただ激しいだけではなく、神の救いのような穏やかさや幸せに満ちた雰囲気を感じられる部分もあります。
ぜひ、場面の変化を楽しみながら聴いてみてください。
ポロネーズ第6番変イ長調 作品53 「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin

『英雄ポロネーズ』としてあまりにも有名な、フレデリック・ショパンの『ポロネーズ第6番変イ長調 作品53』。
曲中の伴奏の随所にアルペジオが使われていますが、もっとも印象的なのは、左右の手で英雄の登場を知らせるかのようにかき鳴らされる中間部のはじめのアルペジオ!
聴く者の期待感を高めるこのアルペジオのあと、高度なテクニックを要する左手のオクターブの連続が始まります。
ぜひ、場面と気持ちを切り替えるきっかけとなるアルペジオにも注目しながら聴いてみてくださいね。
ピアノ協奏曲第2番Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲の中だけでなく、あらゆる時代のピアノ協奏曲の中でもっとも美しい作品とも称される『ピアノ協奏曲第2番』。
ロシア正教の鐘の音を表す冒頭の和音のあとに始まる、激しくうねるアルペジオの連続は、まさに圧巻です!
また、大男であったラフマニノフの基準で書かれた和音の中には、よほどの手の大きさでない限り一度にすべての音をつかむのは不可能なため、アルペジオ奏法を使わざるを得ない部分があります。
ピアニストによって異なる和音の弾き方に注目してみるのも、おもしろいかもしれませんね。
水の戯れJoseph Ravel

1滴のしずくが静かな水面に落ちて波紋が広がる様子や、水がうねりをともなって流れる様子、さまざまな水の姿が軽やかなアルペジオの連続で見事にピアノで表現された、モーリス・ラヴェルの『水の戯れ』。
絵画や映像が目の前に浮かぶような感覚をおぼえる、とても幻想的で美しい作品です。
この曲は、ラヴェルがパリ音楽院在学中に作曲したもので、当時師匠であったガブリエル・フォーレに献呈されています。
発表当時は、不協和音の多さを酷評する意見が多かったといいますが、現在ではその不思議な世界観に、多くのピアノファンが魅了されています。
スペイン狂詩曲 S.254Franz Liszt

超絶技巧を要する楽曲を数多く残したフランツ・リストの作品の中でも、非常に難易度が高い曲の一つとされている『スペイン狂詩曲』。
国際コンクールなどで演奏されることが多く、弾きこなせるピアニストもそれほど多くないといわれている難曲です。
高速の音階や力強い和音やオクターブの連続など、高難度につながる要素がちりばめられていますが、随所に現れるアルペジオもその1つ。
激しいアルペジオや柔らかくきらめくアルペジオ、さまざまな質感のアルペジオを1曲の中で楽しめる、聴きごたえのある1曲です。
ピアノのための12の練習曲 第2部 11.「組み合わされたアルペッジョのための練習曲」Claude Debussy

『ピアノのための12の練習曲』は、クロード・ドビュッシーが晩年に作曲したピアノ練習曲集です。
指の柔軟性とメカニズムのための第1部と、響きとリズムを探求することを重視した第2部に分けられており、『組み合わされたアルペッジョのための練習曲』は、第2部に含まれています。
きらめくような曲調の中で、ドビュッシーらしい輪郭のぼやけた和声進行のアルペジオがアクセントになっており、まるで絵画の世界に迷い込んだかのような不思議な感覚をおぼえる美しい作品です。