【シベリウスのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家が手掛けた珠玉の音楽
1865年に北欧の国フィンランドに生まれ、後期ロマン派から近代にかけて活躍した作曲家、ジャン・シベリウス。
フィンランドへの愛国心が詰まった名曲『フィンランディア』で知られる彼は、愛する祖国の自然豊かな風景を連想させる繊細で美しいピアノ小品も数多く遺しています。
今回は、そんなシベリウスのピアノ曲のなかから、特に演奏される機会が多く、ピアノ学習者やクラシック愛好家から愛されている珠玉の作品をご紹介します。
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【シベリウスのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家が手掛けた珠玉の音楽
10の小品 Op.24 第3番「カプリス」Jean Sibelius

1865年フィンランドに生まれ、後期ロマン派から近代にかけて活躍したジャン・シベリウス。
『10の小品 Op.24』は1895年から1903年にかけて作曲されたピアノ曲集です。
第3番の『カプリス』は、ホ短調で書かれた作品で、随所からシベリウスらしい表現力と細やかなニュアンスが感じられます。
初期の情緒的なスタイルが反映されつつ、内省的で繊細な魅力あふれる本作は、ピアノの魅力を存分に堪能したい方にオススメです。
5つのロマンティックな小品 Op.101 第1番「ロマンス」Jean Sibelius

1865年にフィンランドに生まれ、後期ロマン派から近代にかけて活躍したジャン・シベリウス。
『フィンランディア』などの愛国的な管弦楽曲で知られる一方、繊細で美しいピアノ小品を生み出す天才でもありました。
シベリウスが晩年に作曲した『5つのロマンティックな小品』の第1曲は、彼の後期作品の特徴である深い感情表現とロマンティックなスタイルが存分に発揮された名品です。
感動的なメロディが印象的な本作を聴いたり弾いたりすれば、北欧の自然からインスピレーションを得た音楽の美しさを存分に堪能しながらシベリウスの世界観を楽しめるでしょう。
組曲「キュッリッキ」Op.41 第1曲Jean Sibelius

フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスが手掛けた『組曲「キュッリッキ」Op.41』の第1曲。
叙事詩『カレワラ』から名付けられていますが、特定の物語やシーンを表現したプログラム音楽ではなく、独立したピアノ小品として楽しめる作品です。
ロマンティックな音楽性が息づいており、情緒的な旋律とハーモニーに彩られた3つの楽章は、それぞれ異なる表情をみせてくれます。
ピアニストには幅広い表現力と高度な演奏技術が求められますが、北欧の大自然に思いをはせながら奏でると、より深い音楽世界が感じられるかもしれません。
白樺Jean Sibelius

優雅で透明感のある響きが印象的なピアノ小品です。
名盤『樹の組曲』に収録された本作は、風にそよぐ白い木肌と葉の姿を繊細なタッチと軽やかな旋律で美しく描き出しています。
1914年に作曲されたこの曲は、フィンランドの美しい自然と深いつながりを持っており、穏やかで優美な旋律は聴く人の心を癒やしてくれることでしょう。
表情を豊かで繊細なニュアンスを持つ旋律は、ピアノの表現力を引き出すのにぴったりです。
華やかな音色を求める方や、北欧の自然の風景を音楽で感じてみたい方にお勧めしたい一曲です。
おわりに
フィンランドの偉大な作曲家、ジャン・シベリウスが手掛けた癒やしのピアノ作品をご紹介しました。
シベリウスはこのほかにも、心地よいメロディと美しいハーモニーが印象的なピアノ小品を数多く遺しています。
シベリウスのピアノ音楽をとおして、遠く離れたフィンランドの地に思いをはせてみてはいかがでしょうか?