歌の息継ぎができない!歌うときに楽に呼吸をする3つのポイント
歌を歌っている時に息継ぎのタイミングがわからない……と苦しい思いをされた方は多いのではないでしょうか?
歌の最中にて適切なタイミングで息継ぎをし、楽に歌えるコツを3点に絞ってご紹介します。
歌うときにどこで息継ぎして良いのか分からない!
息継ぎがうまくできない理由は、呼吸のタイミングや呼吸量の調節ができていないことにあります。
歌っているときに、息を吸ったり吐いたりしますが、そのタイミングが良く分からなくて、アップアップしてしまう人がいます。
歌い慣れている人は、どこでどのくらい息をして良いのかを分かっていますが、あまり歌い慣れていない人は、上手にできないので、息継ぎだけでかなり疲れてしまいますね。
歌うときの息継ぎにはポイントがあり、どこでどのようにすると楽にできる、というものがあります。
そのポイントは次の3つです。
- どこで呼吸をするか、歌う前に把握しておく
- 息は吐いてから吸う
- 呼吸量を調節する
では、ひとつひとつを詳しく見ていきましょう。
1. どこで呼吸をするか、歌う前に把握しておく
歌うときに楽に呼吸をするポイントのひとつとして意識するのが、どこで呼吸をするのかを、歌う前に把握しておくということです。
歌っていて、曲のどこで息を吸うのかということが、事前に分かっていないと、不慣れな人は息切れを起こしてしまいます。
そうならないためにはまず、歌いたい曲の歌詞カードなどを用意して、その歌詞の息継ぎをする場所に、息継ぎをする、というマークを入れていきます。
マークは、自分が分かりやすければ、ハートでもチェックでもなんでも構いません。
その息継ぎマークを、歌詞カードにひとつひとつ全部書いていきます。
そして歌うときに、その息継ぎマークを意識しながら歌っていきます。
最初はいちいちマークを入れるのは面倒くさいと思うかもしれませんが、どこで息継ぎをすれば良いのかを最初に知らなければ、息継ぎがうまくできない人は、うまくできるようにはなりません。
うまく歌の息継ぎができないのは、息継ぎをする場所を知らないからなのです。
息継ぎマークを書くカ所を探すポイントは、曲を大きな音で、イヤホンなどで、まずしっかり聴きます。
するとアーティストの息継ぎの音が聞こえます。
息を吸う音が聞こえたら、その場所に息継ぎマークを歌詞に書き込んでいきます。
「CDでは全く息継ぎが聞こえない」というアーティストもいるかもしれませんので、息継ぎのポイントがCDを聴いても、自分の耳では音で確認できないならば、そのアーティストが歌っているライブ映像などを見れば、息継ぎをしているポイントが音ではなく、しっかりと目で見て確認できるかと思います。
自分とアーティストとの肺活量の違いなどから、プロの息継ぎポイントでは呼吸が追いつかない場合は、自分の息継ぎしやすいポイントで息継ぎをしても良いでしょう。
長く歌っていれば、「ここで息継ぎをするとキツイ」「ここで息継ぎをすると楽だ」などが見えてくることがありますので、たくさん練習してみましょう。
あまり神経質にならずに、「大体こういうところで息継ぎをしているんだな」という感じで確認していってください。
人によっては、完全に息継ぎのポイントをすべて調べようとする人もいますが、ものごとに完全などはありませんので、次の行動へ移るためにも、何事も7割くらいができれば良いのではないかと思います。
7割程度把握できたら行動に移して、行動している間に新たな改善点を見つけたら、改善をしてまた行動、を繰り返すと良いでしょう。
完璧になるまで調べてから行動しようとすると、調べるだけで燃え尽きてしまい、行動ができなくなることがありますので、あまり完璧は求めないようにしましょう。
多くの情報が入りすぎても、迷いが増えることもありますので、シンプルに考えて行動を続けてみてください。
人は自分で思っているよりも、「自分はなんでもできる!」と思っている傾向があります。
ポジティブに考えるのは良いことですが、「歌詞カードに息継ぎマークを入れるなんて、そんなことしなくてもできるようになるよ!」と自分では思っても、現時点で息継ぎが上手にできない人は、きちんと息継ぎのポイントを自分でチェックして意識しないと、上手な息継ぎができるようになりません。
今までやっていた方法でうまくいかなかったということは、今までのやり方を続けても、今後もうまくはいきにくいということなのです。
簡単なことを積み重ねることができる人ほど、最終的に他の人があまりできないことをできるようになる人なのです。
ばかばかしいとか、簡単すぎてやってられないと思う人も、今、やれるようになりたいことができない状態にあるならば、「自分は今のやり方ではうまくできないんだ」と言うことをしっかり自覚して、簡単なことから積み重ねていきましょう。
2. 呼吸は吐いてから吸う
歌うときに楽に呼吸をするポイントとして意識するのが、呼吸は吐いてから吸う、というところです。
呼吸をするときに、息を吸ってから吐こうとする人がいますが、呼吸は基本的に、吐いてから吸うものです。
まだ息が肺に残っていると、うまく吸うことができません。
歌っていて、息継ぎポイントにくるときまでには、必ず息は吐ききることを意識してください。
特に大きな声を出すところでは、息を吐き切ってからでないと、沢山吸うことができません。
息を吐ききると、自然に肺に空気がスーッと入ってきます。
これを、歌うときはずっと行うのです。
今までは、息を吐ききっていないときに吸おうとしていた人が、息を吐ききってから吸うようにして歌うようになったら、途端に歌いやすくなることもあります。
息は吐ききってから吸いましょう。
3. 呼吸量を調節する
歌うときに楽に呼吸をするポイントとして、呼吸量を調節する、というのがあります。
呼吸の調節は、自分が出したい声の大きさや、曲の速さなどから考えて調節していきます。
声を小さく出して歌っても良いと思っている人は、大きな声を出したい人よりも、呼吸量は少なくて良くなるので、息継ぎは少なくても平気だったりします。
しかし、大きな声で歌いたい人は、それだけでかなり深い呼吸が必要になりますので、息継ぎも、声が小さい人よりもずっと深くなったり、増えたりします。
そして、曲の速さによっても、速い曲は時間的な間隔から、息継ぎも速くなります。
息継ぎが難しいという人は、息継ぎの練習に使う曲は、できるだけゆっくりなバラードなどの曲から練習するとおこないやすいでしょう。
慣れていないうちに、速さを制覇しようとしても無理がありますので、慣れていないときは、ゆっくりやってみたり、ゆっくりおこなうけれど正確にすることを心がけると良いでしょう。
焦ると人はスピードが速くなりますが、遅いスピードのときにできないことは、速いスピードでは、もちろん対応できなくなります。
まずは、ゆっくりを極めると思って、ゆっくりな曲で、正確に息継ぎを覚えていきましょう。
1日や2日でなんでもできるようになるなら、誰も苦労することはありません。
うまい人ほど、周りが信じられないと思うほどの時間を、うまくなるために費やしているものです。
呼吸の調節の仕方は、曲を歌いながら息継ぎポイントまで、「いかに息を保たせるか?」になります。
歌っていて、息継ぎポイントまで息が足りないときは息を吐きすぎですし、息が余りすぎるときは息を制御しすぎですね。
このバランスを歌いながら整えていくと良いでしょう。
「アーティストはここで息継ぎをしているから、自分もここでしなければ!」と思わなくても大丈夫です。
息継ぎポイントは自分が把握しやすいように、アーティストと同じところで作ったポイントですが、自分では違うポイントで息を吸った方が歌いやすければ、そこで息を吸って全然構いません。
ようは、自分が歌いやすければ、どこで息を吸っても良いのです。
感覚が掴めれば、息継ぎポイントを見ながら歌わなくても、新しい曲でも歌えるようになってきます。
呼吸は意識すればするほどうまくもなりますが、慣れないうちは混乱もしやすいものです。
しっかり知って、経験を重ねて、慣れて行って下さい。
呼吸をコントロールできないと、歌はとても歌いにくいものになってしまいます。
しかし、呼吸をうまく行うことができれば、歌うのはとても楽しく、気持ちの良いものになります。
楽しく歌が歌えるように、いろいろと改善すべきところをきちんと考えて、素直に受け入れて練習を重ねていけば、歌は上達していくことでしょう。
まとめ
歌うときに楽に呼吸をするポイントは、どこで呼吸をするのかを歌う前に把握しておき、呼吸は吐いてから吸うようにして、呼吸量を調節すると良いでしょう。
焦らずゆっくり行っていけば、いずれできるようになりますよ。