今回はちょっとマニアックなお話をしたいと思います。
テーマは「シングルストロークの出だしはとても大切」。
よく「ドラマーのランキング」とか「うまいドラマーは誰?」みたいなことを聞かれますが、まぁうまい人はみんなうまいので決めようがないんですけど……。
そんな中でも「うまいドラマーが共通してできること」があります。
これこそが「うまさの秘訣」であり、逆に言えば、これができるようになると「ドラムがワンランクうまくなる」と言っても本当に過言ではないです。
……とだいぶハードルを上げましたが、今回はこの「シングルストロークの出だし」というテーマに絞ってお話ししていきます。
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シングルストロークとは?
この辺は知っている方は読み飛ばしていただいて大丈夫ですが、シングルストロークとは、スネアドラムなどを両手で交互にドコドコと叩くことを指し、いわゆるオカズ(フィルイン)と呼ばれものの中では基本中の基本とも言えるものです。
しかし、この基本中の基本をおろそかにすると、ほかのオカズもグチャッとした演奏になってしまいます。
ですので、私がレッスンをする場合、オカズの練習を取り扱う時はまずはこのスネアドラムだけのシングルストロークだけで曲を練習していただいています。
演奏の「ちょっとした工夫」
このシングルストロークは「形の上で」演奏するだけならば、すぐできてしまうのですが、文字通り形の上だけになってしまっている人が多いように思います。
ちょっと話が飛びますが、演奏と料理って結構似ている気がしていて。
おいしい料理ってレシピ通りに作ることに加えて、「プラスアルファ」のちょっとした手間やコツこそが料理の味をグンとあげる決め手になっていたりします。
演奏もそれと似ていて、まずは譜面通りに叩くことが優先なんですが、それができるようになったらこの「ちょっとした工夫」をするかしないかで演奏の説得力はだいぶ変わります。
シングルストロークの出だしとは?
そしてここからが今回のポイントですが、シングルストロークと一口に言ってもいろんな表現の仕方があります。
いくつか例をあげてみると
- 全部の音を均一の音量で叩く
- 音を徐々に大きくしていく
- 音のアクセントを途中につけたりする
なのでまずは大事なこととして、「自分がどのタイプのシングルストロークを叩こうとしているのか?」ということをまずは認識して、曲の中の適材適所で使うということが大事です。
これが曖昧だと、シングルストロークの出だしがグチャっとしてしまいがちになります。
ちなみにこの「出だし」というのは、シングルストロークの「叩き始め」のことです。
これはどの楽器や歌でも共通することですが、演奏や歌の「出だし」にこそ技量が現れるので「出だし」をきっちりできるかどうかは非常に重要なポイントなのです。
ただ、「出だしをしっかりしよう!」と意識していても体がついていかない場合もあります。
それを防ぐためには、日頃からゆっくり走るランニングや体幹トレーニングをおこない、下半身や体幹を鍛えておくといいと思います。
もちろん難易度的には「全部の音を均一に叩くシングルストローク」が簡単なので、まずは普段の曲を練習するとき「スネアだけのシングルストローク」を叩くオカズのところで、しっかりと「自分の叩こうとしているシングルストローク」を意識して叩いてみてください。
ここで意外と出だしがグチャっとなってしまっていたら繰り返し練習して、シングルストロークの出だしがしっかりできるようになるまでやってみてくださいね。
終わりに
というわけで、今回はシングルストロークの大切さをお伝えしました。
「ドラムがうまくなること」っていうと、つい複雑なフレーズが叩けたり、速いスピードで叩けたり……ということを思い浮かべがちですが、それらの技もすべて今回紹介したような「ちょっとした工夫」の上に成り立っている、ということなんですね。
ですので、今回紹介した「シングルストロークの出だしを意識する」練習、ぜひ日頃のメニューに取り入れていただければと思います!
ライタープロフィール
ドラマー
Hazime
ドラム歴20年。
プログレッシヴ・ロックバンドのドラマーやってます。
「セレクトーン」という音楽教室にてドラム講師もやっております。
物理学や心理学をからめてドラムの楽しさを広めていくことをモットーとしています。
ウェブサイト:http://www.drum-lesson.net