チェコの作曲家べドルジハ・スメタナといえば、名曲『モルダウ』を含む『連作交響詩「わが祖国」』の作曲者としてご存じの方も多いはず。
管弦楽曲やオペラ作品が注目されがちなスメタナですが、実は彼自身優れたピアニストとしての一面を持っており、美しいメロディや技巧的なパッセージが特徴的なピアノ作品を数多く遺しているんです。
本記事ではそんなスメタナのピアノ曲のなかから、コンサートなどで演奏される機会の多い人気作品をご紹介します!
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【スメタナのピアノ曲】名曲『モルダウ』の作曲家による珠玉の作品を厳選(1〜10)
連作交響詩「わが祖国」より第2曲「モルダウ」Bedřich Smetana

チェコの作曲家べドルジハ・スメタナは、19世紀のオーストリア帝国支配下にあった祖国の自由と独立を強く願い、音楽によってチェコの民族意識の高揚に尽力しました。
彼の連作交響詩『わが祖国』の第2曲『モルダウ』は、チェコを代表する川の流れを描いた作品。
スメタナ自身も愛した故郷の自然や民族の精神を、情景豊かに表現しています。
民族の魂に迫る、スメタナの深い愛国心を感じずにはいられない名曲は、さまざまな編曲によって親しまれており、ピアノコンサートでもたびたびとり上げられています。
ピアノソナタ ト短調Bedřich Smetana

チェコ国民楽派の父、ベドルジハ・スメタナが1846年に作曲した『ピアノソナタ ト短調』は、スメタナの初期の重要な作品の一つとして知られています。
全4楽章から構成されたこのソナタは、若き日のスメタナの音楽的才能と情熱が詰まった意欲作。
特に最終楽章の技巧的なパッセージは聴き手を圧倒し、スメタナのピアニストとしての力量を感じさせてくれます。
作曲者自身の個人的な感情が色濃く反映されたこの曲は、ロマン派音楽の豊かな表現力と形式美を兼ね備えた名作です。
ロンドBedřich Smetana

チェコの国民的作曲家ベドルジハ・スメタナは、実は優れたピアニストでもあり、鮮やかな技術と表現力が光るピアノ作品を遺しています。
2台8手のためのピアノ曲『ロンド』は、動的でリズミカルな性質が特徴な1曲。
元気で明るいメロディがあふれ、スメタナの愛国心と故郷への思いが音楽的に表現されています。
彼の作品には、チェコの風土や歴史に根ざしたテーマが採用されることが多く、本作もその文脈で捉えることができるでしょう。
クラシック音楽を愛する方はもちろん、ピアノアンサンブルに興味がある方にもオススメの作品です。
アンダンテ 変ホ長調Bedřich Smetana

ベドルジハ・スメタナは19世紀のチェコを代表する作曲家のひとりです。
幼少期から音楽の才能を示し、オペラをはじめとする管弦楽曲でチェコ音楽の発展に尽力しました。
彼はまた、優れたピアニストでもあり、ピアノのために美しく感動的な作品を遺しています。
『アンダンテ 変ホ長調』は、穏やかな美しい風景を連想させる透明感あふれる旋律が印象的な1曲。
聴き手の心に安らぎと優しさを与えてくれます。
ロマンティックな表現を楽しみたい方、豊かな音色を味わいたい方にオススメの作品です。
チェコ民謡による幻想曲Bedřich Smetana

チェコ民族音楽の父とも称されるスメタナは、幼少期から音楽の才能を発揮し、チェコの文化や歴史をたたえる数々の作品を生み出しました。
『チェコ民謡による幻想曲』はチェコの民謡をもとに作曲されたピアノ独奏曲で、スメタナの愛国心と情熱が込められています。
民族的なメロディと洗練されたピアノ曲が見事に融合し、チェコの風土や人々の生活を感じさせる温かみのある楽曲に仕上がっています。
クラシック音楽ファンのみならず、民族音楽に興味がある方にもオススメの1曲です。
「海辺にて」演奏会用エチュード 嬰ト短調 Op.17Bedřich Smetana

チェコの国民的作曲家スメタナの珠玉のピアノ曲のなかでも、技巧的な美しさが際立つ『「海辺にて」演奏会用エチュード』。
本作は1861年にスウェーデン時代の経験をもとに作曲された曲で、崇拝していたフランツ・リストの影響を感じさせる超絶技巧のエチュードとなっています。
波の動きを思わせるダイナミックな音型が全編を通して繰り広げらる構成からは、スメタナの卓越したピアニストとしての才能と、祖国への深い愛情が感じられます。
特にチェコ民謡の要素を巧みに取り入れた旋律の美しさは格別。
情景を思い浮かべながら、スメタナの音楽世界に浸ってみましょう!
演奏会用練習曲 ハ長調 Op.12Bedřich Smetana

チェコの作曲家ベドルジハ・スメタナは、オペラや管弦楽曲で知られるものの、ピアノ曲の分野でも優れた作品を遺しています。
1858年に作曲された『演奏会用練習曲 ハ長調 Op.12』は、技術的にも表現的にも高度なピアノ独奏曲です。
ロマンティック様式に、チェコの民族音楽の要素が巧みに取り入れられており、作曲者自身の音楽的感性が色濃く反映されています。
練習曲ながらも、単なる技巧の披露にとどまらない音楽性に富んだ作品といえるでしょう。
演奏会でしっかり聴かせたい、ピアノの表現力を磨くのにオススメの1曲です。