7月6日の夕方から夜

七夕飾りは、神様をお迎えするために7月6日の夕方から夜にかけて飾り付けおこない、7日中に片付けるのが良いと言われています。

7日に神様がお帰りになるので、その時に願い事を一緒に持って帰ってもらうんですね。

陰陽五行説に基づく

七夕の短冊に使われる5色は、古代中国の陰陽五行説に基づいています。

五行説では、宇宙の元素を木、火、土、金、水の5つに分類し、これらが自然界や人間の生活に深く影響を及ぼすとされます。

短冊の色はそれぞれこの五行を象徴し、調和とバランスを表していると言われています。

中国

七夕祭りは、中国の古い伝説が起源です。

この伝説は、天の川をはさんで別れた牽牛星（ひこぼし）と織女星（おりひめ）が年に一度だけ会えるという物語で、中国の「乞巧奠（きこうでん）」という行事に由来しています。

夫婦

織姫と彦星は、七夕の伝説において夫婦の関係にあります。

この伝説は中国の古い物語に起源を持ち、日本には平安時代に伝わって広まりました。

天の川を挟んでお互いに隔てられてしまった2人ですが、年に一度7月7日の夜になると、2人は会えるとされています。

激怒した天帝が2人を引き離したから

対象とする七夕伝説によると、織姫と彦星はもともと幸せに暮らしていましたが、あまりにも恋愛に夢中になって仕事を怠ったため、天帝によって厳しく責められました。

激怒した天帝は2人を天の川の両岸に引き離してしまいます。

それ以来、2人は年に一度、七夕の日にだけ天の川を渡って会うことが許されるとされています。

これが、毎年七夕に願いごとをする背景です。

裁縫がうまくなるように

裁縫の上達を願って飾られるのが、吹き流しです。

なぜ裁縫なのかといえば、吹き流しは織姫を象徴する飾りであり、彼女が裁縫を得意としているからだそうですよ。

昔は5色の糸を用意して、それを針に通したものが飾られていたそうです。

催涙雨

七夕に降る雨は「催涙雨」と呼ばれています。

この言葉は、織姫と彦星が年に一度の逢瀬の日にたどり着けない悲しみに涙する様子を表しています。

催涙雨は、それぞれの涙が雨となって降り注ぐとされ、詩的な風情を持っています。