楽器を使ったストレス解消法 8選
皆さん、自分のストレスが今どれくらい溜まっているのかわかりますか?
まずはストレスチェックをしてみましょう。
そのストレス発散方法の一つに「楽器を奏でる」というのがあります。
今回は楽器でできるストレス解消方法を紹介していきます。
ストレスには「楽器を演奏する」ことが効果的

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現代人はさまざまなストレスにさらされ続けており、社会生活におけるメンタルヘルスケアの重要性がましています。
そしてストレスにも「良いストレス」と「悪いストレス」とがあり、この「悪いストレス」に対処する行動をコーピングと呼びます。
ストレスコーピング(すとれすこーぴんぐ)とは、ストレスをどのように受け止め、どのように行動するか、という対処方法のことである。
問題焦点コーピング
ストレッサーそのものに働きかけて、それ自体を変化させて解決を図ろうとすること(例:対人関係がストレッサーである場合、相手の人に直接働きかけて問題を解決する)
情動焦点コーピング
ストレッサーそのものに働きかけるのではなく、それに対する考え方や感じ方を変えようとすること(例:対人関係がストレッサーである場合、それに対する自分の考え方や感じ方を変える)
このストレスコーピングの中での対処法の一つとして、音楽でのストレス解消法は直接ストレスの原因に働きかけることではなくて回避するための「気晴らし型コーピング」の分類に入ります。
「音楽を聞く」から「音楽を奏でる」へ。
楽器を普段からされている方は、もう体感されていると思いますが、楽器演奏中は体全体を使って集中しているので、ストレス源のことを考えない時間を自然に作ることができます。
その他にも、楽器(音楽の演奏)によって得られる効果はたくさんあります。
Hanna-Pladdy氏らは59~80歳の音楽家と非音楽家70人を対象に、神経心理テストを実施し、全般的な日常生活活動を調べた。
その結果、音楽家のほうが、知力、視空間の判断、言語記憶および言語想起、運動の機敏さの検査スコアが高かった。
http://www.healthdayjapan.com/index.php?id=3933&option=com_content
18歳~30歳の音楽家25人と音楽家ではない人々28人を集め比較したという。
身長体重や身体的活動、カフェインやアルコールの摂取量の似通った人々を集め、違いはといえば楽器を演奏しているか否かだけだったという。
音楽家の中では楽器はギターやフルート、ピアノ、声楽と様々だが、共通点は1日平均1.8時間以上楽器を演奏しているということ。
その結果顕著だったのが音楽家はそうでない人たちに比べ血圧が低かったらしい。
音楽家は普通の人よりも体性感覚神経が優れており、そのため自律神経も安定していると専門家は見ている。
「楽器演奏は脳にどのような効果をもたらすか」を解説した動画も分かりやすいので一度見てみて下さい。
※日本語字幕付
とはいえ「楽器がうまく弾けない!」と思いストレスになる → 「時間がない!」と触らなくなる → またストレスがたまる…この悪循環に入ってしまっては意味がありません。
もしストレスでお悩みの方がおられたら、今考えていることを一旦忘れる時間をとってみましょう。
そして、身近にある楽器に触れることから、始めてみてはどうでしょうか。
楽器でできるストレス発散方法 8選
効果がありそうな楽器演奏を、いくつか例を挙げて紹介していきます。
歌う = 大声を出す

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「自分の声 = 楽器」として歌うことは「内蔵の運動」となり、健康法としても近年よく取り上げられています。
大声を出すことで呼吸が深くなり、筋肉の血流が増加、そしてストレスホルモンのアンバランスさが低下しストレスが溜まらない体づくりが可能なようです。
もちろん、うまくなんて歌えなくても「叫ぶ」だけでもいいのです。
車の中やカラオケボックスなど、思い切り声を出せる場所に行ってみて、まずは声を出してみましょう。
大声を出すことで、身体に『オフ』の状態をつくってあげられる。
思い切り大声を出すと、心がすっきりするだけでなく、血行が良くなり、腹筋が収縮しておなかの働きもよくなります。
するとおなかと反対側の腰にも良い影響を与え、腰痛を和らげる効果もあります。
ドラム演奏 = 思い切り叩く

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打楽器は、叩けば音が誰でも出せる楽器です。
特別難しいテクニックで叩くことができなくても、完璧な演奏でうまくなくてもいいのです。
ドラムセットは、思い切り叩いても壊れないように丈夫に作られていますので、どんどん叩きましょう。
ちなみにドラム演奏での消費カロリーは、女性(体重52kgの場合)は30分で82kcal、男性(体重65kgの場合)は、30分で102kcalほど消費するみたいです。
ダイエットにも効果ありですね!
参考:楽器演奏の消費カロリー
自宅で叩ける電子ドラムもおすすめです。
よくわかる種類と特徴
パーカッション = 手で叩く

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ジャンベやボンゴ、コンガやカホンなど「手で叩く」タイプの打楽器が世界中には存在します。
手で叩くことで「ジーン」と手のひらや指先が暖かくなり、からだ全体に伝わります。
リズムに合わせることで、気分がスッキリした感覚になれると思います。
セロトニンが不足すると、うつ病や不眠症などの精神疾患に陥りやすいのだとか。
セロトニンの分泌を促すには、リズミカルな運動も効果的とされていて、太鼓を叩いたり、ダンスをする事もその中に含まれるそうです。
ピアノ = 弾ける曲を思い切り弾く

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ピアノは「押したら音が出る」もっともポピュラーな楽器です。
「小さい頃に習っていたけど、それいらい弾く機会も少なくなったな〜」と思っている方は、たまにはピアノを触ってみる時間を作ってみてはどうでしょうか。
新しい曲を練習する時間がない場合は、過去に練習した曲を思い出しながら弾いてみるのもありでしょう。
指先の運動が脳に刺激を伝えると、脳が活性化され体全体まで指令を出すので、全身の血行がよくなり健康増進に大変効果があります。
ギターで弾き語り

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ピアノ同様、歌うこと・指先を動かすことが同時にできるやり方です。
ギターをしている方も、たまにはなにも考えずジャカジャカ弾いてみましょう!
結婚式や披露宴の余興で定番のおすすめ曲
DJ = 好きな曲を好きなようにコントロール

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好きな曲を思い切り聞きながらコントロールするのも、ストレス発散に繫がります。
もちろん、悲しい気持ちのときに無理やり明るい曲を流す必要はありません。
「その時その時の感情に合わせた音楽を流す」
「徐々にアップテンポに上げていく」
ここがポイントです。
参考:これから始めるDJ入門。
DJ初心者がまず知っておきたいこと
吹く = 呼吸法

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リコーダー、ブルースパープ、トランペット、サックス、トロンボーン、クラリネット、フルート、口笛… このような笛・管楽器は、息を使って鳴らす楽器です。
その際に使う腹式呼吸は、リラックスした状態を自然に生み出す優れた呼吸法です。
実は、胸での呼吸(胸式呼吸)を続けると、心理状態が不安定になりやすいといわれています。
胸式呼吸は多くの空気を身体に循環させる呼吸ではないため、心が落ち着きにくいんです。
手拍子

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楽器がないな…、大声も出せないし…。
そんなときでも手拍子ならすぐできます。
好きな曲に合わせてやってみましょう。
最後に
楽器は大きい音がでるので、逆に周りの人にストレスを与えてしまったり、無理した演奏を続けることで、自分の体を痛めつけたり、疲労になっては意味がありません。
ポイントはまず「迷惑にならないように一人でやる」「自分の好きな時間だけやる」です。
音をモニターするときはヘッドホンもおすすめです。
(大音量で長時間は控えましょう)
音楽には体にとってたくさんの良い効果があることを知ってもらえたら幸いでございます。
まずは無理なくできることからスタートしてみてはどうでしょうか。