風林火山で有名!甲斐の虎として恐れられた戦国武将・武田信玄の名言
戦国最強と言われる武田軍を率いたことでも知られ、「甲斐の虎」の異名で恐れられた戦国武将、武田信玄公。
まさに猛将といったイメージがありますが、実は内政にも力を注いでいたことから、部下や領民にも慕われていた一面も持ち合わせています。
また、信玄という名前は出家後の法号で、本名は「武田晴信」であることをご存知でしたでしょうか。
今回は、そんな武田信玄公が遺した名言をご紹介します。
厳しくも優しさを感じさせる金言ばかりですので、要チェックですよ!
風林火山で有名!甲斐の虎として恐れられた戦国武将・武田信玄の名言(1〜10)
人間にとって学問は、木の枝に繁る葉と同じだ。武田信玄

どれだけ知識や技能などを身につけても、それはあくまでその人を装飾するものであって、その人の人間性そのものではないという事を教えてくれる名言「人間にとって学問は、木の枝に繁る葉と同じだ」。
人はどうしても能力の高い人間=素晴らしい人間、と勘違いしてしまいやすいですが、そういった表面的なことだけでなく内面を見極める重要性が大切であることを気づかせてくれますよね。
ただし、身につけた能力に対する努力は人間性にも含まれるため、極端な視点にはならないよう注意しましょう。
百人のうち九十九人に誉めらるるは、善き者にあらず。武田信玄

ほとんどの人から好かれる人というのは、本当に良い人なのかと考えさせられる名言「百人のうち九十九人に誉めらるるは、善き者にあらず」。
人はそれぞれ異なる考え方や趣味趣向があり、その中で多くの人に好かれるには、自分を抑えて人に合わせていかないと難しいのではないでしょうか。
そうして本当の自分を隠している人は、良い人とは言い切れないですよね。
常に我が道を行く人も生きづらいのかもしれませんが、ある程度は自分の信念を主張する勇気が必要なことを教えてくれる言葉です。
老人には経験という宝物があるのだ。武田信玄

「老人には経験という宝物がある」という名言からは、武田信玄公の人間性や考え方が反映されているのを感じられますよね。
確かに若者には体力があり、知識も磨けば身についていきますが、経験だけは積むことに限界があります。
生きてきた足跡そのものを重んじる考え方があるからこそ、戦国時代において強固な国を築けたのではないでしょうか。
若い世代ばかりをもてはやす現代社会とは真逆の、人を大切に考えていることが感じられる名言です。
風林火山で有名!甲斐の虎として恐れられた戦国武将・武田信玄の名言(11〜20)
勝敗は六分か七分勝てば良い。八分の勝ちはすでに危険であり、九分、十分の勝ちは大敗を招く下地となる。武田信玄

勝負に勝つことだけではなく、その裏にある危険性を表した言葉「勝敗は六分か七分勝てば良い 八分の勝ちはすでに危険であり、九分、十分の勝ちは大敗を招く下地となる」。
確かに歴史上、桶狭間の戦いや一ノ谷の戦いなど、勝敗が明らかと言われていながら大逆転を果たした例は多いですよね。
成功を確信した瞬間こそ過信してはいけないという考え方が、この言葉を生み出したのではないでしょうか。
現代においても忘れてはいけない教訓を教えてくれる名言です。
自分が死した後は上杉謙信を頼れ。また三年間を喪を秘せ。武田信玄

武田信玄公が遺言として息子に残したと言われている言葉「自分が死した後は上杉謙信を頼れ また三年間を喪を秘せ。」甲斐の虎と称されていた武田信玄公に対して、越後の龍と称されていた上杉謙信公は、5回に渡る川中島の戦いでも勝敗がつかなかったことから戦国時代の代表的なライバル関係として知られています。
その上杉謙信公を頼れという遺言は、ライバルとしてそれだけ認めていたということなのではないでしょうか。
また、自分の死を三年間隠せという言葉には、それを知った敵の武将から攻め込まれないためだったと考えられます。
どこまでも国のために戦った、武田信玄公らしい名言です。
渋柿は渋柿として使え。継木をして甘くすることなど小細工である。武田信玄

個性をねじ曲げる愚かさを説いた名言「渋柿は渋柿として使え 継木をして甘くすることなど小細工である」。
渋柿には渋柿の、甘柿には甘柿の良さがあるのに、それを全部甘柿に変えてしまうのは間違っているという意味の言葉で、それぞれの長所を活かす大切さを教えてくれますよね。
個性の時代と言われている現代社会だからこそ、マイノリティーをマジョリティーに押し込んでしまうことのないように、多くの方に知っておいてほしい名言です。
為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人の儚き武田信玄

強い意志で行動しなければ何事も実現できないのに、最初から無理と諦めてしまう人の弱さを表した名言「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人の儚き」。
頑張ってほしいという気持ちを持ちながらも、それでも甘えが出てしまう弱い心があることを理解している、器の広い言葉ですよね。
誰もが強い心を持ち続けられるわけではないという前提がある上で、その姿を見守ろうとする、理想的なリーダー像をイメージさせる名言なのではないでしょうか。