ライブハウスなどでライブをする際に「チケットノルマ」という言葉を聞く機会も多いと思います。
今回はこのチケットノルマについてお話します。
- バンド初心者にオススメの曲。簡単で盛り上がる曲
- あなたの推しは?人気の地下アイドル・ライブアイドルまとめ
- 【ネット上で大バズり】夜好性アーティストの聴いておくべき曲まとめ
- 人気邦楽ロックバンドの隠れた名曲・マイナーソング
- シェリル・ノーム starring May'nの人気曲ランキング【2025】
- 邦楽ロックバンドのデビュー曲
- 【高校】文化祭ライブで演奏!盛り上がる邦バンド曲まとめ
- アートコアとは?|アートコアの名曲や定番曲を紹介!
- おすすめの盛り上がるカラオケ。人気のアーティストランキング【2025】
- 約束を歌った名曲。おすすめの人気曲
- 【祝!発表会デビュー】初めてのピアノ発表会におすすめの曲を紹介
- back numberの超人気曲をピアノでカバー!おすすめ楽譜を厳選
- カラオケでもオススメ!ノリのいいテンションが上がる曲
ライブハウスのチケットノルマって?
現在、日本のほとんどのライブハウスでは、当日の公演の出演バンドに「必ず売ってもらいたいチケット枚数」を提示します。
それがチケットノルマです。
例:当日2,000円のライブチケットの場合
15枚がチケットノルマだと、2,000円×15枚=30,000円分のチケットノルマ額が発生します。
チケットノルマの枚数はライブハウスやホールによってさまざまです。
どうしてチケットノルマがあるの?
ライブハウスだけでなく、ホール、野外施設、ドームなどでもチケットノルマはあります。
まず、大前提としてライブ会場にお客さんを呼ぶためにあります。
バンドのライブというのは「演奏者とお客さん」が存在して初めて成り立ちます。
そんな中、ライブには運営費がかかります。
ざっくり上げると、
- 場所代(土地代)
- 機材・楽器代(PA、照明などの設備)
- 当日のスタッフの人件費
- 出演バンドへのギャランティー……など
ライブ会場側(バンド含む)は、お客さんがチケットを購入して入場してもらわないと収益を上げられません。
もし収益を上げられなかった場合、ライブ会場自体の存続も難しくなってくることが多いと思います。
当日の出演バンドはもちろん、イベントの企画者、ライブハウススタッフのそれぞれが協力してこのノルマをクリアしなければなりません。
ノルマを達成できないとどうなるのか?
「チケットノルマ」=「必ず売ってもらいたいチケット枚数」
ライブに課せられてたチケットノルマが20枚で実際売れた枚数が10枚だった場合、残り10枚のチケット代は自腹で支払うことになります。
実際ライブを見にきたお客さんが0人でも支払わなければなりません。
逆にノルマをクリアした場合は、ノルマ以上に売れたチケット代はバンド側の収益になることが多いです(これをチャージバックといいます)。
その比率もさまざまで約50%〜100%はバンドの収益になります。
例えば、ノルマ15枚の2,000円のチケットが20枚売れて、チャージバック50%の場合。
2,000円×5枚×0.5=5,000円となります。
もちろん収益分配は状況によって変わってきます。
ライブでチケットノルマがあるのは日本だけ?
ライブでは、普段体感することができない大きな音量を味わえます。
それを日本国内で実現するためには、設備代、土地代というのは避けて通れません。
そして日本は国土の狭い中、大勢の人が住んでいるので、他の国と比べて都心部は土地の値段が高いというのが現状です。
最低限の収益の確保が必要=チケットノルマ制度は、日本だけの独自のシステムとしてどうしても避けては通れません。
そんな中、会場にお客さんに足を運んでもらうことになるのです。
いきなりチケットノルマを達成するのは無理?
初ライブのバンドにとっては、いきなりたくさんお客さんを動員するのは難しい場合も多いと思います。
まだ知名度のないバンドもそうですね。
当然このノルマは始めから簡単に達成できるものではありませんが、だからといってチケットノルマ制度はなくなりません。
たくさんの人に自分達の作った音楽を届けるためには、何回もライブ活動などを重ねてお客さんを増やしていかなければなりません。
そういった活動が、バンドのモチベーションや目標に繫がり、自身の音楽をもっといいものにしていきます。
- どうやったらお客さんが来てくれるか
- どうやったら、いい音楽が聴ける環境にできるのか
アマチュアバンド、インディーズバンドにとっては、いきなりライブ動員を増やすことは大変難しい問題なのです。
ライブハウスでしか体感できない
生演奏はもちろん、体に響く低音、振動などは普段の日常でなかなか体感できません。
一般のお客さんにとっては、ライブハウスやホールなどでしか味わえない特別な空間になります。
見にきてくれるお客さんにも、その魅力を伝えることができるのが理想です。
ライブハウスは「ライブだけ」のスペースではないことの再認識
ライブハウスには、レンタルスペースという考え方もあります。
レンタルしてるその時間は、ライブ以外にも有効に使えます。
例えば、楽器が自由に演奏できるパーティーでも飲み会でもいいのです!
確実に集客できるようになってからライブハウスに出演する
バンド側がノルマを達成できなかったライブが続いた場合、次のライブの出演のお誘いには乗らないようにしてみるのも一つの方法です。
そしてライブのやり方や場所を変えてみるなどの選択肢を考えてみてください。
集客が難しいようなら、まずはノルマがないスペースからライブをスタートします。
ただし大きい音が出せなかったり、設備が限られてるところもあります。
例:学校、ライブバー、スタジオ…など
集客が確実なものになってからだと、チケットノルマをクリアできる機会も多くなってきます。
最後に
お客さんにどうやったら来てもらえるか、満足してもらえるかは、ライブハウスとバンドがお互い協力し合う必要があります。
チケットノルマ制度をクリアにし「いい音楽」を「いい環境」でもっとたくさんの人に聴いてもらえるためにするためには、いつの時代も課題はたくさんあると思います。
あなたの奏でている音楽がたくさんの人に届くように、応援しております!