バイオリン初心者のための、中古楽器の選び方
「バイオリンやってみたいけれど、ちゃんと続けられるかな?
せっかく買った楽器、無駄にならないかな……?」
バイオリンを始める前に誰もがこんな不安を感じるものですよね。
前回の記事で最近は約3万円ほどで新品のバイオリンセット一式が購入できることをご紹介しましたが「それでも、やっぱりちょっと高いかな……?」と感じる方もいるはず。
そこで今回ご紹介するのが「ネットオークションなどで中古バイオリンを買う」という選択肢です!
オススメのバイオリン有名メーカー&モデルはこの3つ!

「え?
中古のバイオリなんて大丈夫なの?」
と思われるかもしれませんが、きちんと品を見極めさえすれば格安でいいものが手に入りますよ。
ネットオークションで買うとなると当然ながら試奏ができないので、やっぱり有名メーカーに絞って探した方が中古でも外れを引く確率は低くなります。
ということで、国内での有名バイオリンメーカーを3つご紹介します!
まず1つめ。
鈴木バイオリン
国内バイオリンメーカーの老舗中の老舗で、練習用バイオリンとして人気と定評があります。
弦楽器製作100年余りのノウハウを基に常に安定した品質を保っています。
(正規価格は約6万円~)
続いて2つめ。
ピグマリウス
文京楽器が名器と謳われる(うらわれる)ストラディバリを徹底的に研究して作ったモデルです。
日本屈指のバイオリニスト五嶋みどりさんがジュリアード音楽院時代に使っていたものとしても有名です。
(正規価格は約8万円~)
最後に3つめ。
カールヘフナー
創業1887年のドイツ老舗弦楽器メーカーです。
やはり約130年の歴史に裏付けられた安心と安定の品質が魅力です。
(正規価格は約11万円~)
落札前のチェックポイント!
ネットオークションを利用した場合、商品に不具合があっても返品できないということが往々にしてあります。
なので、楽器をネットオークションで買う場合は細心の注意が必要です。
まず出品者が業者なのか素人なのかを確認しましょう。
出品者が業者の場合
出品者が業者の場合、ある程度きちんと整備をしてから出品していることが多いので、中古バイオリンでも2~3万くらいすることが多いようです。
「3万円もしたら新品楽器が買えるじゃん!」と思われるかもしれませんが、3万円で買える新品楽器は無名メーカーの楽器で、ネットオークションで取引されてる3万円の楽器は有名メーカーの中古品であることがほとんどです。
また、どんな有名メーカーの楽器でも中古品となればきちんと音が鳴る状態にするために、最低1〜2万円のメンテナンス代は必ずかかります。
なので、楽器の状態や質にはよりますが、3万円程度で有名メーカーの中古楽器が買えるなら妥当な値段と言えるでしょう。
また、楽器に予期せぬ不具合があった場合は、1週間以内限定で返品に応じてくれることもあるようです。
その辺が業者出品のいいところですね!
出品者が素人の場合
出品者が素人の場合は5千円以下で出品されていることも多く、きちんと選べばかなりお得なお買い物ができます!
でも、返品不可なことが多いので、落札前にきちんと記載されている説明文や写真に目を通し、必要があれば出品者に質問をしましょう。
また、楽器を拭く程度はしてあっても、弦の張替えや弓の張替えなどの初期整備はしていないことがほとんどです。
楽器が手元に届き次第、自分で楽器店に持ち込んで整備をしてもらってください。
さらには、製造年がかなり前の楽器の場合、保存方法によっては見えない部分が痛んでいる可能性があります。
購入後のメンテナンス費用を押さえるためにも、できれば製造年数が浅いものを探した方がいいでしょう。
ちなみに楽器のメーカー名と製造年、あとは楽器のサイズなども楽器内部に貼ってあるラベルを見れば分かります。
ここからのぞくと↓

こんなラベルが貼ってあります↓

素人出品者の場合、楽器内ラベル写真の公開や製造年の記載がなかったりするので、その時は「楽器内部に貼ってあるラベルの写真を撮って公開してくれませんか?」とお願いしてみましょう。
その他に「使用品のため、多少傷が入っています。
あらかじめご了承ください」という注意書きをよく目にしますが、多少の傷でしたら楽器の響きに大きな影響はないので、それはあまり気にしなくて大丈夫です。
ただし、割れている、ひびが入っているレベルの傷は、やはり止めた方がいいでしょう。
バイオリンって大抵の傷・故障はいくらでも直せるし、その後もきちんと使えるのですが、やはり大きな傷の修理にはそれなりのお金がかかりますから初期整備費用が高くなります。
よっぽど気に行ったメーカーの憧れモデル!
でもない限り、大きな傷の入っている楽器は止めておいたほうが無難です。
さて「ネットオークションで賢く中古バイオリンを購入する方法」いかがでしたでしょうか?
次回は「バイオリンの先生を選ぶポイント」を書こうと思います。
お楽しみに!





