バイオリン初心者におすすめの練習曲まとめ
大人になった今でも、いつかバイオリンを優雅に弾きこなしてみたい……そんな風に思われている方は多いのではないでしょうか。
一念発起してバイオリンを購入、さあ実際に弾いてみようとなった際に練習用の選曲はとても重要です。
おもしろみを感じられなかったら楽器練習は続きませんし、かといって難しすぎてもすぐに諦めてしまうかもしれません。
そこで今回の記事では、バイオリン初心者さんの練習にぴったりな曲をまとめてみました!
クラシックの名曲はもちろん、ポピュラー音楽からバイオリン演奏に好まれている人気曲なども含めてピックアップ。
人気曲ばかりですし、初心者向けにアレンジされた楽譜も多く発売されているから安心ですよ。
バイオリン初心者におすすめの練習曲まとめ(1〜10)
序曲すぎやまこういち

クラシック音楽からポップスまで、幅広いジャンルで活躍したすぎやまこういちさん。
すぎやまこういちさんの代表作『ドラゴンクエスト』シリーズで有名なこの曲は、わずか5分で完成させたというエピソードが。
ゲーム音楽の枠を超え、コンサートホールでも演奏される人気曲です。
すぎやまこういちさんは、同じ曲を何度も聴く特性を持つゲーム音楽には、飽きのこない普遍的な魅力が必要だと考えていました。
この曲は、バイオリン初心者の方にもおすすめ。
シンプルながら印象的なメロディは、練習のモチベーションを高めてくれるはずです。
クラシックに興味がある方や、ゲーム音楽ファンにぜひ聴いてほしい一曲です。
パッヘルベルのカノンJohann Pachelbel

『パッヘルベルのカノン』は、バイオリン初心者におすすめの練習曲です。
この楽曲はヨハン・パッヘルベルが作曲し、優雅なメロディーが特徴。
初心者向けにアレンジされた楽譜も多く、カノン形式は独特の調和を楽しみながら演奏の技術を高めることができます。
1968年、ジャン=フランソワ・パイヤール指揮の演奏で広く知られるようになり、今や多くの演奏家によって愛されています。
美しい旋律は、バイオリンの奏でる響きを堪能できるため、練習のやる気を持続させるのに役立つこと間違いありません。
人生のメリーゴーランド久石譲

スタジオジブリの名作映画のテーマ曲を紹介します。
久石譲さんが作曲したこの曲は、ワルツのリズムで人生の流れを表現しています。
映画の中でさまざまな場面で使われ、テンポやリズムの変化で感情を表現しているのが特徴です。
3拍子の曲なので、しっかり拍子に乗るように練習しましょう。
テンポに追いつけなければ、はじめはゆっくりと練習して徐々に早いテンポに近づけていきましょう。
知っている曲だと覚えやすく、練習に取り掛かりやすいのでモチベーションが上がりますね。
スタジオジブリの曲は押さえておいて損はないので、ぜひレパートリーに加えていきましょう!
ホールニューワールドAlan Menken

ディズニー映画『アラジン』の人気曲は、ディズニー・ルネッサンスの象徴的存在アラン・メンケンさんの作品です。
幼少期からピアノとバイオリンに親しんでいたメンケンさんは、1949年7月にニューヨークで生まれ育ちました。
本作は、魔法のじゅうたんに乗って新世界を冒険するアラジンとジャスミンの様子を描いています。
自由と夢への希望に満ち、どこまでも広がる可能性を歌う二人の姿は、聴く人の心に勇気を与えてくれます。
バイオリン初心者の練習曲として、この曲は美しいメロディとリズミカルな部分のバランスが絶妙で、技術向上にも最適です。
ぜひ楽しみながら練習してみてはいかがでしょうか。
ガボット(バッハ作曲)J.S.Bach

バロック音楽の巨匠ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲したこの舞曲は、バイオリン初心者の方にとってぴったりの練習曲かもしれません。
1685年に生まれたバッハは、音楽家の家系に育ち、若くして両親を亡くしましたが、兄のもとで音楽教育を受け続けました。
本作は、軽快でリズミカルな雰囲気を持ち、技巧的な難しさはそれほどありません。
バッハは「音楽は神の栄光と魂の慰めのためにある」と考えていましたが、この曲にもその思いが込められているようです。
楽器を始めたばかりの方や、クラシック音楽に興味を持ち始めた方におすすめです。
ゆっくりと練習を重ねることで、バッハの音楽の奥深さを感じられるはずです。
G線上のアリアJ.S.Bach

バロック音楽の巨匠、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが手掛けた名作。
穏やかな展開や絶妙な和音構成が、上品で優美な雰囲気を醸し出す珠玉の一曲です。
本作は、バッハがコーテン宮廷に仕えていた1731年頃に作曲されたとされています。
美しいメロディーと和声により、多くの聴衆に愛されているこの楽曲。
バイオリン初心者の方にもおすすめで、シンプルな左手の動きに集中しながら、豊かな表現力を磨くことができるでしょう。
結婚式などのセレモニーにも適した、心に響く名曲です。
いつも何度でも木村弓

スタジオジブリの名作映画『千と千尋の神隠し』の主題歌を担当した木村弓さんの楽曲を紹介します。
大阪府出身の歌手・作曲家である木村さんは、16歳でアメリカに単身留学し、カリフォルニア州立大学でピアノを専攻。
帰国後は声楽家を目指しましたが、健康問題で一時断念。
その後、瞑想や身体と心の関係について学びながら、新たな音楽の道を模索しました。
本作は、夢や希望、人生の繰り返しをテーマにした深いメッセージを含んでおり、聴く人の心を癒やし、勇気づける力を持っています。
2001年7月にリリースされたこの曲は、バイオリン初心者の方にもおすすめです。
優しいメロディーと心に響く歌詞で、練習のモチベーションを高めてくれるでしょう。
バイオリンでフラットの曲を練習するには臨時記号の知識が必要です。
音階練習の癖でファにシャープをつけないようにしましょう。
レミファの部分が狭くなります。
メロディー自体はシンプルなのですぐに出来るようになりますよ!
ドイツ民謡かえるのうた

ドイツ民謡を原曲とする日本の童謡『かえるの合唱』は、音楽教育の現場で広く活用されています。
シンプルなメロディと歌詞、そして輪唱形式が特徴で、バイオリン初心者の練習曲としても最適です。
カエルの鳴き声を模倣する部分は、楽しみながら音楽への興味を引き出す要素となっています。
1947年の国定教科書に採択され、世代を超えて親しまれてきました。
本作は、音程やリズムの基本を学びつつ、表現力も磨ける曲です。
バイオリンを始めたばかりの方にもおすすめですよ。
JR東日本の龍ケ崎市駅では、発車メロディとして採用されているそうです。
さんぽ久石譲

アニメ「となりのトトロ」のオープニングテーマです。
「さんぽ」は本来アニメソングですが童謡に分類されることもあり、童謡を集めた曲集にはたいてい収録されています。
幼稚園や小学校での遊戯曲や運動会の行進曲の定番となっていて、教科書にも載っています。
こどもでも楽しく歌えるということは、バイオリンで弾いても練習すればすぐ弾けるようになりますよ。
「わたしは げんき~」という部分で跳躍がありますが、ゆっくり練習して正しい音程を取っていきましょう。
跳ねる感覚は指とボーイングをしっかり一致させるようにしましょう。
ドレミの歌Richard Rodgers

世界中で愛される名曲として知られるこの楽曲は、リチャード・ロジャースさんとオスカー・ハマースタイン2世さんによって1959年に制作されました。
ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の中で最も親しまれている曲の一つで、音楽の基礎を楽しく学べる教育的な側面も持っています。
音階のシラブルを身近な言葉やイメージに結びつけた歌詞は、子供たちにも分かりやすく、音楽の喜びを伝えてくれます。
バイオリン初心者の方にもおすすめの曲で、シンプルな旋律は練習にぴったり。
音楽の楽しさを感じながら、基礎的な演奏技術を身につけることをできることでしょう。
バイオリン初心者におすすめの練習曲まとめ(11〜20)
ちょうちょうスペイン民謡

バイオリン初心者にぴったりな練習曲といえば、ドイツの童謡を原曲とする日本の唱歌がおすすめです。
明るく軽快なメロディーが特徴で、子供たちにも親しまれている本作は、1881年に文部省が発行した『小学唱歌集』初編に掲載されました。
野村秋足が作詞し、蝶が菜の葉から桜の花へと飛び回る様子を描いた歌詞は、自然との調和や季節の移り変わりを感じさせます。
シンプルで親しみやすいメロディーと歌詞で、バイオリンの基本的な演奏技術を身につけたい方に最適です。
優雅な音色を目指して、ゆっくりと丁寧に練習してみましょう。
メヌエット ト長調Ludwig van Beethoven

クラシック音楽の巨匠ベートーヴェンが作曲したこの曲は、バイオリンを始めたばかりの方におすすめです。
優雅なメヌエットの3拍子のリズムに乗って、美しい旋律を奏でていきましょう。
1795年頃に作曲されたこの作品は、ベートーヴェンの初期の作品ながら、その才能が光る名曲です。
繊細で優雅な旋律線が特徴的で、聴く人の心を和ませてくれます。
映画やテレビ番組でも使用されるほど親しみやすい曲なので、練習のモチベーションも上がりますよ。
ゆっくりと丁寧に練習を重ねて、ベートーヴェンの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
My Heart Will Go OnJames Horner

バイオリンを始めたばかりの皆さんに手に取っていただきたいのが、ジェームズ・ホーナーさんによる『My Heart Will Go On』です。
この名曲は多くの人々に愛され、心に響く旋律は演奏する喜びを倍増させます。
シンプルながらも感動的なメロディは、初めてバイオリンを手にした方でもつかみやすく、練習を重ねるうちに確実に上達を実感できることでしょう。
美しい曲がバイオリン演奏の魅力を引き出し、音楽の素晴らしさを再発見するきっかけになるはずです。
愛の挨拶Edward Elgar

イギリスが誇る作曲家、エドワード・エルガーの手による名曲といえばこちらの曲ですよね。
婚約者への想いを込めて作られたその楽曲は、幸せに満ちた温かな雰囲気が漂います。
優美な旋律とともに、愛する人への深い愛情が伝わってきますね。
バイオリンを始めたばかりの方にもぴったりな一曲で、初心者向けのアレンジ譜も多く出版されています。
演奏する際は、左手の動きに気をつけながら、エルガーの想いを感じ取って弾いてみてはいかがでしょうか。
きっと楽しく練習できるはずです。
ユーモレスクAntonín Dvořák

チェコのロマン派音楽の作曲家、アントニン・ドヴォルザークによる軽快な旋律が特徴的な楽曲ですね。
1894年の夏に書かれたこの曲は、ドヴォルザークがアメリカ滞在中に着想を得たものです。
ピアノのために作られましたが、バイオリン編曲版も人気があります。
本作には温かみと懐かしさが込められており、演奏する楽しさを感じられるでしょう。
聴く人の心を豊かにしてくれる魅力的な曲なので、バイオリンの練習にぴったりです。
ヴァイオリニストのフリッツ・クライスラーによる編曲版も有名ですよ。
ひまわり葉加瀬太郎

バイオリンに挑戦される初心者の方にオススメしたいのが、葉加瀬太郎さんによる『ひまわり』です。
この曲は、心が温まるメロディとゆっくりとしたテンポで、バイオリンの響きを存分に楽しめます。
葉加瀬太郎さんはその卓越した演奏技術と作曲能力で知られ、Céline Dionの『To Love You More』など、多彩な曲で聴衆を魅了してきました。
『ひまわり』は、その名が暗示するように、あこがれや希望を音に込め、演奏者にも聴く人にもポジティブなメッセージを発信します。
この作品は、バイオリンの練習を始めたばかりの方にも弾きやすく、楽しさを感じながら技術を磨いていけるでしょう。
ドイツの子守歌ねむれよい子よ庭や牧場に(モーツァルトの子守歌)

ドイツの子守歌として知られるこの曲は、穏やかで優しい旋律が特徴です。
長らくモーツァルトの作品とされてきましたが、実際にはベルンハルト・フリースが作曲し、フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ゴッターが作詞したことが明らかになっています。
18世紀後半に作られたこの曲は、夜の静寂と自然の安らぎを背景に、子供に対して優しく眠りを促す歌詞が印象的です。
本作は、シンプルなメロディーラインと和音進行で構成されており、バイオリン初心者の方でも取り組みやすい曲といえるでしょう。
2005年公開の日本映画『ローレライ』では主題歌として使用され、多くの人々の心に響きました。
クラシック音楽に興味のある方や、穏やかな曲を練習したい方におすすめの1曲です。
エトピリカ葉加瀬太郎

バイオリンを始めたて向けにヴァイオリニスト葉加瀬太郎さんの名曲「エトピリカ」を紹介します。
この曲はバイオリンの曲で、優しく美しく奏でられる音色にうっとりします。
「エトピリカ」のテーマの部分はハイポジションで弾けば音色もいいでしょうが、そうでなくても楽譜より最初はオクターブ下で、気持ちを込めて弾いたらいい雰囲気が出せるのではないでしょうか。
シャープ2個のニ長調はピアノで弾くと「うわ、シャープだ」と思うかもしれませんが、バイオリンの場合は開放弦から音階で弾ける調なので弾きやすいのです。
まずはテーマの部分を繰り返し練習し、少しずつ間奏の部分もチャレンジしましょう。
頑張って練習して再度テーマに戻ってきたときに感動がありますね。
タイスの瞑想曲Jules Massenet

19世紀フランスを代表する作曲家が手掛けたオペラからの一曲です。
優雅で美しいメロディは多くの人の心を捉え、バイオリン演奏の定番曲として親しまれています。
オペラの物語における主人公の心の変化を表現した楽曲で、聴く人の心に静かに語りかけるような力を持っていますね。
初心者向けにアレンジされた楽譜も多く発売されていますから、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
1894年にパリで初演されて以来、多くの人々に愛され続けているこの名曲。
演奏を通じて、曲に込められた深い感情を表現してみてください。
シチリアーナGabriel Urbain Fauré

フランスが誇る作曲家ガブリエル・フォーレの作品は、初めてバイオリンに触れる方にもおすすめです。
1893年に作曲された本作は、もともとモリエールの戯曲のために書かれましたが、後にチェロとピアノ用に編曲されました。
ゆったりとした6/8拍子で、短調の美しいメロディーが特徴的です。
演奏時間は約4分と短めで、技巧的な難しさもないので、バイオリン初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。
フォーレの繊細な感性が表現された本作を通して、クラシック音楽の魅力に触れてみませんか?