90年代ビジュアル系の春ソングまとめ
春の時期になると巷では桜ソングが流れて桜が散ったり出会ったり新生活だったりと、さまざまな春ソングが流れると思います。
しかし、どれもちょっと似たようなテーマで食傷気味じゃありませんか?
桜が散ったり、恋も散ったり、甘ったるくて、テーマは悪くないんですけどもうちょっとインパクトがほしいというか……。
そこでぼくが目をつけたのは90年代の匂いがするビジュアル系の春ソング。
一部00年代もいますけど、大まかに90年代から活動しているビジュアル系の方々を集めました。
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Merry-go-round|桜の満開の木の下で
春という季節より桜の散り際と耽美感(たんびかん)、そして徹底的に病んだ雰囲気を出した曲です。
どこを載せても暗い歌詞、いわゆる名古屋系というビジュアル系のサブジャンルに属するバンドです。
その音楽性は暗く重く、今のビジュアル系に少なからずあるポップさは皆無です。
この曲を聞いて文豪、梶井基次郎の「桜の樹の下には」という短編がモチーフを想起する方もいるでしょう。
そうでなくても「桜の木の下には屍体が埋まっている!」というフレーズだけ聞いたこと有る方も多いかとは思います。
原作はそんな暗い内容ではないのですが、字面のインパクトと響きの良さと切り取ったときの暗さが、ビジュアル系のもともと持つ耽美退廃的な部分とかみ合うのかなと聞いていて感じた次第です。
BUCK-TICK|さくら
ギターのフレーズが印象的なこの作品ですが、BUCK-TICKのこの曲には桜というフレーズは一切出てきません。
しかし、死を思わせるはかない歌詞やギターのアルペジオなどさまざまな要素でなんとなくこのタイトルがしっくり来てしまいます。
そして春という季節の短さにもちょっと切なさを感じるので春ソングとして紹介しました。
ボーカル、櫻井敦司の蠱惑的(こわくてき)ではかなげな歌い方も相まっていますが、この曲は桜=春という単純な図式ではなく春の桜のはかなさや季節の短さからくる寂しさ、大切な人を失った喪失感、これらを総合して桜というタイトルで象徴的に方向性を定めて間接的に表現した楽曲として非常に秀逸なものだと思います。
これらの楽曲はごくごく一部ですし、ビジュアル系といっても今はもっと普通に春らしい曲もたくさんありますが、90年代ビジュアル系というなんとなく暗いイメージの漂う中の春の歌は、現代にあふれる春の歌とは一線を画すものでまた一興ではないかなと思います。
ぜひ、みなさんも自分だけの春ソングを見つけてください。
ライタープロフィール
ライター
アセイ
中学二年のとき、LUNA SEAの再結成ライブに衝撃を受け、音楽、特に90年代のV系にのめり込む。
同じ音楽が語れる友達も出来ないままその後大学生になり、スタジアムからライブハウスまで様々な場所に通いつめ、現在に至る。