【90年代の洋画】主題歌・挿入歌。懐かしの名曲たち
90年代の洋画はメジャーの大作が爆発的なヒットを記録するのと同時進行で、いわゆるミニシアター系の映画が人気を集めていたことが特徴の1つです。
ハリウッドの大作映画であれば、サブカルチャー的な観点で愛されたインディーズの作品であれば、そこには素晴らしい音楽がセットとなっていましたよね。
本稿では、そんな90年代の洋画で使われた主題歌や挿入歌に注目、大御所のミュージシャンが手掛けて大ヒットした楽曲から、インディーズ・シーンのアーティストによる根強い人気を誇る名曲まで、バラエティに富んだラインアップでお届けします。
90年代カルチャーを知る上でも役立つ内容となっていますから、若い映画・音楽ファンも要チェックです!
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【90年代の洋画】主題歌・挿入歌。懐かしの名曲たち(11〜20)
Kiss MeSixpence None The Richer

紅一点のシンガー、リー・ナッシュさんによるキュートなボーカルと「Kiss Me」という歌詞も含めてシンプルで聴けば一発で耳に残る珠玉のメロディ、90年代オルタナティブロック世代流儀の完ぺきなポップソングとして日本でも大ヒットを記録した、アメリカはテキサス出身のクリスチャンロック・バンド、Sixpence None the Richerの『Kiss Me』。
もともとは1997年にリリースされた同名のアルバムに収録されたのが初出で、1998年にシングル・カットされ、全米チャート2位にまで上り詰めた名曲なのですね。
CMなどでも使われていますし、なんと日本語での歌唱バージョンも発表されたこともあって日本ではおなじみの曲ですが、当時のカルチャーを知る人であれば1999年の映画『シーズ・オール・ザット』の主題歌として記憶されている方も多いはず。
90年代後半を代表するティーン向けの名作であり、当時は予想外のヒットを記録したことでも知られています。
映画に出演したフレディ・プリンゼ・Jr.さんとレイチェル・リー・クックさんは『Kiss Me』のMVにも出演していますから、映画未試聴の方はぜひ映画をご覧になった上で、MVをチェックしてみてくださいね。
Kiss from a RoseSeal

DCコミックスの代表的な作品であり、2022年には最新の実写映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が公開された『バットマン』シリーズ。
1990年代には3本の実写映画が公開されていますが、今回取り上げている楽曲『Kiss from a Rose』は、1995年に公開された『バットマン フォーエヴァー』の主題歌です。
前作『バットマン リターンズ』からスタッフとキャストを一新、前作以上のヒットを記録した映画であり、当時は子どもで家族で見に行ったという方も多いのではないでしょうか。
映画のフッテージをふんだんに盛り込んだMVも印象的なこちらの『Kiss from a Rose』は、イギリス出身のソウル~R&Bシンガーソングライターのシールさんが1994年に発表したセカンド・アルバム『Seal』に収録された楽曲で、後にシングル・カットされて映画の主題歌としても起用された大ヒット曲です。
全米チャート1位、全英チャート4位をマーク、第38回グラミー賞において最優秀レコード賞を含む3部門を制覇したシールさんにとっても代表曲と言える名曲なのですね。
3拍子のソウルフルな王道バラードといった趣で、名匠トレヴァー・ホーンさんのプロデュース仕事もさすがの一言ですね。
そんな名曲ですが、実はこの曲はシールさんのデビュー以前に書かれたもので、当時は気に入らずにボツとしたのだとか。
日の目を見て本当に良かったな、とホッとしちゃいますよね。
My Heart Will Go OnCéline Dion

ホイットニー・ヒューストンさんの『I Will Always Love You』と並んで、90年代の洋画の主題歌に起用されたバラードの名作中の名作といえば、セリーヌ・ディオンさんの『My Heart Will Go On』をおいて他にないでしょう。
1997年に公開されて記録的な商業的成功を収めた、ジェームズ・キャメロンさん監督作でレオナルド・ディカプリオさん主演の映画『タイタニック』の主題歌であり、アカデミー歌曲賞やグラミー賞における最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀女性ポップ歌手など主要な部門を総なめにした90年代を代表する大ヒット・バラードです。
『タイタニック』の音楽を担当したジェームズ・ホーナーさんが作曲、セリーヌ・ディオンさんのキャリアの中で最もヒットした楽曲でもあり、日本でも当時は街中で流れていましたね。
この曲で初めて洋楽をチェックするようになった、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
悲劇的なテーマを内包した映画本編のストーリーを思い出しながら、セリーヌさんのすべてを包み込むような伸びやかな美声を聴いているだけで泣けてしまいますね……。
SpeedBilly Idol

70年代英国パンクロック・バンドのジェネレーションXを率いて世に登場、ソロに転じてからはスーパースターとしてシーンを席巻して1980年代に大ヒットを飛ばした永遠の「反逆のアイドル」ことビリー・アイドルさん。
1990年代は商業的な失敗もあって一時期は音楽活動を停止していた時期もあったビリーさんですが、活動停止前の1994年に発表してヒットを飛ばした楽曲が『Speed』です。
タイトル通り、同年に公開されたキアヌ・リーヴスさんとデニス・ホッパーさんが共演した大ヒット映画『スピード』の主題歌で、盟友ギタリストのスティーヴ・スティーヴンスさんによるハードなギター・サウンドとビリーさんの熱唱がストレートにカッコいい、これ以上はないほどに映画の作風と合致したハードロックの名曲!
映画自体も本作が初の監督作となったヤン・デ・ボンさん、主演を務めたキアヌさんや共演したサンドラ・ブロックさんといった面々にとっても出世作となった名作ですから、映画とセットで記憶されている方も多いのではないでしょうか。
この曲を車で聴く際には、スピードの出し過ぎに要注意です!
Can’t Take My Eyes Off Of YouLauryn Hill

メル・ギブソンさんとジュリア・ロバーツさんが共演した1997年のサスペンス映画『陰謀のセオリー』。
そのエンディングロールで流れる『Can’t Take My Eyes Off Of You(邦題:君の瞳に恋してる)』は、フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズが1967年に発表した楽曲を、ローリン・ヒルさんがカバーしたものです。
映画とともに、この楽曲が収録されているローリン・ヒルさんの1998年のアルバム『ミスエデュケーション』も大ヒットを記録。
ちなみに、ローリン・ヒルさんは1993年の映画『天使にラブ・ソングを2』の高校生役で出演するなど女優としても活躍していましたが、このアルバムをきっかけにミュージシャンとしても高い評価を受けることとなりました。
BreathPearl Jam

1990年代の洋楽といえば、オルタナティブロックやグランジと呼ばれたバンドやアーティストたちの登場でロック・シーンが塗り替えられたという重要なトピックが思い出されますよね。
そういったムーブメントを音楽と密接な関係にある映画という芸術が見逃すはずもなく、その象徴的とも言える映画作品が、グランジの発祥の地であるシアトルを舞台として同地ゆかりのバンドたちの音楽がサウンドトラックに大々的にフィーチャーされた『シングルス』です。
『あの頃ペニー・レインと』などの作品で知られるキャメロン・クロウさんが監督を務め、1992年というグランジ全盛期に公開された『シングルス』のサウンドトラックは、そのまま当時のシアトルの音楽シーンをパッケージしたものとして楽しめるのですが、そのトップを飾る楽曲がパール・ジャムの『Breath』です。
初期の彼ららしい、ダイナミックな往年のハードロックをオルタナティブロック~グランジ世代流儀のヘビーなサウンドとして表現した名曲であり、オリジナル・アルバムには収録されていないことでも知られています。
先述したサウンドトラック、もしくはパール・ジャムのベスト・アルバムで聴けますからぜひチェックしてみてください!
【90年代の洋画】主題歌・挿入歌。懐かしの名曲たち(21〜30)
The Lost WorldJohn Williams

シリーズ2作目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を彩る、とても野性的で冒険心に満ちた楽曲です。
前作のきらびやかな雰囲気とは打って変わって、冒頭部分では打楽器が不穏なリズムを刻み、聴く人を一気に作品の世界観へと誘います。
ジョン・ウィリアムズさんによるこの楽曲は、危険な探検を予感させるメロディは、同時に島の神秘性を際立たせますね。
映画のスリリングな世界観を見事に表現しているといえるでしょう。
恐竜たちが潜む島の緊張感を音楽で追体験したい人にはたまらない1曲かもしれません。





