【90年代の洋画】主題歌・挿入歌。懐かしの名曲たち
90年代の洋画はメジャーの大作が爆発的なヒットを記録するのと同時進行で、いわゆるミニシアター系の映画が人気を集めていたことが特徴の1つです。
ハリウッドの大作映画であれば、サブカルチャー的な観点で愛されたインディーズの作品であれば、そこには素晴らしい音楽がセットとなっていましたよね。
本稿では、そんな90年代の洋画で使われた主題歌や挿入歌に注目、大御所のミュージシャンが手掛けて大ヒットした楽曲から、インディーズ・シーンのアーティストによる根強い人気を誇る名曲まで、バラエティに富んだラインアップでお届けします。
90年代カルチャーを知る上でも役立つ内容となっていますから、若い映画・音楽ファンも要チェックです!
- 【映画音楽】洋画のテーマ曲。心に残るあの名曲・人気曲
- 【2026】あの名シーンをもう一度…おすすめの洋画主題歌・挿入歌
- 【洋画】感動的な映画の主題歌。泣けるテーマソングまとめ
- 【名曲ぞろいのサウンドトラック】映画『タイタニック』の主題歌・挿入歌
- 映画音楽の名曲。ハリウッドの名作から邦画まで
- 邦画の主題歌・挿入歌。日本の映画音楽の名曲、人気曲
- 名曲ばかり!90年代にヒットした洋楽バラードソング
- 【邦楽ロック】90年代を彩った不朽の名曲。懐かしのヒット曲
- 【初心者向け】90年代を代表する洋楽ヒット曲・人気曲まとめ
- ピアノで演奏される・演奏したい映画音楽まとめ
- 【Back to 90's!】1990年代にヒットした洋楽のダンスミュージック
- 90年代J-POPの名バラード。懐かしの大ヒット曲・人気曲
- 【2026】最新の映画音楽の名曲・人気曲まとめ
【90年代の洋画】主題歌・挿入歌。懐かしの名曲たち(1〜10)
Born SlippyUnderworld

ハリウッドの大作映画だけではなく、いわゆる単館系とも呼ばれるミニシアターで上映されるタイプの映画が大いに盛り上がったのも90年代洋画カルチャーの特徴です。
そういった作品にはオルタナティブ系やインディーズのアーティストやバンドの楽曲が使われて人気を集めましたが、1996年に公開されたイギリス映画『トレインスポッティング』はまさにその最もたるタイトルの1つでしょう。
破滅的なライフスタイルを過ごすスコットランドの若者たちを衝撃的な映像で描き、かつて渋谷のミニシアター界をけん引したシネマライズにおいて8週間に及ぶロングランを記録して当時のミニシアターの歴史にその名を刻んだ名作中の名作です。
無名時代のユアン・マクレガーさんの出世作としても知られ、新旧のアーティストが参加したサウンドトラックも高い評価を得ています。
中でも、映画のラスト・シーンで流れるテクノ・ミュージックの代表的なユニットであるアンダーワールドによる『Born Slippy』は、彼らの出世作にしてテクノの歴史に残る大名曲。
実はこの曲、映画でも使われてよく知られているバージョンは、1995年にリリースされた『Born Slippy』のB面曲『Born Slippy Nuxx』なのですね。
現在はこちらのバージョンが事実上『Born Slippy』として表記されています。
Miss MiseryElliott Smith

インディペンデント映画で人気を博し、ハリウッドに進出後も独自のスタイルで名作を生み出し続けている名匠ガス・ヴァン・サントさんが監督、無名時代のマット・デイモンさんが出演だけではなく映画の脚本も執筆した1997年公開の『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は、アカデミー賞やゴールデングローブ賞において脚本賞を受賞、共演したロビン・ウィリアムズさんがアカデミー助演男優賞を受賞するなど高い評価を得た名作です。
その名作の主題歌として起用されたのが、当時は知る人ぞ知るアーティストだったエリオット・スミスさんの楽曲『Miss Misery』なのですね。
スミスさんらしい美しいメロディと内省的かつさまざまな暗喩を用いた歌詞を軸とした見事なポップソングであり、こういう曲が映画の主題歌として起用されるのも90年代らしさと言えるかもしれません。
34歳の若さで亡くなったエリオット・スミスさんは今でこそ伝説的なシンガーソングライターとして若い音楽ファンからもリスペクトされる存在ですが、ヒートマイザーというバンドでの活動と、ソロとしてインディーズで2枚のアルバムを出しただけのスミスさんに、直々にサウンドトラックの依頼をしたガス・ヴァン・サントさんの審美眼の確かさに驚かされます。
スミスさんはこの楽曲をきっかけとして知名度を上げ、メジャーへと進出を果たします。
そのことが彼にとって幸せであったかどうかは何とも言えませんが……。
It Must Have Been LoveRoxette

リチャード・ギアさんとジュリア・ロバーツさんが主演を務めたロマンティック・コメディの名作『プリティ・ウーマン』と言えば、誰もが一度は耳にしたことがあるロイ・オービソンさんによる主題歌『Oh, Pretty Woman』を思い出される方が多いかもしれません。
今回紹介するのは、スウェーデン出身のデュオであるロクセットがによる、映画の劇中歌として起用されて大ヒットを記録した『It Must Have Been Love』です。
もともとは1987年にクリスマスソングとしてリリースされたのがオリジナル・バージョンなのですが、映画の劇中歌として再レコ―ディング、歌詞もクリスマスの文字を変更して改めて発表されたという経緯があるのですね。
すでに本国スウェーデンにおいて人気グループであった彼女たちにとって世界的な知名度を獲得するきっかけとなった楽曲であり、全米チャート1位をマーク、日本でも『愛のぬくもり』という邦題で短冊シングルCDもリリースされました。
伸びやかなハイトーンが心地良いメロディと、バラードながら力強いリズムと耳に残るギターのシンプルなフレーズが印象深い名曲ですね。
この曲が劇中のどこで流れるのかを知っている方であれば、曲を聴くたびに映画の場面を思い出しておもわずぐっときてしまうことでしょう。
Til I Hear It From YouGin Blossoms

1990年代にレコード屋に通いつめていた方はもちろん、2020年代の現在においてもレコードに愛着があってショップに買いに出かけるという若い世代にも共感を呼びそうな名作映画『エンパイア・レコード』。
1995年に公開され、エアロスミスのスティーヴン・タイラーさんの娘で『アルマゲドン』などで知られるリヴ・タイラーさんが、10代の頃に出演した映画としても知られており、個性豊かな店員を演じる俳優たちの演技と学園祭のようなノリのストーリー展開は、細かいことは抜きにして楽しい気持ちにさせられますよね。
レコード・ショップが舞台ということもあり、本作のサウンドトラックには多くの90年代の洋楽が収録されています。
メジャーどころというよりは、インディ~オルタナティブロックにカレッジロック系のアーティストやバンドが多く、当時の洋楽シーンを深く知りたい方にもオススメなのですね。
今回はサウンドトラックの1曲目に収録された、ジン・ブロッサムズの名曲『Till I Hear It From You』を取り上げましょう。
ハードなグランジやオルタナティブロックが売れていた90年代において、爽やかなギター・サウンドで大ヒットを飛ばした彼らが1995年に発表した楽曲で、サウンドトラックのリードシングルとして人気を集めました。
哀愁を帯びたイントロのギターのアルペジオと切ないメロディを聴いていると、思わずノスタルジックな気持ちにさせられます。
I Can See Clearly NowJimmy Cliff

2022年2月、北京五輪開催を記念して日本テレビ系「金曜ロードショー」にて名作映画『クール・ランニング』が放送され、SNSなどで話題を集めたことは記憶に新しいですよね。
1993年に公開された『クール・ランニング』はジャマイカのボブスレー選手団の実話を映画化したもので、コメディタッチの作風で笑いあり涙ありの映画として今も根強い人気を誇る作品です。
ジャマイカのチームをテーマとしていることもあって、劇中では多くのレゲエ・サンドが起用されているというのも特徴的で、夏っぽいレゲエと雪景色という一見相反するコントラストが見ていて不思議とマッチしているというのも楽しいですよね。
そんな名作映画の主題歌は、ジャマイカ人レゲエ・シンガーの生き字引、ジミー・クリフさんの『I Can See Clearly Now』です。
オリジナル・バージョンはアメリカ出身でレゲエ・シンガーとして大成したジョニー・ナッシュさんが1972年に自らが作曲などを手掛けて発表したもので、スタンダードナンバーとして愛されている名曲なのですね。
歌詞はさまざまな解釈が可能なものではあるのですが、映画のテーマはもちろん、ジミーさんの優しげな歌声とメロディにあふれるポジティブなバイブスも含めて「希望を持って前を向いて生きる」といった形で受け止めましょう。


