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90年代のラッパー。USヒップホップ黄金期に活躍したアーティスト

1980年代中頃から1990年代にかけてのアメリカのヒップホップシーンは黄金期と呼ばれており、この時期に活躍したアーティストが現代のヒップホップに及ぼした影響は計り知れません。

ヒップホップが好きなら必ず聴いておくべき名曲や、知っておくべきアーティストが目白押しなのです!

そこでこの記事では、ヒップホップ黄金期の中でも1990年代に焦点を当て、この時期に活躍したラッパーやグループを一挙に紹介していきますね。

ヒップホップ初心者の方はもちろん、すでにヒップホップにハマっている方もあらためてチェックしてみてくださいね!

90年代のラッパー。USヒップホップ黄金期に活躍したアーティスト(1〜10)

U Can’t Touch ThisMC Hammer

90年代の音楽シーンを鮮やかに彩ったアメリカのラッパーで、自身の音楽キャリアを海軍除隊後にスタートさせたエムシー・ハマーさん。

1986年に自主制作したアルバム『Feel My Power』は6万枚以上のヒットを記録し、1990年にはアルバム『Please Hammer Don’t Hurt ‘Em』で全米1,000万枚以上の大ヒットを果たしました。

グラミー賞では3部門を受賞し、アメリカン・ミュージック・アワードでも7回の受賞歴を持つ実力派です。

ポップラップの先駆者として、キャッチーなフックと多数のダンサーを引き連れたエネルギッシュなパフォーマンスで一世を風靡。

華やかな衣装と独特のダンススタイルは、ヒップホップとポップスの新たな可能性を切り開きました。

ダンスミュージックとヒップホップの融合に興味がある方におすすめのアーティストです。

Ice CubeIce Cube

ギャングスタラップを作り上げたグループ、エヌ・ダヴリュー・エー。

日本でも大人気のクルーですね。

アイス・キューブさんはそんなエヌ・ダヴリュー・エーの元メンバーで、インテリジェンスを感じさせるハイセンスなラップで1990年代にビッグチューンを連発していました。

現在は俳優としての活動のほかに、若手のプロデュースにも積極的に取り組んでいます。

マルチな活動をおさめたラッパーとしては、パイオニアとも言える存在です。

Straight Outta ComptonN.W.A

N.W.A. – Straight Outta Compton (Official Music Video)
Straight Outta ComptonN.W.A

1980年代後半、アメリカのロサンゼルス郊外コンプトンから台頭したN.W.Aは、ギャングスタ・ラップという新しいジャンルを確立したパイオニアです。

ストリートの現実を容赦なく描写する彼らの楽曲は、当時のメディアや政府から批判を浴びながらも、多くの若者たちの心を掴みました。

1987年にRuthless Recordsからデビューを飾り、アルバム『Straight Outta Compton』は商業的にも大きな成功を収めました。

イージー・Eさん、ドクター・ドレーさん、アイス・キューブさんなど、後にソロで大成功を収めるメンバーを輩出し、2016年にはロックの殿堂入りも果たしています。

社会批判的な歌詞と革新的なサウンドで、現代のヒップホップシーンの礎を築いたN.W.Aの音楽は、リアルな表現に共感を覚える音楽ファンにお勧めです。

90年代のラッパー。USヒップホップ黄金期に活躍したアーティスト(11〜20)

Hip Hop HoorayNaughty By Nature

Naughty by Nature – Hip Hop Hooray (Official Music Video)
Hip Hop HoorayNaughty By Nature

1986年にアメリカ・ニュージャージー州で結成されたノーティ・バイ・ネイチャーは、イーストコースト・ヒップホップシーンを代表するグループです。

クイーン・ラティファさんの支援を受け、1991年に鮮烈なデビューを果たしました。

メンバーのトリーチさん、ヴィン・ロックさん、DJケイ・ジーさんによる巧みなラップとキャッチーなメロディの融合は、多くのリスナーを魅了し続けています。

1996年にはグラミー賞の最優秀ラップ・アルバム賞を受賞。

アルバム『Poverty’s Paradise』で栄誉ある初代受賞者となり、ヒップホップ界に大きな足跡を残しました。

2パックとの親交も深く、パーティーアンセムから社会派まで幅広い楽曲を手がけたグループは、90年代ヒップホップの黄金期を象徴する存在として、今なお高い評価を得ています。

ダンサブルなビートとスキルフルなラップを求めるリスナーにおすすめの一組です。

You Got Me ft. Erykah BaduThe Roots

フィラデルフィアの地下シーンで活動を始めたザ・ルーツは、生演奏にこだわったアプローチで独自の存在感を示してきました。

1987年の結成以来、サンプリングに頼らず、ヒップホップにジャズやソウル、ファンクを融合させた革新的なサウンドを追求しています。

1993年に自主制作アルバム『Organix』でデビューを飾り、その後メジャーデビューを果たしたアルバム『Do You Want More?!!!??!』から着実に評価を重ねてきました。

グラミー賞を複数回受賞し、2011年にはジョン・レジェンドとのコラボレーションアルバム『Wake Up!』で最優秀R&Bアルバム賞を獲得。

2009年からはジミー・ファロンのテレビ番組でハウスバンドを務め、その実力を証明し続けています。

ヒップホップと生演奏の新しい可能性を探求したい音楽ファンにぜひお勧めしたいグループです。

The Jump OffLil’ Kim

1990年代のヒップホップシーンに革新的な存在感を放ったアメリカのリル・キムさん。

イーストコースト・ヒップホップとダーティ・ラップを融合させた独自のスタイルで、ジュニア・マフィアのメンバーとしてデビューを飾りました。

1995年にアルバム『Conspiracy』でシーンに躍り出ると、翌年のソロアルバム『Hard Core』はダブルプラチナを獲得。

2001年には『Lady Marmalade』のカバーでグラミー賞を受賞し、その圧倒的な存在感を示しました。

挑発的な歌詞と大胆なファッションセンスで、女性アーティストの新境地を切り開いた彼女の楽曲は、音楽的な創造性を追求するリスナーにおすすめです。

On My BlockScarface

サザン・ヒップホップのパイオニアとして知られる米国テキサス州ヒューストン出身のスカーフェイスさん。

1989年にラップ・ア・ロット・レコードと契約を結び、伝説的なヒップホップグループ「ゲトー・ボーイズ」のメンバーとして活動を開始しました。

1991年にアルバム『Mr. Scarface Is Back』でソロデビューを果たし、以降も数々の名盤を世に送り出しています。

2001年のソース・アワードでは「リリシスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

重厚な低音ボイスと内省的なリリック、そして社会問題を描写する卓越したストーリーテリング能力は、多くのアーティストに影響を与えました。

その功績は、2016年6月26日に「Scarface Day」としてヒューストン市に制定されるほど。

ギャングスタ・ラップやサザン・ヒップホップに魅かれる方にぜひお勧めしたいアーティストです。