【ジョン・ケージ】ピアノ曲?前衛芸術家が手掛けた奇想天外な作品
アメリカの作曲家、詩人、思想家、さらに自然への興味からのめり込んだキノコの研究者としても活動した異色の音楽家、ジョン・ケージ。
ピアノの弦の間にゴムや金属を挟んだり、数分間もの間ふたの閉まったピアノの前に座ったりといった、音楽作品らしからぬ要素を取り入れた実験的作品で知られる作曲家としてご存じの方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなジョン・ケージの作品のなかからピアノ曲をピックアップ!
といっても、なかにはピアノ作品と呼べるのか少々疑問なものも……。
ぜひ、人とは違う視点でまわりを見つめ音楽を創造したジョン・ケージの世界を楽しみながらご覧ください。
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【ジョン・ケージ】ピアノ曲?前衛芸術家が手掛けた奇想天外な作品(11〜20)
エチュード・オーストラルズJohn Cage

独創的な精神を持ち、芸術と音楽の世界に革新をもたらしたジョン・ケージ。
彼が1974年から1975年にかけて作曲した『エチュード・オーストラルズ』は、南半球の星空を描いた星図から着想を得ています。
従来の和音に基づかない、独立した二つの手による「デュエット」を構想したこの曲は、調和的でない音楽において調和がどのように生じ得るかを探求した意欲作です。
演奏者の裁量に委ねられた音の選択は、聴き手に新しい聴き方を提案しています。
ピアノ音楽の可能性を押し広げるこの曲は、現代音楽に造詣が深く、探究心旺盛な人にぜひオススメしたい作品です。
7つの俳句 第1番John Cage

アメリカの前衛芸術家ジョン・ケージの作品『7つの俳句 第1番』は、1951年から1952年にかけて作曲されたピアノ独奏曲です。
この作品では、アジア文化や哲学からの影響を反映し、俳句の形式にのっとって5-7-5の音符の長さの関係で各楽章が構成されています。
ケージは作曲にあたり、偶然の操作に基づくチャート技法を用い、静寂を音楽的に取り入れることで、既存の枠組みを超えた表現を目指しました。
本作は彼の人生のさまざまな人物にささげられた作品であり、無音の中から生まれる不思議な音の断片が印象的です。
20世紀音楽に興味のある方はもちろん、現代アートに関心のある方にもぜひ聴いていただきたい作品です。
メタモルフォシス(変容)第1番John Cage

前衛音楽の旗手として知られるジョン・ケージが1938年に作曲したピアノ曲『メタモルフォシス』。
変奏をせずに、行列の断片のみで構成する、独特な手法が用いられています。
音列主義と対位法を駆使した、彼の実験的なアプローチが色濃く表れた作品といえるでしょう。
一般的な楽曲のような、親しみやすいメロディやハーモニーは感じられませんが、非伝統的な音の響きに心を傾けることで、新たな音楽体験を味わえるはず。
現代音楽に興味のある方や、ケージの革新的な作風に触れてみたい方にオススメの1曲です。
0分00秒John Cage

20世紀を代表する前衛音楽家、ジョン・ケージ。
彼が生み出した革新的な作品のなかでも特に異色なのが『0分00秒』です。
演奏者に「任意の行動」を指示するというこの曲は、音楽の定義そのものに疑問を投げかけています。
一見すると何の音も奏でないこの作品ですが、演奏中に聴こえる環境音や、観客の反応、演奏者の存在感、そのすべてを「音楽」と捉えるケージの思想が凝縮されているのです。
私たちが普段意識せずに聴き流している「静寂」のなかに、かけがえのない音楽が隠れているのかもしれません。
ケージの作品を通して、音楽の新しい可能性に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
OneJohn Cage

ジョン・ケージは、20世紀を代表するアメリカの作曲家であり、前衛音楽の分野で独創的な作品を生み出しました。
彼は不確定性の要素を取り入れた音楽や、『4分33秒』のような革新的なサイレントピース で知られています。
ケージの晩年の作品『One』シリーズでは、「時間枠」と呼ばれる独自の作曲技法が用いられ、演奏者に一定の自由度が与えられることで、アナーキズム的な空間が生まれます。
限られた音響要素から成る長大な作品は、日常の中の音への意識を喚起し、聴き手に新しい音楽体験をもたらしてくれるでしょう。
現代音楽に興味のある方には、ぜひ一度触れていただきたい作品です。
おわりに
「そもそもそれは音楽といえるの?」という疑問を抱く方も多いであろう、ジョン・ケージの世界。
ジョン・ケージには世界がどう見えていたのか、世界にあふれる音楽がどう聴こえていたのか気になる方は、ぜひ作品に触れながら、彼の世界観を追体験してみてください。


