【ジョン・ケージ】ピアノ曲?前衛芸術家が手掛けた奇想天外な作品
アメリカの作曲家、詩人、思想家、さらに自然への興味からのめり込んだキノコの研究者としても活動した異色の音楽家、ジョン・ケージ。
ピアノの弦の間にゴムや金属を挟んだり、数分間もの間ふたの閉まったピアノの前に座ったりといった、音楽作品らしからぬ要素を取り入れた実験的作品で知られる作曲家としてご存じの方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなジョン・ケージの作品のなかからピアノ曲をピックアップ!
といっても、なかにはピアノ作品と呼べるのか少々疑問なものも……。
ぜひ、人とは違う視点でまわりを見つめ音楽を創造したジョン・ケージの世界を楽しみながらご覧ください。
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【ジョン・ケージ】ピアノ曲?前衛芸術家が手掛けた奇想天外な作品(11〜20)
エチュード・オーストラルズJohn Cage
John Cage – Etudes Australes (1974-1975)

独創的な精神を持ち、芸術と音楽の世界に革新をもたらしたジョン・ケージ。
彼が1974年から1975年にかけて作曲した『エチュード・オーストラルズ』は、南半球の星空を描いた星図から着想を得ています。
従来の和音に基づかない、独立した二つの手による「デュエット」を構想したこの曲は、調和的でない音楽において調和がどのように生じ得るかを探求した意欲作です。
演奏者の裁量に委ねられた音の選択は、聴き手に新しい聴き方を提案しています。
ピアノ音楽の可能性を押し広げるこの曲は、現代音楽に造詣が深く、探究心旺盛な人にぜひオススメしたい作品です。
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おわりに
「そもそもそれは音楽といえるの?」という疑問を抱く方も多いであろう、ジョン・ケージの世界。
ジョン・ケージには世界がどう見えていたのか、世界にあふれる音楽がどう聴こえていたのか気になる方は、ぜひ作品に触れながら、彼の世界観を追体験してみてください。