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【ジョン・ケージ】ピアノ曲?前衛芸術家が手掛けた奇想天外な作品

アメリカの作曲家、詩人、思想家、さらに自然への興味からのめり込んだキノコの研究者としても活動した異色の音楽家、ジョン・ケージ。

ピアノの弦の間にゴムや金属を挟んだり、数分間もの間ふたの閉まったピアノの前に座ったりといった、音楽作品らしからぬ要素を取り入れた実験的作品で知られる作曲家としてご存じの方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんなジョン・ケージの作品のなかからピアノ曲をピックアップ!

といっても、なかにはピアノ作品と呼べるのか少々疑問なものも……。

ぜひ、人とは違う視点でまわりを見つめ音楽を創造したジョン・ケージの世界を楽しみながらご覧ください。

【ジョン・ケージ】ピアノ曲?前衛芸術家が手掛けた奇想天外な作品(1〜10)

プリペアドピアノのためのソナタとインターリュード「ソナタ 5」John Cage

John Cage – Sonata V (from Sonatas and Interludes) – Inara Ferreira, prepared piano
プリペアドピアノのためのソナタとインターリュード「ソナタ 5」John Cage

ジョン・ケージは、アメリカを代表する先鋭的な作曲家です。

彼の音楽は、伝統的な枠組みを超えて、偶然性や環境音など、独特な要素を積極的に取り入れることで知られています。

『プリペアドピアノのためのソナタとインターリュード』は、彼の代表作の1つで、特殊な手法で音色を変化させた「プリペアド・ピアノ」を使用しています。

この手法により、ピアノから予想外の音やノイズが生み出され、まるで打楽器のような多彩な響きが楽しめます。

前衛音楽に興味がある方はもちろん、音の持つ無限の広がりを感じてみたい方にもオススメの作品です。

John Cage

20世紀の前衛音楽を代表するジョン・ケージは、不定性音楽や電子音楽の開拓者として知られ、従来とは異なる楽器の使用法に挑戦した異色の作曲家です。

彼の1948年の作品『夢』は、ダンサーのメルス・カニングハムとのコラボレーションにより生まれたピアノ曲で、リズミカルな構造に従いながらも、持続する共鳴音によって穏やかでめい想的な雰囲気を醸し出します。

静ひつな音の中に深い思索の世界が広がるこの曲は、現代音楽に興味のある方はもちろん、日常に新たな感覚をもたらしたい全ての人にオススメしたい作品です。

易の音楽John Cage

アメリカの前衛音楽家ジョン・ケージは、20世紀の音楽界に大きな革新をもたらした異色の作曲家です。

『易の音楽』は、中国の古典『易経』に基づいて音の選択や構成を決定するという、前衛的かつ実験的なアプローチが用いられてた作品。

一音一音の偶然性が生み出すユニークな響きは、西洋音楽の伝統から大胆に踏み出した、ケージならではの音楽観を体現しているようです。

現代音楽に興味のある方はもちろん、既成概念にとらわれない斬新な音の世界を味わいたい方にもオススメの作品です。

【ジョン・ケージ】ピアノ曲?前衛芸術家が手掛けた奇想天外な作品(11〜20)

エチュード・オーストラルズJohn Cage

独創的な精神を持ち、芸術と音楽の世界に革新をもたらしたジョン・ケージ。

彼が1974年から1975年にかけて作曲した『エチュード・オーストラルズ』は、南半球の星空を描いた星図から着想を得ています。

従来の和音に基づかない、独立した二つの手による「デュエット」を構想したこの曲は、調和的でない音楽において調和がどのように生じ得るかを探求した意欲作です。

演奏者の裁量に委ねられた音の選択は、聴き手に新しい聴き方を提案しています。

ピアノ音楽の可能性を押し広げるこの曲は、現代音楽に造詣が深く、探究心旺盛な人にぜひオススメしたい作品です。

7つの俳句 第1番John Cage

アメリカの前衛芸術家ジョン・ケージの作品『7つの俳句 第1番』は、1951年から1952年にかけて作曲されたピアノ独奏曲です。

この作品では、アジア文化や哲学からの影響を反映し、俳句の形式にのっとって5-7-5の音符の長さの関係で各楽章が構成されています。

ケージは作曲にあたり、偶然の操作に基づくチャート技法を用い、静寂を音楽的に取り入れることで、既存の枠組みを超えた表現を目指しました。

本作は彼の人生のさまざまな人物にささげられた作品であり、無音の中から生まれる不思議な音の断片が印象的です。

20世紀音楽に興味のある方はもちろん、現代アートに関心のある方にもぜひ聴いていただきたい作品です。

メタモルフォシス(変容)第1番John Cage

前衛音楽の旗手として知られるジョン・ケージが1938年に作曲したピアノ曲『メタモルフォシス』。

変奏をせずに、行列の断片のみで構成する、独特な手法が用いられています。

音列主義と対位法を駆使した、彼の実験的なアプローチが色濃く表れた作品といえるでしょう。

一般的な楽曲のような、親しみやすいメロディやハーモニーは感じられませんが、非伝統的な音の響きに心を傾けることで、新たな音楽体験を味わえるはず。

現代音楽に興味のある方や、ケージの革新的な作風に触れてみたい方にオススメの1曲です。

0分00秒John Cage

John Cage: 0’00’’ (4’33’’ No.2) – performed by Hiroshi Yokoyama
0分00秒John Cage

20世紀を代表する前衛音楽家、ジョン・ケージ。

彼が生み出した革新的な作品のなかでも特に異色なのが『0分00秒』です。

演奏者に「任意の行動」を指示するというこの曲は、音楽の定義そのものに疑問を投げかけています。

一見すると何の音も奏でないこの作品ですが、演奏中に聴こえる環境音や、観客の反応、演奏者の存在感、そのすべてを「音楽」と捉えるケージの思想が凝縮されているのです。

私たちが普段意識せずに聴き流している「静寂」のなかに、かけがえのない音楽が隠れているのかもしれません。

ケージの作品を通して、音楽の新しい可能性に思いをはせてみてはいかがでしょうか?