失敗しないカーオーディオの選び方。スピーカー編
皆さん、愛車の音響環境に満足されていますか?
カーオーディオの選び方は千差万別で、目的の音にするためにはさまざまな条件を知っておく必要があります。
今回はスピーカーについて紹介したいと思います。
「お気に入りの音楽を車の中でもいい音で楽しみたい!」「好みの音に車内の音響システムを改造したい!」「でもどれを選べばいいの?」
そうお考えの方にとって参考になれば幸いでございます。
カーオーディオの選び方。
スピーカー編

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純正スピーカーの音質に満足しない方の多くが、初めにとりかかるのがスピーカー交換です。
一般的にはドア内のミッドウーファーと、ミラー裏やダッシュボードに埋め込まれたツイーターを交換します。
ドア内のミッドウーファーは、日本車ならば16cmや17cmサイズが多く、輸入車ならば13cmや楕円形などもあり、形状やサイズはさまざまです。
日本のスピーカーメーカーは高音域の再生に優れている、アメリカのスピーカーメーカーは低音域の再生に優れている、ヨーロッパのスピーカーメーカーは個性的な音色が多いなど、メーカーによって「主張」「個性」がさまざまなことに加え、同じメーカーでもグレードによって性格が異なるなど、好みと条件に合うスピーカーは簡単に見つかりません。
それでは、スピーカー選びの基本的なポイントを説明します。
スピーカー(ミッドウーファー)のサイズ

魅力を感じたスピーカーを購入して、いざ取付けの際に適合不可!
という残念なことが起こらないように、まずは純正スピーカーのサイズに近い製品を選ぶことをオススメします。
ミッドウーファーが純正サイズに近いと、少ない加工で設置するこtができて、ショップ依頼の際に施工費用を抑えることができます。
また純正の外観を損なわない「インナー施工」が可能です。
純正サイズよりも大型のミッドウーファーを設置する場合、スピーカー台座(バッフルボード)の作製や、内張りを切除してスピーカーを外部に露出させる「アウター施工」が必要となり、スピーカーの露出度が高まる分、音質面では有利になるものの、純正の外観を損ねることや施工費用の上昇などのデメリットがあります。
セパレートスピーカーとコアキシャルスピーカー

ドア設置用スピーカーは、ツイーター(高音再生用スピーカー)とミッドウーファー(低音再生用スピーカー)を組み合わせた2ウェイスピーカーが主流ですが、2ウェイスピーカーにはツイーターとミッドウーファーが分割した「セパレートタイプ」と、ツイーターがミッドウーファーの中央に固定された「コアキシャルタイプ」の2種類が存在します。
セパレートタイプはツイーターをダッシュボード上に設置するなどして、音の場を上げて臨場感を出すことができて音質面で有利です。
コアキシャルタイプはツイーターがドア内に設置されてしまうため、同軸ゆえに音のまとまりは得られるものの、臨場感ではセパレートタイプに敵いません。
一般的にセパレートタイプは音質重視、コアキシャルタイプはコスト重視でラインナップしているメーカーが多く、音質を優先させるならセパレートタイプがオススメです。
好みの音色

設置条件を絞った後はスピーカーの音色です。
これは実際に聴いてみないと判断が難しいですが、カーオーディオショップの施工事例やDIYユーザーの声を聞くなどで、ある程度まで候補を絞ることができると思います。
参考までに私の意見を述べますと、低音豊かで派手な鳴り方が好きならアメリカのJL audioやRockford fosgate、ギターや女性ボーカルの生々しさを求めるならイスラエルのMorelが良いと思います。
選定に迷う方は、アルパインやカロッツェリアなど日本メーカーのスピーカーから始めてみる、というのも一つの手段です。
組み合わせるパワーアンプとのマッチング

スピーカーセットには「能力を発揮する為にどの程度の電力が必要か」という定格入力が記載されています。
定格入力値は製品により異なり、50ワットの品もあれば1000ワットの品もあります。
例えば選んだスピーカーセットの定格入力が150ワットで、組み合わせるパワーアンプの定格出力が50ワットの場合、スピーカーの能力を発揮できにくい「パワー不足」となってしまい、車のエンジンで例えるなら、トラックの車体を軽自動車のエンジンで動かすような状態となってしまいます。
組み合わせるパワーアンプの出力を考慮した上で、スピーカーを選んで下さい。
最後に
高額なスピーカーセットでも、設置手法や環境によって高音質が得られない場合があります。
各設置条件を確認した上で選ぶことが大切です。






