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【グラズノフのピアノ曲】民族主義と国際主義を融合した革命児による名作

1865年にロシア帝国サンクトペテルブルクに生まれ、作曲家、音楽教師、指揮者として活躍したロシアの作曲家、アレクサンドル・グラズノフさん。

彼は、革命後のロシアにおいて民族主義と国際主義を融合させた重要人物として知られており、19世紀後半のロシアで注目されたバラキレフら「ロシア5人組」も目をかけるほどの才能の持ち主であったといわれています。

本記事ではそんなグラズノフさんの作品のなかから、ピアノのために書かれた作品をピックアップ!

作曲の背景や作品の特徴とともにご紹介します。

【グラズノフのピアノ曲】民族主義と国際主義を融合した革命児による名作(11〜20)

前奏曲とフーガ ニ短調 Op.62Aleksandr Glazunov

ロシアの作曲家、アレクサンドル・グラズノフさんは19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した人物で、交響曲やバレエ音楽などで知られています。

1899年に作曲された彼のピアノ曲『前奏曲とフーガ ニ短調 Op.62』は、二部構成の劇的で感情豊かな作品。

前奏曲は気まぐれな遅めのテンポ、フーガは中庸な速さで、2つの主題による複雑な対位法が特徴的です。

グラズノフさんの深い音楽性と卓越したピアノ書法が存分に発揮された意欲作で、高度な演奏技術が要求されます。

クラシック音楽ファンやピアノ上級者にオススメしたい名曲です。

おわりに

重厚な雰囲気をたたえつつも、ロマン派の流れを組む流麗さを感じさせるグラズノフさんの音楽。

彼の作品に興味が湧いた方は、ロシア音楽という枠におさまらない独自の世界観を、演奏を通して楽しんでみてはいかがでしょうか?