歌詞がいい癒やしソング。心に残る素敵なメッセージ
疲れたとき「優しくしてもらいたい」と思った経験は誰にもあるはず。
でも「弱気は見せたくない」「身近に優しくしてくれる人がいない」「優しくしてくれていた人を失った」など、さまざまな事情を抱えている、そんな人のほうが多いかもしれませんね。
そんなときは音楽の力を借りて癒やしてもらいましょうよ。
歌詞がいい癒やしソング。心に残る素敵なメッセージ(1〜10)
SmileNEW!T-BOLAN

バンドが一つの区切りを迎える中でファンへ向けて制作された、特別な意味を持つナンバー。
つらい経験や痛みを乗り越え、それでも笑顔で明日へ向かおうというメッセージが、森友嵐士さんのハスキーながらも温かい歌声でつづられていますよね。
どんな状況でも赦す心を持ち、優しくあろうとする真っすぐな姿勢に、勇気づけられる方も多いのではないでしょうか。
この楽曲は、1999年12月発売のベストアルバム『T-BOLAN FINAL BEST 〜GREATEST SONGS & MORE〜』に、当時未発表の新曲として収録されました。
人生の岐路に立ったり、少し気持ちが沈んでしまった時に聴くと、そっと背中を押してくれるような温かさを感じます。
『離したくはない』などの名曲に隠れた、珠玉のパワーバラードです。
やさしくなりたいNEW!斉藤和義

ディレイを使ったギターリフで幕を開けるアレンジが印象的な、斉藤和義さんの作品です。
2011年11月にリリースされ、高視聴率を記録したテレビドラマ『家政婦のミタ』の主題歌として起用されたこともあり、広く知られている曲ですよね。
自分ばかりの生き方に虚しさを感じながらも、大切な人を笑わせたいと願うリリックには、哀愁と優しさが入り混じった複雑な心情が描かれているのではないでしょうか。
愛なき時代ではないと信じ、不器用ながらも「強くなりたい」と叫ぶ歌声が、グサグサと心に響きます。
うまくいかない現実にもどかしさを感じた時、このエモーショナルなロックチューンが温かく寄り添ってくれるはずです。
空の詩NEW!久保田利伸

世界中が大きな不安を抱えていたさなかの2020年10月に、祈りのように公開されたバラードです。
久保田利伸さんが自粛生活のなかで書き留めた言葉から紡がれた本作は、医療の最前線で力を尽くす人々への心からの感謝と、平穏な未来への願いが込められています。
温かくも艶やかな歌声が、その切実なメッセージを真っすぐに心へ届けてくれますね。
『Boogie Ride』とともに配信された1曲で、レコーディングでは歌うほどに胸が温かくなったそうですよ。
つらい現実の中でも誰かのために頑張るとき、この歌がきっと心に寄り添ってくれるはずです。
花~すべてに人の心に花を~作詞・作曲:嘉納昌吉

川の流れのように、人の涙も笑顔もすべて受け入れ、心に美しい花を咲かせようと歌う、温かさに満ちた楽曲です。
沖縄民謡を基調としたどこか懐かしい旋律と、平和への切実な祈りを込めた歌詞が、聴く人の心に深く染みわたります。
1980年6月に発表された本作は、1995年公開の映画『ひめゆりの塔』のエンディングテーマにも起用されました。
世界60か国以上で愛唱されていることからも、そのメッセージの普遍性がうかがえます。
悲しい歴史を忘れず、争いのない未来を築くことの大切さを教えてくれる1曲といえるでしょう。
涙そうそう夏川りみ

沖縄の方言で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味を持つ、夏川りみさんの代表曲です。
作詞家が若くして亡くなった兄へ寄せた個人的な思いは、聴く人それぞれの心にある大切な人の記憶と重なるのではないでしょうか。
夏川りみさんの透明感あふれる歌声で紡がれる、会えない人への切ない思い。
それは戦争の悲劇で引き裂かれた人々の深い悲しみをも想起させ、平和の尊さを教えてくれます。
本作はもともと1998年に森山良子さんのために作られた楽曲で、2001年の夏川さんのカバーがオリコンチャートに157週ランクインする大ヒットに。
2006年にはこの曲をモチーフとする映画も公開もされました。
JEEP長渕剛

夜明け前の湾岸道路をひた走る、一人の男の背中が目に浮かぶような楽曲です。
過去の後悔や尽きない不安と向き合いながら、海辺で飲む一杯のコーヒーが心をリセットさせ、再び前へ進む決意を固める様子が描かれています。
アコースティックギターが刻む軽快なリズムとどこか切ないハーモニーが、主人公の心の機微を鮮やかに映し出しているかのようです。
本作は1990年7月に、名盤『JEEP』の先行シングルとして発売されました。
商業的なタイアップを付けずに自身の音楽的信念を表明したというエピソードからも、長渕剛さんの強い意志がうかがえます。
何かに行き詰まりを感じている方にとって、この歌は静かに寄り添い、明日への一歩を後押ししてくれるのではないでしょうか。
飛び方を忘れた小さな鳥MISIA

傷つき、飛び方さえ忘れてしまった鳥の姿に、誰もが心に秘める弱さを重ねてしまうようなMISIAさんの楽曲。
どんなに強がっていても、内面には道を失った小鳥のようなもろさがあるという作者自身の思いが込められているのだそうです。
静かなピアノで始まり、壮大なストリングスへと展開するサウンドは、迷いの中から光を見いだす心の軌跡そのものですよね。
この楽曲は2002年9月発売のミリオンセラーを記録したアルバム『KISS IN THE SKY』に収められ、RPG『スターオーシャン Till the End of Time』の主題歌としても多くの方に親しまれています。
自分の無力さに打ちひしがれそうな夜に聴けば、痛みの先にある温かい幸せを大切にしようと思わせてくれる、再生の物語です。