【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選
ピアノを両手で演奏する際「左手がなかなか思うように動かない」「そもそもヘ音譜表の音符を読むのが苦手……」と悩む方は少なくないはず。
それならば、あえて左手のみを使う曲で特訓してみませんか?
本記事では、初級~超上級まで、さまざまな難易度の左手だけで演奏可能な楽曲ピックアップ!
ダウンロードやインターネットで購入可能な楽譜とともに紹介します。
「ヘ音譜表をすらすら読めるようになりたい」「左手をもっと自由に動かせるようになりたい」など、ご自身の目的に合った曲で、苦手な左手を克服してみませんか?
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もくじ
- 【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選
- 2つの左手のための小品 Op.9 第1曲 前奏曲Alexander Scriabin
- パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番「ラ・カンパネラ」Franz Liszt
- よろこびの歌(交響曲第9番 第4楽章より)Ludwig van Beethoven
- 3つの聖歌 第1曲 「アヴェ・マリア(カッチーニ)」)吉松隆
- きらきら星Wolfgang Amadeus Mozart
- 愛のあいさつEdward Elgar(タカノユウヤ編曲)
- 2つの左手のための小品 Op.9 第2曲 ノクターンAlexander Scriabin
- 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調Maurice Ravel
- 左手のためのシャコンヌBach=Brahms
- 夢詠み…紀行吉松隆
- ショパンの練習曲による53の練習曲 Op.10-12「革命」Leopold Godowsky
- 季節の三部作 第2曲「濡れた紫陽花」樹原涼子
- 左手のソナタ「高層湿原の旅」舘野泉のために近藤浩平
- 左手のためのピアノソナタ ハ短調 Op.179Carl Reinecke
- ショパンの練習曲による53の練習曲 Op.10-3「別れの曲」Leopold Godowsky
【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選
愛のあいさつEdward Elgar(タカノユウヤ編曲)

『愛の挨拶』といえばイギリスの作曲家、エドワード・エルガーによる作品でCMなどでも頻繁に起用されていることもあって、日本でも多くの人に親しまれている名曲ですよね。
ピアニストでこの曲を好んで弾いている、という方も多いでしょう。
そんな名曲を作曲家および編曲家として幅広く活躍しているタカノユウヤさんが、左手だけで弾けるようにアレンジしたことをご存じでしょうか。
何らかの理由で左手だけでピアノを弾かざるをえないという方のために編曲したそうで、たとえば右手が怪我でピアノが弾けず左手だけでも練習したいという方や、左手の表現力をもっとアップしたいという方にもぜひおすすめできるアレンジですよ。
2つの左手のための小品 Op.9 第2曲 ノクターンAlexander Scriabin

右手はそれなりに細かい音符でもスムーズに弾けるけど、左手が自由に動いてくれない……そんな悩みを抱えている方にぜひ挑戦していただきたいのがこちらの『2つの左手のための小品』です。
ロシアの作曲家兼ピアニスト、アレクサンドル・スクリャービンによる作品で、彼自身の手が小さめでピアニストとしてはハンデを背負っていたからこそ生まれた楽曲なのですね。
こちらの『2つの左手のための小品』の第2番『夜想曲』は「左手のコサック」とも称される独自のピアノ書法を駆使して、幅広い音域を自在に行き来する美しくもどこか切ない旋律は左手だけで表現しているとは思えないほど。
この曲を練習することで、間違いなく左手のピアノの表現力が格段に上がりますよ。
左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調Maurice Ravel

『亡き王女のためのパヴァーヌ』や『水の戯れ』に『スペイン狂詩曲』などさまざまな名作を世に送り出したフランスの作曲家、モーリス・ラヴェル。
彼が戦争のために右手を失ったオーストリア生まれのピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書いた作品がこちらの『左手のためのピアノ協奏曲』です。
後続の左手だけで演奏するピアニストたちもこぞって本作を取り上げており、左手だけで演奏するピアノ作品として非常に重要な立ち位置を占める楽曲なのですね。
1930年代初頭という時代にジャズやブルースの影響をも取り入れたピアノ協奏曲を作った、というだけでも凄いのですが左手だけでさまざまな技法を駆使してこれほどまでに奔放かつドラマチックな表現ができるのか、と感嘆せざるをえないでしょう。
クライマックスへと向かう際の旋律は、左手だけで弾いているとはとても思えないほど。
相当な技術を持った方でないと弾けない作品ですから、上級者の方で左手の表現力を限界まで極めたいという場合にぜひ挑戦してみてほしいですね。
左手のためのシャコンヌBach=Brahms

左手のみ、という制約があればこその抑制された美を表現しているこちらの『左手のためのシャコンヌ』が生まれた背景には、とても興味深いエピソードが存在します。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハによる無伴奏バイオリンの名曲『シャコンヌ』をヨハネス・ブラームスがピアノ曲として編曲したものなのですが、ロベルト・シューマンの妻でありピアニストとして活躍していたクララ・シューマンが怪我で右手が使えない時期に、彼女に捧げるべく作曲されたのが『左手のシャコンヌ』なのですね。
もともとがバイオリン一本という最小限のスタイルで演奏されるものですから、左手だけで弾くという制限を設けたアレンジは原曲に対するリスペクトも感じさせますよね。
音域の幅広い跳躍などもなく中音域を軸として構成された旋律のため、なぞるだけであれば比較的難易度は低いと言えそうですね。
左手の表現力を身につけたい方は、ぜひ挑戦してみてください。
夢詠み…紀行吉松隆

オーケストラから邦楽、映画音楽など幅広い分野で活躍する日本の作曲家、吉松隆さん。
プログレッシブロック好きとしても知られており、2009年にはあのエマーソン・レイク・アンド・パーマーによる名作『タルカス』をオーケストラに編曲した『タルカス〜クラシックmeetsロック』を発表したことでも話題を集めましたよね。
そんな吉田さんが手掛けた大河ドラマ『平清盛』のサウンドトラックの中から、今回は哀愁を帯びた旋律が美しい『夢詠み…紀行』を紹介しています。
実はこの曲、左手だけでアレンジしたバージョンの楽譜が存在するのです。
ゆったりとしたワルツのリズムで音数もそれほど多いものではないですから、中級に手が届きそうというレベルの方であれば左手の練習として挑戦してみるのもいいかもしれません。