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【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選

【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選
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【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選

ピアノを両手で演奏する際「左手がなかなか思うように動かない」「そもそもヘ音譜表の音符を読むのが苦手……」と悩む方は少なくないはず。

それならば、あえて左手のみを使う曲で特訓してみませんか?

本記事では、初級~超上級まで、さまざまな難易度の左手だけで演奏可能な楽曲ピックアップ!

ダウンロードやインターネットで購入可能な楽譜とともに紹介します。

「ヘ音譜表をすらすら読めるようになりたい」「左手をもっと自由に動かせるようになりたい」など、ご自身の目的に合った曲で、苦手な左手を克服してみませんか?

【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選(1〜10)

パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

【感謝!70万人】ラ・カンパネラ – La Campanella – リスト – Liszt – クラシックピアノ – Classic Piano – CANACANA
パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

ロマン派の天才ピアニスト、フランツ・リストによる名作。

パガニーニのヴァイオリン協奏曲を題材に、ピアノならではの技巧を駆使して作られた超絶技巧の曲です。

鐘の音を思わせる高音の響きが印象的で、左手の動きも複雑。

1838年に初版が発表され、1851年に改訂版が出されました。

ヘ音譜表の読解力を高めたい方や、左手の演奏力向上を目指す方におすすめ。

華麗な旋律と跳躍の正確さが要求される、ピアノ練習曲の傑作といえるでしょう。

2つの左手のための小品 Op.9 第2曲 ノクターンAlexander Scriabin

右手はそれなりに細かい音符でもスムーズに弾けるけど、左手が自由に動いてくれない……そんな悩みを抱えている方にぜひ挑戦していただきたいのがこちらの『2つの左手のための小品』です。

ロシアの作曲家兼ピアニスト、アレクサンドル・スクリャービンによる作品で、彼自身の手が小さめでピアニストとしてはハンデを背負っていたからこそ生まれた楽曲なのですね。

こちらの『2つの左手のための小品』の第2番『夜想曲』は「左手のコサック」とも称される独自のピアノ書法を駆使して、幅広い音域を自在に行き来する美しくもどこか切ない旋律は左手だけで表現しているとは思えないほど。

この曲を練習することで、間違いなく左手のピアノの表現力が格段に上がりますよ。

2つの左手のための小品 Op.9 第1曲 前奏曲Alexander Scriabin

スクリャービン:左手のための前奏曲 Op.9-1(または 左手のための2つの小品 Op.9 より 前奏曲)  pf. 喜多 宏丞:Kita, Kosuke
2つの左手のための小品 Op.9 第1曲 前奏曲Alexander Scriabin

ロシアの作曲家兼ピアニスト、アレクサンドル・スクリャービンは高度なピアノ技術を持ちながらも手が小さかったそうで、超絶技巧の楽曲を無理に弾き続けて右手首を痛めてしまった経験があり、その際に左手の技術をさらに高めて独自のピアノ書法を編み出しました。

そんなスクリャービンによる左手だけで弾く楽曲『2つの左手のための小品』の第2番『前奏曲』は、全体的に落ち着いた雰囲気ながらも左手だけで弾いているとは思えないほどの豊かな音の重なりが美しい作品です。

ショパンの影響を強く感じさせる作風で、ロマン派の作品がお好きな方には特におすすめですよ。

第2番の『夜想曲』と比べて演奏時間も短いですから、まずはこの曲から練習してみるのもいいかもしれません!

よろこびの歌(交響曲第9番 第4楽章より)Ludwig van Beethoven

喜びの歌 / ベートーヴェン【ピアノ】初級クラシック / 参考演奏付き
よろこびの歌(交響曲第9番 第4楽章より)Ludwig van Beethoven

あまりにも有名な主題のメロディを耳にしただけで、日本人であれば思わず年末の風景を想起せざるをえないですよね。

12月も半ばをすぎれば、クリスマスソングかこちらの『よろこびの歌』もしくは『歓喜の歌』が日本の街中で流れるのは風物詩とさえ言えるでしょう。

いわゆる「第九」とも呼ばれる『よろこびの歌』はあくまでベートーヴェンの『交響曲第9番』の第4楽章の第一主題を指すものであって、全貌を知らないという方はぜひ年末の各地で開催されるオーケストラのコンサートなどでチェックしてみてくださいね。

話がそれましたが、これほど有名な作品ですからソロピアノとしても簡単なアレンジで多くの楽譜が発売されています。

その中には、もちろん左手だけで弾ける用の楽譜もありますよ!

単音のメロディラインに時々和音が登場する程度の簡単なアレンジで、ぜひ左手の練習に役立ててくださいね。

3つの聖歌 第1曲 「アヴェ・マリア(カッチーニ)」)吉松隆

『カッチーニのアヴェ・マリア』といえば『シューベルトのアヴェマリア』や『グノーのアヴェマリア』と並んで「3大アヴェマリア」とも称される有名曲ですよね。

実は本当の作曲家は旧ソ連の作曲家、ウラディーミル・ヴァヴィロフとのことなのですが、本稿では世間一般的に知られているこちらの『カッチーニのアヴェ・マリア』として話を進めましょう。

どこか切なく物悲しくも美しいメロディはピアノアレンジとしても親しまれていますが、日本が世界に誇る左手のピアニスト、舘野泉さんの依頼で著名な作曲家兼編曲家の吉松隆さんが左手演奏用に『3つの聖歌~左手のための アヴェマリア』としてアレンジした楽譜が存在しています。

舘野さんの演奏はとても片手だけで弾いているとは思えないほどの表現力や技術があってこそ成立するものですが、左手の動きや表現力をさらにレベルアップさせたいという方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

夢詠み…紀行吉松隆

NHK 大河ドラマ {平清盛} より {夢詠み}・・・紀行 ピアノ演奏
夢詠み…紀行吉松隆

オーケストラから邦楽、映画音楽など幅広い分野で活躍する日本の作曲家、吉松隆さん。

プログレッシブロック好きとしても知られており、2009年にはあのエマーソン・レイク・アンド・パーマーによる名作『タルカス』をオーケストラに編曲した『タルカス〜クラシックmeetsロック』を発表したことでも話題を集めましたよね。

そんな吉田さんが手掛けた大河ドラマ『平清盛』のサウンドトラックの中から、今回は哀愁を帯びた旋律が美しい『夢詠み…紀行』を紹介しています。

実はこの曲、左手だけでアレンジしたバージョンの楽譜が存在するのです。

ゆったりとしたワルツのリズムで音数もそれほど多いものではないですから、中級に手が届きそうというレベルの方であれば左手の練習として挑戦してみるのもいいかもしれません。

左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調Maurice Ravel

『亡き王女のためのパヴァーヌ』や『水の戯れ』に『スペイン狂詩曲』などさまざまな名作を世に送り出したフランスの作曲家、モーリス・ラヴェル。

彼が戦争のために右手を失ったオーストリア生まれのピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書いた作品がこちらの『左手のためのピアノ協奏曲』です。

後続の左手だけで演奏するピアニストたちもこぞって本作を取り上げており、左手だけで演奏するピアノ作品として非常に重要な立ち位置を占める楽曲なのですね。

1930年代初頭という時代にジャズやブルースの影響をも取り入れたピアノ協奏曲を作った、というだけでも凄いのですが左手だけでさまざまな技法を駆使してこれほどまでに奔放かつドラマチックな表現ができるのか、と感嘆せざるをえないでしょう。

クライマックスへと向かう際の旋律は、左手だけで弾いているとはとても思えないほど。

相当な技術を持った方でないと弾けない作品ですから、上級者の方で左手の表現力を限界まで極めたいという場合にぜひ挑戦してみてほしいですね。

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