【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選
ピアノを両手で演奏する際「左手がなかなか思うように動かない」「そもそもヘ音譜表の音符を読むのが苦手……」と悩む方は少なくないはず。
それならば、あえて左手のみを使う曲で特訓してみませんか?
本記事では、初級~超上級まで、さまざまな難易度の左手だけで演奏可能な楽曲ピックアップ!
ダウンロードやインターネットで購入可能な楽譜とともに紹介します。
「ヘ音譜表をすらすら読めるようになりたい」「左手をもっと自由に動かせるようになりたい」など、ご自身の目的に合った曲で、苦手な左手を克服してみませんか?
【ピアノ楽譜】左手だけで弾けちゃう!初級向け~超上級まで厳選
2つの左手のための小品 Op.9 第1曲 前奏曲Alexander Scriabin

ロシアの作曲家兼ピアニスト、アレクサンドル・スクリャービンは高度なピアノ技術を持ちながらも手が小さかったそうで、超絶技巧の楽曲を無理に弾き続けて右手首を痛めてしまった経験があり、その際に左手の技術をさらに高めて独自のピアノ書法を編み出しました。
そんなスクリャービンによる左手だけで弾く楽曲『2つの左手のための小品』の第2番『前奏曲』は、全体的に落ち着いた雰囲気ながらも左手だけで弾いているとは思えないほどの豊かな音の重なりが美しい作品です。
ショパンの影響を強く感じさせる作風で、ロマン派の作品がお好きな方には特におすすめですよ。
第2番の『夜想曲』と比べて演奏時間も短いですから、まずはこの曲から練習してみるのもいいかもしれません!
パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

ロマン派の天才ピアニスト、フランツ・リストによる名作。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲を題材に、ピアノならではの技巧を駆使して作られた超絶技巧の曲です。
鐘の音を思わせる高音の響きが印象的で、左手の動きも複雑。
1838年に初版が発表され、1851年に改訂版が出されました。
ヘ音譜表の読解力を高めたい方や、左手の演奏力向上を目指す方におすすめ。
華麗な旋律と跳躍の正確さが要求される、ピアノ練習曲の傑作といえるでしょう。
よろこびの歌(交響曲第9番 第4楽章より)Ludwig van Beethoven

あまりにも有名な主題のメロディを耳にしただけで、日本人であれば思わず年末の風景を想起せざるをえないですよね。
12月も半ばをすぎれば、クリスマスソングかこちらの『よろこびの歌』もしくは『歓喜の歌』が日本の街中で流れるのは風物詩とさえ言えるでしょう。
いわゆる「第九」とも呼ばれる『よろこびの歌』はあくまでベートーヴェンの『交響曲第9番』の第4楽章の第一主題を指すものであって、全貌を知らないという方はぜひ年末の各地で開催されるオーケストラのコンサートなどでチェックしてみてくださいね。
話がそれましたが、これほど有名な作品ですからソロピアノとしても簡単なアレンジで多くの楽譜が発売されています。
その中には、もちろん左手だけで弾ける用の楽譜もありますよ!
単音のメロディラインに時々和音が登場する程度の簡単なアレンジで、ぜひ左手の練習に役立ててくださいね。
きらきら星Wolfgang Amadeus Mozart

日本人好みのどこかノスタルジックなメロディに思わず心も和む、誰もが知っている『きらきら星』。
日本の童謡と勘違いされている方がいてもおかしくないですが、実は原曲は18世紀のフランスで生まれたシャンソンで、英語詩による替え歌が童謡として世界的に広まったという経緯があるのですね。
シンプルな旋律ですから、ピアノを習い始めたばかりの小さなお子さまが弾く曲としても親しまれていますし、左手だけで弾けるアレンジの楽譜も販売されていますよ。
大人になってからのピアノのやり直しに挑戦している方も、左手が苦手という方はまずはこの曲から弾いてみるのもよさそうですね!
愛のあいさつEdward Elgar(タカノユウヤ編曲)

『愛の挨拶』といえばイギリスの作曲家、エドワード・エルガーによる作品でCMなどでも頻繁に起用されていることもあって、日本でも多くの人に親しまれている名曲ですよね。
ピアニストでこの曲を好んで弾いている、という方も多いでしょう。
そんな名曲を作曲家および編曲家として幅広く活躍しているタカノユウヤさんが、左手だけで弾けるようにアレンジしたことをご存じでしょうか。
何らかの理由で左手だけでピアノを弾かざるをえないという方のために編曲したそうで、たとえば右手が怪我でピアノが弾けず左手だけでも練習したいという方や、左手の表現力をもっとアップしたいという方にもぜひおすすめできるアレンジですよ。