私達バンドマンは、ライブをします。
稀に楽曲制作のみを目的としライブをされない方もおられますが、基本的にはバンドマンはライブをします。
集客が伸びずたとえチケットノルマを払ってでも。
ライブハウスのブッキングマネージャにさんざんダメ出しされても。
いいライブが出来なくて、涙が出る程悔しくても。
私達はライブをします。
一体なぜなのでしょうか(笑)。
今回は「人はなぜ、ライブをするのか」という根源的な問題「ライブをしたい」と思う動機、モチベーションについて、考えてみたいと思います。
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もくじ
自分の経験としてのライブ
初めてのライブ
私が人生で初めてライブをしたのは、高校1年生の時でした。
同級生で同じくバンドをしていた3組程で小さなライブハウスを借り、コピーバンドでの出演。
とにかく担当パートであるギターを演奏するのに必死で、あまりその時の気持ちは覚えていませんが、演奏うんぬんよりただ「ライブをする」ということ自体がとても新鮮で輝いて見えた気がします。
「恋に恋する」ような感じでしょうか。
ライブをしてその先に何が待っているか、というよりライブをすること自体が目的・目標だったのかと思います。
これまでのライブ
高校時代、大学時代、社会人になって。
何度となくライブはしました。
ツアーで全国を回るということはしたことはありませんが、単発で大阪や東京、名古屋にも遠征しました。
ライブをした場所も、ライブハウスはもちろん、西部講堂やカフェ、学校の教室、野外、変わったところでは本屋さん(笑)、思い返せば様々な場所・シチュエーションでやっているものですね。
ライブの決まり方
これまでのライブの決まり方を振り返ると、以下のパターンに分類されます。
自分及びメンバーで決める
「このライブハウス(や場所)に出演したい!」というのを、自分やバンドメンバー間で決める。
初めて出演する場所は、まずこのパターンではなでしょうか。
ブッキングマネージャから声をかけてもらう
ライブハウスのブッキングの方から出演の話をいただく。
二度目以降ライブハウスに出演する場合はこのパターンで、メンバー間の予定を調整して可能かつ自分たちも出たかったらGO!
バンド仲間から声をかけてもらう
バンド仲間が企画するライブや出演するライブの対バンとして呼んでもらう。
メンバーが他のバンドも掛け持ちしているバンドをやっていた時期に多かったパターンです。
自分達で企画する
自分達で企画し、出演するバンドも決めてライブハウスやライブ会場に持ち込む。
数は多くはないですが、自分達の思い描くイベントを創るのは楽しい経験です。
たまたま
これも多くはないですが、バンド練習が終わった後にたまたま野外でライブをしている場所があり出演させてもらった、バンド演奏が出来る場所でセッションさせてもらった、など。
人はなぜライブをするのか
さて、本題です。
私も数多くライブは行ってきましたが、満足のいくライブが出来たことの方が圧倒的に少なく、多くは演奏が思い通りではなく悔いの残る結果でした。
なのに、なぜライブをするのか。
またライブをすることは、己の力量であったりパーソナリティや過去の経験等をさらけ出す行為であり、ある種身を削る作業です。
なのに、なぜライブをするのか。
以下思いつく限りあげてみました。
自分達の曲・演奏を聴いてもらいたい、知ってもらいたい
これは当たり前と言えば当たり前ですが、私達がライブを行うことの根源となる思いではないでしょうか。
初めての場所でライブをする時や、新曲を披露する際にはやはりこの思いは強いですよね。
聴いている人と共感したい
例えば失恋の悲しい思いを綴った曲を書いた、友人を応援する楽しい曲を書いた、そんな自分達のオリジナルソングを、曲調や歌詞そして演奏で聴いている人と共感したい。
音楽で感情を共有することができたら、とても素敵なことだと思います。
ライブでないと味わえない体験をしたい
ライブはその名の通り生ものですから、一期一会、一つたりとも同じライブはありません。
そのハコで、そこにいるお客さんと、自分達の演奏で、どのような感動が生まれるのか生まれないのか。
そんな一度きりの体験を楽しみたいという思いもあるのではないでしょうか。
バンドのプロモーション
これは実務的な理由ですが、やはり活動をしないことには自分達の存在も知られることはありませんし、ライブをすることでCDやグッズなどを売ることもできます。
ツアーに出る場合は、まさにこのためと言えるでしょう。
対バンと出会いたい
私たちバンドマンはもちろん音楽好きですから、かっこいい音楽・バンドに出会いたいもの。
聴きに行くという手段もありますが、対バンとして出会いその日のライブを共有できると、また特別な親近感を持って交流できます。
そんな対バンと出会うことや「この人のブッキングだから対バンは間違いない!」というのも一つのお楽しみであったりします。
憧れのバンドと共演したい
上記対バンということに関連して「このバンドとやれるなら出たい」というモチベーションもありますよね。
また、今はまだその段階ではないけれども、いつかあのバンドと共演できるようになりたい、そんな思いでライブ修行をするということもあります。
自分達を磨きたい
リハーサルスタジオで練習を積むのはもちろん必要ですが、バンドの成長に欠かせないのはやはりライブ。
客観的視点から聴いてくれるブッキングマネージャー(ライブハウスの店長など)にダメ出しされて、次はそれを克服して、また次は別の点をダメ出しされて。
そうやってバンドは成長していくものだと思います。
尊敬できるバンドマンと共演したい
普段は別のバンドで活動しているあのドラマーやあのベーシストと共演してみたい。
ワンナイトスタンドのセッションライブでは、そんなメンバー選びも大きな楽しみ。
逆に好きなプレイヤーからセッションに誘われた際も、とてもテンションが上がります。
憧れのライブハウスに出演したい
伝統あるライブハウスや、憧れのミュージシャンが出ている・出ていたライブハウス。
一度は出演してみたい場所というのは、多くの方にとってあるのではないでしょうか。
念願かなって出演出来た際は、演奏内容さておき感無量なものがあります。
アドレナリンが出る
ライブをすることはやはり興奮することであり、アドレナリンが出ます。
もしかしたらこれに中毒性があり、私達はライブをし続けるのではないかとすら思ってしまいます(笑)。
いいライブが出来た時の興奮は他に代えがたいものがあり、それが強く記憶され、「また味わいたい!」と思ってライブをするのかも知れませんね。
自己実現のチャレンジとして
やはり皆さん憧れの・憧れたミュージシャンという存在はおられると思います。
あるいは、自分の思い描く理想のミュージシャン像。
そういうものに近づきたい、かっこいいライブが出来る存在でいてそれを証明したい。
大げさに言うのならば、そういう思いもあるかも知れません。
自分を・自分達を知りたい
ライブでないと、出て来ないフレーズであったりアンサンブルであったり、アクションであったりがあります。
そういうものが出て来た時は、知らなかった自分・自分達の発見であり、その瞬間は本当にプライスレスです。
まだ知らない自分・自分達に出会えるかもと思うと、ドキドキしますよね!
職業として
これは音楽で生計を立てているプロミュージシャンの話ですが、お仕事ですから当然ライブはします(笑)。
そこに音楽があるから
最後に、こんなセリフが言えたらかっこいいと思える言葉で締めたいと思います。
「あなたはなぜ、ライブをするのですか?」
「そこに音楽があるから」
ああ、そんなセリフを言ってみたい、言えるようになりたいものです(笑)。
ライタープロフィール
ライブスポットラグ
平田 浩康
Live Spot RAGの平田浩康です。
15歳の時、音楽特にロックのカッコ良さに痺れギターとバンドを始めました。
生まれ故郷の高知県は、ライブハウスやコンサート会場も少なく生の音楽に触れる機会が少ない、当時は情報源も雑誌やCD、VHSビデオ(!?)という時代でしたが、音楽というとてもキラキラしたものに魅了され、勉強そっちのけでギターと音楽を楽しむ毎日でした。
大学進学から京都に移住し、大学では軽音楽部を卒業(笑)。
それまでは邦楽ロックや洋楽ハードロックを中心に聴いていましたが、先輩や同期から世の中にはもっとたくさんの音楽があることを知らされ、今では「いいな」と思えるものはジャンル隔てなく聴いております。
大学卒業後にRAGに入社、約6年のオフィスや約10年の音楽スタジオを経て、現在は創業39年の老舗Live Spot RAGにて勤務、主にプロモーション業務を担当しております。
日本トップミュージシャン達が奏でる「本物の音楽」に触れ、お客様に届けることで、あらためて音楽の煌めきを実感する日々です。
今でもギター、バンドはゆるく継続しており近年は今更ながら歌も歌ってみたりしています。
もうすっかりおっさんになってはしまいましたが、あの頃「音楽に描いた夢の向こう側」を、今後もみなさんと追っていければと思っています。