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【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】

フランツ・リストといえば19世紀における代表的なピアニスト兼作曲家の1人であり、ニコロ・パガニーニに影響を受けたという超絶技巧でも知られていますよね。

パガニーニのヴァイオリン協奏曲を主題として編曲した『ラ・カンパネラ』や『ハンガリー狂詩曲 第2番』といった代表的な作品は高度なテクニックが要求され、比較的易しいとされる有名な『愛の夢 第3番』も実際に弾くとなると上級レベルです。

それでもリストの曲をどうにか弾いてみたいという中級者レベルの方に向けて、今回の記事ではマイナーな作品も含めてリサーチ、リストの作品としては難易度が低めな楽曲を集めてみました。

ピアニストとしてレベルを上げたい方も要チェックです!

【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】(11〜20)

「ヘ長調 – Allegro sempre legato」すべての長・短調の練習のための48の練習曲 3番Franz Liszt

明るく柔和な響きが美しい、1826年に出版されたヘ長調の練習曲。

のちの超絶技巧練習曲へと発展していく全12曲からなるアルバム『Étude en douze exercices, S.136』に収録されています。

フランツ・リストの作品としては約2分30秒と演奏時間が短めですが、単なる指の体操にはとどまらない豊かな叙情性をそなえた小品です。

鋭い打鍵や派手な跳躍ではなく、音を切らさずにメロディを歌うように弾き続けることが求められます。

華麗なテクニックが必要な曲に挑戦する前に、きれいに音をつなげる感覚を磨きたい方にピッタリの1曲。

指を独立させながら、やわらかな響きを保って演奏してみてくださいね!

巡礼の年 第3年 第7曲『心を高めよ』Franz Liszt

『巡礼の年 第3年』の最後に置かれた第7曲で、「心を高めよ」という祈りの言葉を題名に持つ作品です。

晩年のリストが宗教的な深みへと向かった精神世界を映し出すような、凝縮された響きが特徴の楽曲となっています。

1883年の出版に至るまで、何度も手直しを重ねて完成形へとたどり着いたそうです。

超絶技巧が連続する華やかな曲とは違い、演奏時間は3分ほどと短め。

悲しみや祈りをへて、心を少しずつ上へと向けていくような静かな力強さをたたえています。

短い時間の中で和音の響きや音の重なりをじっくり味わえるため、ピアノの音色そのものと向き合いたい方にオススメの1曲です。

子守歌 S.174 R.57Franz Liszt

Berceuse, S. 174/R. 57a: Berceuse, S174a/R57a (1st Version)
子守歌 S.174 R.57Franz Liszt

フランツ・リストといえば、情熱的でロマンチックな音楽や、人間業とは思えない超絶技巧の楽曲を思い浮べる方が多いはず。

しかし『子守歌 S.174 R.57』は、リストらしい甘い雰囲気はありつつも激しさは一切感じられず終始穏やかに進んでいく、心地よい眠りに導いてくれるような美しい楽曲です。

音数は少なく譜読みしやすいですが、穏やかな流れを意識しなめらかに演奏するためには、指先をしっかりコントロールすることが重要です。

正しい手のフォームで、1音1音を大切にしながら演奏しましょう。

愛の夢 第2番『私は死んだ』Franz Liszt

リスト: 愛の夢-3つのノクターン,S.541,R.211 2. 第2番「私は死んだ」 Pf.ミハイル・カンディンスキー:MikhailKandinsky
愛の夢 第2番『私は死んだ』Franz Liszt

フランツ・リストの『愛の夢』といえば、フェルディナント・フライリヒラートの詩『おお、愛しうる限り愛せ』に曲をつけた第3番が有名ですが、ドイツの詩人ルートヴィヒ・ウーラントの詩に曲をつけた第2番『私は死んだ』も、非常に美しい隠れた名曲です。

流れが美しい第3番と異なり、切々と思いをかみしめるように進んでいくのが、第2番の特徴的な部分。

音1つ1つの響きを意識しながら弾いていく必要があるため、音を追うことは比較的簡単ですが、ごまかしが効かない難しさがあります。

巡礼の年 第3年 第3曲『エステ荘の糸杉にII:哀歌』Franz Liszt

Franz Liszt – Aux cypres de la Villa d’Este, Threnodie II, S. 163/3, Mark Salman, piano
巡礼の年 第3年 第3曲『エステ荘の糸杉にII:哀歌』Franz Liszt

ローマ近郊のヴィラ・デステにある庭園の風景から着想を得て、1877年に作曲されたピアノ曲集『巡礼の年 第3年』の第3曲。

西洋で追悼の象徴とされる糸杉をテーマにした哀歌で、深い悲しみや祈りが込められた作品です。

ホ短調を基調とする暗く沈んだ和音が広がり、重厚な低音や曖昧な和声が、割り切れない喪失感をじわじわと描き出します。

華麗な超絶技巧よりも、フレーズの間合いや持続する緊張感のコントロールが求められるのが特徴。

晩年の内省的な世界観に触れながら、表現の幅をぐっと広げてみてはいかがでしょうか?